畦ヶ丸1293m(西丹沢)
-azegamaru-
  日 程 2009年10月23日(金)
行 程 町田7:12-(小田急)-新松田7:55~8:10-(バス)-西丹沢自然教室9:21~35・・・権現山登山道入り口10:10~20・・・下棚(しもんたな)10:25~35・・・本棚(ほんだな)10:45~55・・・善六ノタワ11:55~12:00・・・畦ヶ丸12:50~13:30・・・畦ヶ丸避難小屋13:40・・・大滝峠上14:10~15・・・一軒家避難小屋14:55~15:00・・・大滝橋バス停16:05~16:27-新松田17:30~17:36-町田16:19
 行動時間:6時間30分
メンバー 凸凹シスターズ3+準会員1・・・4名
費 用 電車代730×2+バス(1090+980)・・・合計3530円
 リベンジ畦ヶ丸  
 畦ヶ丸は、数年前に道志方面(北側)からチャレンジしたものの、結局登山口が見つからず、断念した山だった。
 今回は、正規のルートでリベンジすることにした。
 平日でバスも空いている。終点まで乗った人は6名。偶然、全員畦ヶ丸を目指すそうだ。
 西丹沢自然教室には、ボランティアガイドと思われる人がいて、登山届提出を求められ、丹沢情報もいろいろ教えてもらった。
まずは、西沢にかかるつり橋を渡る。 水は透き通り、とてもきれいだ。  登山口の吊り橋
   しばらくは沢沿いを、何度も渡渉を繰り返しながら、緩やかに登る。
  10回以上も西沢を渡るが、橋はしかっりしている。少し前までは、丸太が渡してあるだけのところもあったようだ。
 ここは、東海自然歩道になっているので、よく整備され標識も多く、広い河原でも迷うこともない。
 沢沿いを行く  西沢にかかる橋を渡る  
ルート上には、ところどころベンチもある。最初のベンチ、権現山分岐でお休みし、おいしい笹団子で、登りに備える。     下棚と本棚
 畦ヶ丸中腹には、西沢の源流近くに落ちる、二つの滝を見ることができる。
 ここは以前、権現山への登山路だったらしいが、事故があったそうで、標識も取り外され、危険の×マークがあった。  権現山登山口を過ぎ、すぐに左の沢を遡る。5分ほどで、下棚(しもんだな)の滝発見。落差約30m、岩肌をやさしく流れ落ちる美しい滝だった。
 再び登山道に戻り、10分ほどで本棚分岐になる。
   下棚(しもんだな)  
   次に目指すは、本棚。本棚沢を10分ほど遡ると、爆音とともに、さらに大きなダイナミックな滝が現れた。  
 豪快に水しぶきをあげながら、落差50mを流れ落ちる。本棚は、さっきの下棚を忘れてしまうくらい素晴らしい!
 観光化された名瀑にはない、ワイルドな滝が、こんなに簡単に見られるとは思ってもいなかった。
 向い側には、細い流れだが、高さ120mカラ棚が対峙する。
 本棚  (皆さん、見落とさないように。)  カラ棚
     
 沢から離れ急登になる  梯子を下る  階段の上りが続く
     沢から離れると、杉林の登りが続く。整備され、階段が多くなり、足を上げるのが辛くなる。
 歩き始めて2時間余り、やっと善六ノタワについた。少し展望が開ける。
 山頂まで残すは、1/3。あと1時間くらいか。
 ヤセ尾根 善六ノタワ  
山頂付近紅葉    
 長い梯子や階段の続く道を登ると、右には加入堂山と大きくどっしりとした大室山。左には木々越に檜洞丸を見ながら歩ける。
 ボランティアの人が、山頂付近は紅葉が見頃ですよ。と言っていたが、ここまで来ると、真っ赤に染まった木々や、秋色の山々がきれいだ。登山道の周りは、ブナの木が多く、黄葉している。 
 アップダウンが続く。  長い梯子と階段(photo by S)  紅葉の加入堂山方面
     
 檜洞丸  ブナ黄葉  畦ヶ丸(1293m)山頂
最後の急坂を上り、3時間半かかりやっと畦ヶ丸登頂。結構きつかったが、沢や滝、紅葉と変化に富んだ楽しい登りだった。 今日は午後から晴れる予報だったが、なかなかお日さまは顔を出してくれない。
 山頂は展望がないと書いてあったが、もう葉を落とした木もあり、明るく広い
 3人の人達が休んでいた。(今日会った登山者は、この人たちだけだった)。私たちも少し遅くなったが、温かいスープを作り、お弁当にした。帰りのバスのこともあるので、あまりゆっくりはできない。30分ほどで下山にかかる。
    避難小屋を過ぎ、熊笹が覆いかぶさるような道をぬける。足元は丹沢特有の砂地で、滑りやすい。
 大きなブナの倒木があった。 
 大滝峠上のベンチでで一休みし、急坂をジグザグに下る。
 畦ヶ丸避難小屋  大滝峠上  
沢に始まり沢に終わる    
 尾根から外れ、自然林の下りになる。水のないステタロー沢沿いになると、道は緩やかになる。
登りのルートは標識も新しく、何か所にも設置してあったのに比べ、なぜか、こちらのルートは荒れ気味で、標識も簡素だった。 
   尾根を外れ自然林を下る ステタロー沢を下る
     この先は山の斜面に作られた細い道が多い。
 途中の一軒家避難小屋付近は、その昔は集落があり、文教場などもあったと友人が教えてくれた。山奥の不便な暮らしが偲ばれる。
 崖に付いたちょっと怖い橋   一軒家避難小屋  
  ここから登山口までの1時間は、いろいろな沢が合流し、何回も渡渉を繰り返す。   
 畦ヶ丸は、沢と滝を見ながら登る、沢に始まり、沢に終わるルートだった。これを見ないで登ったのでは、畦ヶ丸のよさが半減してしまう。
 林道に出ると、流れが合流する大滝沢になる。
 大滝沢  ほどなく大滝 バス停に着く。   大滝橋登山口
もう日は傾きかけている。バスは1時間に1本だが、予定のバスに悠々間に合い、すべて予定通りに歩き通せた。
 西丹沢に、ミツマタで満開になる山があることを最近知った。知る人ぞ知る、破線ルートもない山だが、来年はぜひ行ってみたいと思っている。
 注意して見ていると、ここ畦ヶ丸でもミツマタの木がたくさんある。もう蕾の元がいっぱいついていて、春が楽しみだ。