編笠山2524m
-amigasayama-
    編笠山は八ヶ岳連峰の一番南に位置し
 編笠に似たやさしい山容でそびえ
 富士山、南アルプス、八ヶ岳と山頂の展望は雄大である
 2002/07/20(土)海の日 晴れ 
 行  程  八王子5:00ー小淵沢ー観音平7:00〜7:30ー雲海展望台8:20ー押手川分岐9:15ー網笠山11:00〜12:00ー青年小屋12:30ー押手川分岐14:00ー雲海展望台ー観音平15:25
 メンバー 森のクマさん、yukky
 温  泉 スパティオ小淵沢『延命の湯』 600
 アブの襲撃    
 1年じゅうで山が一番混むという海の日。八王子はなんと今年最高の35.7度を記録した。この猛暑の中、少しでも涼しさを求め編笠山へ出かけることにした。
 夏休みに入り混雑が予想されたが、朝早かったので中央高速は空いていて観音平駐車場には7時頃到着した。だが既に駐車場は満車状態でなんとか停めるところをみつけた。
 左手はグリーンロッジへの道、駐車場の奥が登山道入り口になっている。
     南アルプス
   観音平は、ニッコウキスゲ,シモツケソウウツボグサなど夏の花がたくさん咲いていた。笹に覆われた斜面を緩やかに登ると、雲海展望台へ着く。富士山の眺めが良い。
 ずっと気になっていたアブが回りに寄ってきて、刺されてしまった。針を刺したように痛い。
 カラマツの林になると、急登が始まり、岩がゴツゴツした歩きにくい道に変わった。ここから右に行くと、青年小屋へのトラバース。
 原生林の森に入り、少し広くなった押手川(おんでがわ)分岐に着く。
 原生林とシャクナゲ  ほとんどの人が直進して編笠山へ登る。
 白い花びらが落ちているので、見あげるとなんとシャクナゲが満開だ。天城山では5月に見てきたので、まさかまだシャクナゲが見られるとは思わなかった。天城山の華やかなシャクナゲとは違い、ハクサンシャクナゲという白い清楚な花だ。
 ずっと原生林の森の中で、見晴らしは悪いが夏の強い日差しはさえぎられ時折、気持ちの良い風が吹き抜ける。でも、高度を上げればいなくなると期待していたアブ軍団は、まだついてくる。大岩がゴロゴロして道はますます傾斜を増し、森林限界になった。
 ここまで来ると、さすがにアブはほとんどついてこなくなった。振り返ると、富士山南アルプスの大パノラマだ。
 頂上直下の急登をあえぎながら登っていると、目にも鮮やかなローズピンクの花が咲いていた。7月下旬から8月にかけて、出会えたら幸運だというタカネバラだ。それも登山道に沿って、たくさん咲いている。八ヶ岳では希少種で、しかも花期が短いそうなのでラッキーだった。他にもたくさんの花に出会うことができた。
 アブのために長い休みをとらずに登ってしまった。11時登頂。岩原のような広い山頂はまじかに権現岳が見える。    山頂でゆっくりと展望とお弁当を楽しみ、青年小屋へとハクサンシャクナゲが続く狭い道を下る。こちらの道も岩がゴロゴロした急坂だった。
 残念ながら後ろの八ヶ岳連峰は雲の中だ。少し雲は多いものの南アルプス、富士山など雄大な眺めだ。 15分ほど下ると、目の前に西ギボシ、東ギボシと切り立った権現岳が現れた。眼下には青年小屋が見える。ここからしばらくは巨岩が続く。
   賑わう編笠山頂  ペンキ印に従って、岩を渡る。
 青年小屋は入り口に大きな赤提灯がつるしてあり、”遠い飲み屋”と書いてあり、オーナーのユーモアが笑いを誘う。 
 生ビールやカキ氷が売っていて、小屋の前では大勢の人たちが、カキ氷を食べていた。私たちも久々の氷イチゴを食べることにした。
 今日は暑さのせいか、山頂でも私は食欲がなくお弁当もあまり食べられなかった。青年小屋を出る頃になったら気持ちが悪くなってきた。ここから登山口まではまだ3時間近くある。水分だけは補給するようにしていたがあくびばかり出る。  
 途中でゆっくり休みたかったが、あまり長く休むと本当に歩けなくなりそうで、30分ごとに5分休みながらやっと駐車場にたどり着き、ほっとした。
 山はとにかく自分の足で歩かなければどうにもならないし、ちょっとしたアクシデントがあっても、大変だ。幸い、下山後温泉で少し横になったら、すぐに良くなった。暑さバテだったのかもしれない。
     青年小屋と権現岳
 :あとで聞いたところによると、南八ヶ岳はこの時期アブが多いということです。刺された痕は翌日は何ともなく、2日目あたりから10日以上経った今も腫れてしこりになり、かゆみは消えず大変なことになってしまった。皆さんご注意ください。
イワオトギリ タカネバラ ゴゼンタチバナ ミネウスユキソウ ヨツバシオガマ