長九郎山2 
 12月15日(土)晴れ時々曇り  
 松崎荘は料理も美味しいし、なんといっても働いている人たちが、親切でとても感じがよく、また来たくなる宿だ。1泊2食付で6500円と山小屋より安い
 タクシーで池代の長九郎山登山口まで20分ほど。電車やタクシーに乗るときは4人と言うのは便利だ。歩程が5時間半くらいかかるので、帰りに大沢温泉に入るため、タクシーでいける所まで行ってもらうことにした。  
林道は荒れていて、先まではあまり行きたくない風だったが、安田(あんだ)橋までいってもらったので、30分ほど短縮できた。 
 ここからは沢沿いのわさび田を見ながら登る。伊豆の山でもこのあたりは、日陰に大きな霜柱ができている。
   西伊豆方面
   時々後ろを振り返ると、駿河湾が光り輝く。海を見ながらの山登りは気持ちのいいものだ。
 沢から離れると、木々はヒメシャラ、アセビなどが多くなり、赤い実をつけたキミもたくさん見られた。
 わさび田  
 強風の長九郎山  
 最後の急登になった頃から、見上げるほどの京丸シャクナゲの大木が続く。皆で『春にはまた来たいわね。』ピンクの山が目に浮かぶ。
 長九郎山頂上は樹木に覆われ展望はない。大きな展望台がついているので登ってみた。このやぐらに登ると標高が1000mを越えるそうだ。360度眺められる。
 今日は雲が多く遠くは見えないが、天城連山駿河湾は雄大だ。  ヒメシャラの林
   でもものすごい風。手すりにつかまっていないとよろけてしまう。ものすごく寒くて長くはいられなかった。
 風の少ないところを見つけて(ほとんどないが)今日のランチのうどんを作る。手袋をしたまま器を持つが、温かいうどんがどんどん冷めていく。使ったストーブの周りに白い霜がつくほどだった。お茶やデザートの準備もしてきたが、あまりの寒さに早々に下山することにした。
 キミ  
 下山は大沢温泉へのルート。緩やかに下る道はシャクナゲアセビの多い原生林。  
 ただこのあたりのシャクナゲは種類が違うと思ったら植栽されたものらしい。八瀬峠を過ぎたあたりで、今日はじめての登山者に出会った。
 21世紀の森に車を停めて来たという。  冬イチゴ
   ここからは小さな峰をいくつも越え、登ったり下ったりの道。
 陽だまりには真っ赤な冬イチゴがたくさん実をつけていた。
 華やかなピンク色のマユミの木の下で休憩。松崎の町西伊豆の海が一望できる。
 マユミの木の下で  こちらのコースを登るのは急坂が続き大変そうだ。

少し急いだので、温泉に入る時間も十分にとれた。道の駅にある”かじかの湯”で冷えた体を温め、松崎名物『桜葉ようかん』(桜葉のいい香りがする、手作りアイスもおすすめ)をお土産に買い盛りだくさんの忘年山行も無事終わった。