武甲山(1295m)~大持山(1294m) (奥武蔵)
-bukosan-omochiyama-
  2010年5月2日(日)
行 程(6時間20分)
八王子 6:05
一の鳥居 8:00~15
大杉の広場 9:30~40
武甲山 10:20~40
シラジクボ 11:05
小持山 11:50~55
大持山 12:35~13:05(ランチ)
妻坂峠 14:00
一の鳥居 14:35
走行距離 130km
メンバー てくてく、クマ
 
連休は混むので家でじっとしていようかと思ったのですが、晴天続きのゴールデンウィークなんて、そうそうあるものではありません。私のぎっくり腰も完治したようだし、歩きたくてうずうずしていました。 
  秩父の里から見る山々は、黄緑色とピンク色、萌黄色などのパステルカラーに彩られ、明るい春の山です。
 
 武甲山は、私は歩いたことがあるのですが、以前からクマさんが行きたいと言っていたので、今回は、武甲山から小持山、大持山を縦走してみることにしました。
 
 石灰工場の建ち並ぶ道を行くと、一の鳥居まで車で入ることができます。
 道路は渋滞もなく8時に到着したら、すでに駐車場は満車。停まれない車であふれていました。少し手こずって、なんとか邪魔にならない路肩に駐車しました。
武甲山の二つの顔
私の知っている武甲山は、石灰岩採掘のため、山肌が傷つけられた痛々しい姿の山です。
今回、南の秩父側から見ることができ、その山容は、たおやかで堂々と立派で、北側から見るのとは大違いでした。
車でいっぱいの一の鳥居 満開の桜
人気の山大混雑
 やはり人気の山だけあり、連休で家族連れ、小学生のグループと大勢の人たちが登って行きます。
一の鳥居に1丁目の丁目石が置かれ、最後は、山頂の御嶽神社52丁目になり、登る目安にもなります。
 沢沿いに登ると、杉林の急登が続き、18丁目の不動滝で流れを渡ります。
15丁目 不動滝
小さい男の子を連れたファミリーが登っているので、訊ねると、地元の人たちだそうで、その子は4歳、「お散歩です」と言われ、びっくりです。
 1時間余り展望もない急坂を上ると、一際大きい杉が現れる。ここで中休止。少し離れて、3本大杉が見られる。
 この先で、一般道と、階段の道に分かれる。前回は一般道が通行止めだったので、今回は右の一般道を行くことにします。
大杉の広場 石灰石がごろごろ
山頂御嶽神社 賑わう武甲山頂(1295m) 羊山公園芝桜(山頂よりズームアップ)
 2時間ほど登って、着いたところが肩の十字路。目の前には御嶽神社があり、52丁目石が置かれている。きれいなトイレもあるので安心です。
 社殿の右後が第二展望台、左が第一展望台で、すでに多くの人で賑わっていました。
 武甲山頂からの景色は、春霞がかかりあまりはっきりはしませんが、2月に登った丸山両神山秩父の街が一望でき、眼下に見えるピンク色のスポットは、羊山公園芝桜のようです。
 一息入れたら、小持山に向けて急坂を下ります。眼前にはこれから行く小持山大持山が控え、一度だいぶ下がって、また相当登るようです。
大持山(左奥)と小持山 芽吹きのカラマツとコバイケイソウ カタクリ
 右側は、まだ芽吹きだしたばかりのカラマツ林と、コバイケイソウの緑の絨毯が目にも鮮やか。足元には、スミレ、フデリンドウ、ニリンソウ、カタクリも咲いていました。下りきったところが鞍部のシラジクボです。
タチツボスミレ フデリンドウ シラジクボ
変化に富んだ縦走路
 小持山へは、また1時間ほど登ります。最後の登りは、ヒヤヒヤ、ドキドキものが2回あります。
カタクリは咲き残りですが、葉はたくさん見られました。もう少し早い時期にはたくさん咲いているのでしょうか。 
 登りながら振り返ると、初めて見る無傷の武甲山です。
小持山への急登にさしかかる   武甲山(小持山より)・・・真ん中の稜線を下ってきました 
   小持山山頂付近は、期待していたアカヤシオは、時期が早いのか、今年はあまり良くないのか、パラパラと咲いているだけでした。  
 少しおなかが減ってきましたが、しっかり食べてしまうと歩けなくなりそうなので、大持山まで行動食でがまんです。
アカヤシオ(小持山1273m)     体が抜けるかな~
大持山までは、変化に富んだ露岩混じりのピークを、いくつか越えて行きます。
     
 大持山(1294m)  気持ちのよい尾根歩き  妻坂峠への分岐
大持山は、南面の展望がよく、奥多摩方面の山々が見渡せ、ここでやっとランチタイム。(タケノコご飯とカラマンダリンがジューシー)
 ここからは、気持ちのよい尾根を下っていくと、間もなく好展望の妻坂峠の分岐で、私達は、左へ下ります。
     妻坂峠までは緩やかな下りで約1時間、楽しんで歩けます。このルートもカタクリが多く、時々可愛い姿が見られ癒されました。
 向かいには、去年登った武川岳が大きくそびえています。
 妻坂峠はお地蔵さまが立つ、小広いところです。
 コバイケイソウの尾根道  妻坂峠  
ここからは、倒木が多く、少し荒れ気味の道を下って行きます。初めて、ミツバコンロンソウを見つけました。 
     
 ヒトリシズカ ミツバコンロンソウ   林道出合
 林道を渡り、向かいの登山道を行くと、一の鳥居まではすぐです。
 天気も良く、爽やかな一日で絶好の登山日和でした。武甲は混雑していましたが、小持~大持山へは人もまばらで、展望のよい静かな山歩きが楽しめました。
 今回、クマさんは子供たちからプレゼントされたsuuntoの山用時計をつけて、ここは標高が○○m、気圧は○○ヘクトパスカル、方位は、などとご満悦だった。でも、あると便利ですね。