秋山二十六夜山971m(山梨)
-akiyamanizyurokuyasan-
平成23年1月22日(土) 
行 程(5時間) 
八王子  7:15
高尾 7:46発(JR)
上野原 8:08~8:28発(BS無生野行き)
浜沢 9:20
東屋 9:40~45
三日月峠分岐 10:20
二十六夜山 10:45~11:20
下尾崎 12:00
寺下峠 12:50~13:00
 林道出合 13:55 
交通費:320+400(JR)+840(BS)   梁川 14:20~14:39発 
メンバー:クマ、てくてく  高尾 15:10 
二十六夜山は 道志にも同名の山があるので、こちらは秋山二十六夜山と呼ばれているようだ。二十六夜山がある秋山村は、2005年より山梨県上野原市に変わっていた。
中央線の南山稜と、道志山塊に挟まれたのどかな山間集落で、交通の便が悪く、私達は今回初めて行ってみることにした。
上野原の駅に降りると、寒い時期でも各方面に行くハイカーで、狭いバスローターリーは朝早くから賑わっていた。 午前中と午後1本しかない無生野行きバスに乗る。ほぼ満席のバスは、山間を抜け、狭い道を譲り合いながら進む。
いきなりの直登続き
50分ほどバスに揺られた頃、下尾崎で10人ほどのパーティーが降りた。私達と逆コースなのでしょう。
 その先の浜沢で降りたのは、私達だけだった。
浜沢登山口 いきなりの急登
バス停の少し先に、登山口があり、ひっそりとしたアオゲラの森キャンプ場を抜けていく。その先の別荘地を過ぎると、いきなりの急登。直登が続く。 
コナラ、イヌブナ、クヌギなどの自然林の静かな山道だが、想定外の急登で、早くも息が上がる。 
 20分ほど登ると東屋があった。一休みしていくことにした。今日はあまり寒くなく、もう上着はいらない。
ほっとしたのもつかの間、また先の見えない急登が続く。
 こちらを下りに使わないでよかった。
東屋でやっと一息 まだまだ続く直登
1時間も急登続き 高畑山~倉岳山 右の岩を乗り越える
南アルプス大展望
 振り返ると高畑山から倉岳山の稜線が梢の間から見えている。
 大きな岩を乗り越え標高が上がると、右手に南アルプスの白い山々が見えてきた。
中央が北岳、左間ノ岳、右が鳳凰三山 赤鞍ヶ岳分岐
 少し下って登り返すと、標識に従い、三日月峠から赤鞍ヶ岳へ行く道を分け、左の尾根に取りつく。 
この辺り、二十六夜山はじめ、三日月峠月尾根沢(倉岳山から梁川へ)など月に関わる、美しい響きの名前が多い。
昨年行った赤鞍ヶ岳には、こんな所からも行かれるルートがあり、びっくりした。
分岐から一登りすると、明るい陽射しの主稜線に出る。
 右は杉林の植林、左は雑木林。落ち葉フカフカの道でとっても気持ちいい。
やっと明るい主稜線へ 露岩を乗り越えて
 人声が聞こえてきた。大勢の人が登ってきている。二十六夜塔が建つ開けた分岐で、ここから右へ数分行ったところが、二十六夜山頂になる。 
 山頂は木々に遮られ、あまり展望はよくない。木々越しに道志や中央線沿線の山々が見える程度。
 二十六夜塔がある広い所まで戻り、ランチにした。今日は簡単にコンビニサンドウィッチとスープ。
 月待ち信仰    
 平安時代から、盛んに行われた二十六夜月待ち信仰は、旧正月と、7月26日の夜半に、月の出を待って祈ると幸運が訪れたと言われている。(下尾崎登山口の標識より) 
ここで山麓の人たちが集まり、月待ちの行事を行ったのでしょうか。 
   二十六夜塔  二十六夜山
南斜面を下る 下尾崎登山口二十六夜碑 下尾崎より二十六夜山を望む
雑木の南斜面はポカポカで、明るい落ち葉道。しばらくすると、薄暗い杉林になり、ジグザグに下っていく。 
 凍てついた沢沿いに下り、下尾崎集落に着く頃、ちょうどお昼のチャイムが鳴り響いていた。
 登山口には、二十六夜山の説明と、碑が建っていた。
ここより、寺下峠を越え、中央線の梁川駅に向かう。
道路を横切り、下尾崎橋を渡り、林道沿いに緩やかに上っていく。
 大曲橋を渡ると、左に入る登山道の標識がある。 ここより山道を登る。
 大曲橋(渡ったところに左へ入る標識) ノイバラや藪の道   
道間違い?  
 道もはっきりしているし、迷うようなところはなかったが、途中からノイバラや籔で、最近あまり歩かれていないような急登になった。う~ん怪しい???
 
標識の下には赤テープで尾崎への文字が?   寺下峠
尾根道に出た所が寺下峠かと思っていたら、手書きの標識があり、赤テープに尾崎への文字。寺下峠まではまだ10分程登らなくてはならなかった。どこかで間違がえたのか。。。 
寺下峠には、立派な標識があり、矢印は寺下へとなっていた。本当はここに出るはず。ここを下るとどこへ行くのか気になる。 
道がない!  
 地図に『ロープあり、滑りやすい』とあったが、最初はなだらかな下りで、「ほんとかな~?」と呑気に歩いていた。
 途中から、崩れてほとんど道もなくなっていた。
 崩壊斜面  荒れた沢
細いロープにつかまりながら、ずるずると滑り落ちそうな足元に、踏ん張りながらなんとかクリア。ここは要注意。荒れた沢を下ると林道へ出た。 
梁川駅は道なりにだいぶ西に向かう。塩瀬大橋を越え、国道20号を左に行けば、30分程で駅に着く。 
 
梁川集落   塩瀬大橋  橋の下はエメラルドグリーンの桂川
東京はここのところ1か月ほど全く雨も雪も降らず、乾燥した晴天が続いている。今日も一日よい天気で、北斜面も凍りついているところもなく、寺下峠からの最後の下りを除けば、危険なところもなく、絶好の登山日和だった。 
 前回に続き、上野原からスタートしたが、まだまだ行ったことのない山がたくさんある。冬の間は、近くの低山を少しずつ歩いて行きたい。