荒船山1423m
-Arafuneyama-
 
 日 程  2001/10/11(木)晴れ時々曇り
行 程  東京駅6:26(長野新幹線あさま)−佐久平7:42(タクシー)−内山峠8:30〜45−一杯水9:20−トモ岩10:15〜30−経塚山11:05〜15−トモ岩11:45〜12:45−相沢13:55−三ツ瀬14:45−荒船の湯15:00〜16:30(タクシー)ー軽井沢18:28(あさま)−東京19:44 
 歩 程  4時間55分
 メンバー  tomo,junjun.yukky
 船のような山容の山  
大海原を行く船のような山容からどこからでもわかりやすい山で、友人が9月に行った蓼科山からも確認できたそうだ。 
 昨日の大雨で、鳳凰三山に行く予定を取りやめ、日帰りで、荒船山行きを決めた。
 幸い朝には雨も上がり、10月だというのに27度にもなるという。今回は新メンバーで、登山暦16年の智子さんが一緒で心強い。
     荒船山
 どの本にも下仁田経由のルートが載っているが、上信電鉄が一部不通で振替輸送をしているという。
 順子さんの素早い判断で、めぐり姫切符を使い新幹線で佐久平まで行き、タクシーで内山峠へ向かうことにした。
 コスモス街道を走ったが、コスモスはもうほとんど終わりかけていた。内山峠に登る林道入口に来たら、なんと通行止め。
 不案内なタクシードライバーに不安を抱きながらも、地図を見て、トンネルを抜け群馬県側から行かれる事が分かった。予定の料金をだいぶオーバーしてしまったが、登山口に到着。長野県側は晴れていたのに、群馬県側はガスっていた。
   昨日の雨で道はぬかるみ、木々も水を含んでいるため、スパッツをつけて歩き始めた。

最初は登ったり下ったりの割合楽な道が続き、覆い被さるような岩壁につきあたると、岩の上からは水が流れ落ち、私たちはこれを一杯水と勘違いしてしまう。

 更に少し進むとトモ岩が眼前に見えた。今度が本当の一杯水だ。水量が豊富で滝の様だった。
 一杯水    
ここからは岩場の登りが続く。岩の上を水が流れていたり滑りやすいところが多い。    広い頂上台地が2キロも続く
稜線に出ると、雑木林の笹原でまもなく東屋があり、トモ岩の展望台に到着。  気持ちのいいミズナラ林を歩いていると、ピンクの実が落ちていた。見上げると周り中マユミの木がいっぱいあった。
 展望を期待していたが、あいにく雲は厚く真っ白で何も見えない。 小さな実をつけた梨の木もある。
 中休止を取り、まず経塚山まで先に行ってくることにした。 最後の急登を一登りして、荒船山最高点の経塚山に着いた。木立の中の狭い山頂で、祠が祭ってあった。 
   トモ岩山頂  
 来た道を引き返し、トモ岩へ向かう。トモ岩は足元がすさまじく切れ落ちた絶壁で、北側の展望が素晴らしいところだ。  
 眼下には神津牧場の緑と、少し色づき始めた山々、国道のヘアピンカーブが広がる。
さっきよりも雲はだいぶ少なくなり、青空が多くなり始めたが、西端の蓼科山や霧が峰あたりは見えるものの、正面の浅間、妙義などはまだ雲の中。 
 ゆっくりとお弁当を食べたが、すっきりとした展望は望めなかった。 経塚山(荒船山最高点) 
   下山はトモ岩の岸壁を回り込むように、急斜面をジグザグに降り三ツ瀬へと向かう。
 雑木林から九十九折の杉林を過ぎると、1時間半で相沢集落へ出る。
 点在する家の周りにはこんにゃく下仁田ネギの畑がある。
 車道歩きを30分あまりで、やっと三瀬に到着。
 相沢登山口    
 荒船の湯の場所を聞いたおばあさんは、慣れているのか『ここから7分』と正確な数字を言うので、笑ってしまう。湯量豊富な温泉でゆったりと汗を流した。
 なんという間違い! 
 タクシーを頼み、軽井沢に出ることにした。
 車窓からは今降りてきた、荒船山の全景が初めて見えた。運転手さんが景色のいいところで止めてくれたので、写真に収めた。
 そうしたら、なんと言うことか『道を間違えてしまった!』と言う。乗ったときに『軽井沢ですね』と念を押しておきながら、頭の中では小海線の何とかという駅にいくつもりでいたらしい。
 今更間違えたなんて、皆絶句!!今日はタクシーにはついていない。
 申し訳ないを連発するが、戻ってもらうより仕方ない。
 途中で間違えたのかと思ったら、振り出しから違っていて、温泉まで戻る羽目になった。もうメーターは5000円近くになっている。
 それでも鼻歌なんか歌って、プロ意識に欠けるったらない。軽井沢までは途中でメーターを倒して、6500円で行くことになったが、心配で寝てもいられなかった。
 だいぶ時間のロスがあったが、やっと軽井沢の駅に着き、やれやれ。終わってみれば笑い話だが、一時はどうなることかと思った。

ハプニングの多い山行だったが、きっといつまでも思い出に残るでしょう。智子さんの好物の峠の釜飯を買い込んで、無事新幹線に乗った。