大菩薩嶺(2057m)
-daibosatsurei-
   平成23年7月16日(土)
行 程(4時間30分)) 
八王子 6:00
高尾 6:42発
甲斐大和 7:39着~7:45発(上日川線)
小屋平 8:20~25
石丸峠 9:35~40
大菩薩峠 10:10~25
賽の河原 10:45~50
雷岩 11:20
大菩薩嶺 11:25~35
雷岩 11:40~12:15(ランチ)
福ちゃん荘 12:50~13:00
上日川峠 13:20~14:00発(甲斐大和行き)
交通費:JR(950×2)、BS(950+1000)  甲斐大和 14:45~14:56
メンバー: 凸凹山岳会・・・3名 高尾 16:30(20分遅れ)
海の日の3連休、皆いろいろ用事があり、何もない者同士3人で、再び大菩薩に行くことにした。
皆さんもそうしてるかもしれないが、私達は地図に歩いた軌跡を記している。先週小金沢連嶺を歩いてみると、大菩薩峠から石丸峠までのわずかな箇所がひょこっと抜けていた。 
 この暑さで、近くの低山は歩く気にならないので、標高の高い登山口までバスで行けるのは願ってもない。
先週に続きまたも大菩薩へ
バスは、甲斐大和発8時10分が始発だが、2台出るので、1台目は定刻より早目に出発すると聞いていた。今日は、1本早い電車にした。
下り電車が着き、バスに乗り込むとすぐ、25分前に出発した。乗客もほぼ全員座れ空いている。
これは早くしてよかった。 小屋平より林道出合 八ヶ岳・金峰山・瑞牆山展望
小屋平で下車し、急坂を上る。
林道へ出てもう一度高度を上げると、早くも八ヶ岳や手前には金峰山瑞牆山もすっきり見える。Sさんが双眼鏡で確認すると、やっぱり五丈岩まで見えた。
カラマツ林急坂 南アルプスと大菩薩湖
カラマツ林の急坂を抜けると、一気に開け富士山から南アルプス、眼下の大菩薩湖まで大展望。 
大展望
石丸峠に出ると、この間は雲で半分しか見えなかった富士山も今日は雲ひとつなく、裾野を大きく広げ、その延長線上には南アルプスが全部見渡せた。目の前は小金沢連嶺と左は中央線沿線の山々。 
小金沢連嶺と富士山(熊沢山より)
石丸峠  
バスを降りてから、わずか1時間でこの大展望が得られるなんてうれしい。さらに30分熊沢山を上ると、目を見張る大パノラマ。  
苔むしてしっとり涼しい熊沢山を下ったところが、大菩薩峠介山荘が建つ。
3人とも数回来ているが、こんなに晴れた大菩薩は初めて見る。 
Sさん曰く、「以前来た時は強風で、早く下りよう。と思った記憶しかない。 」
熊沢山下り 大菩薩峠
左手に大パノラマを見ながら、岩がちの親不知ノ頭を越える。富士山に少し雲がかかり始めた。
少し右へ下ると、賽の河原へ出る。これから行く稜線や大菩薩嶺が見えてきた。
親不知ノ頭 大菩薩嶺
賽の河原は、旧峠で、明治初期までここが大菩薩峠だったそうだ。遭難者が多いため移動したそうだ。 
花が少ない
Jさんが「10年前に来た時は、もっと花がいっぱい咲いていた気がする。」
夏の盛りにしては、花が少ない。
ナナカマドの木陰で、みたらし団子を食べながらティータイム。
賽の河原 ニョホウチドリ
写真を撮っていた人が、「以前はこの辺りにニョホウチドリがいっぱい咲いていたのだが、あまり見られない。」と言っていた。先週ハクサンチドリかと思っていた花は、ニョホウチドリだったのだ。ハクサンチドリは花弁がとがっているが、丸いのでちょっと違うかなとは思っていたが、やっぱり違った。山に来ると教えてもらうことも多い。
大菩薩嶺
 妙見ノ頭は巻き、2000m地点を過ぎると、神部岩という見晴らしの良い岩場だ。
雷岩から5分ほどで、標高2057mの大菩薩嶺に着く。
山頂は雑木に囲まれ、展望はよくない。人が次々やってくる。
2000m地点 photo s 大菩薩嶺
唐松尾根分岐の雷岩周辺では、陽射しを避け、皆森の中で休憩していた。 
私達もここでランチタイムにした。Jさん達は冷たいそうめんだった。思いつかなかったが、暑いときは美味しそう。  
最近の暑さでクールタオルを使っている。ひんやりさが持続し、とても気持ちいい。今日はJさん達も使っていた。    
下山は唐松尾根を下り、上日川峠へ向かう。 
   雷岩分岐  唐松尾根下り
下り始めは草原の急坂だが、しばらくすると名前の通り、カラマツの多い森の中に入る。涼風が吹き、気持ちのよい道だ。
私も10年くらい前、登山を始めたころ、最短コースで上っているが、ほとんど記憶にない。こんなに展望がよくなかったのかもしれない。
バスの時間に余裕があるので、福ちゃん荘でトイレ休憩をし、森の中を楽しみながら歩いた。
ロッジ長兵衛
 上日川峠に着くと、バスがすでに停まっていたので、ザックだけ置かせてもらい、ロッジ長兵衛のテラスで、ゆっくりアイスコーヒータイム。至福の一時。
行きのバスが一緒で、何回か出会った男性が休んでいた。その人は、定年過ぎてから本格的に山歩きをはじめ、大菩薩へは一年中来ているそうだ。破線の道などは、笹を刈ったり、目印のテープを巻いたり整備しながらあるいているそうで、次はどこへ行こうか、考えると楽しくてしょうがないと笑っていた。 
すごいことに、自宅のある府中から、山を越え、野宿もしたりしながら、日本海まで歩いた話など聞かせてくれた。まさに人生謳歌している。
その人はバスには乗らず、天目山温泉まで写真を取りながら歩くそうだ。
先週長い林道歩きに、こりごりした私達だが、ほとぼりの冷めた頃、あの道は再チャレンジしようと思い始めている。