大菩薩嶺一周2057m
-daibosatsurei-
 2015/07/12(日)晴れ  
7月に入っても雨の日が続いたが、今週末は久々に晴れた。夏山のトレーニングも全然出来ていなかったので、大菩薩で一番きつい丸川峠への急坂を登り、一周してくることにした。
中央高速は途中で事故があり、予定より少し時間がかかった。だが、登山口の駐車場はいつも空いている。上日川峠まで車で入れるのに、あえてここを登る人は少ないのかもしれない。
        八王子 6:00
大菩薩登山口PK 7:40~55
林道終点 8:10
丸川峠  9:45~10:00 
大菩薩嶺 11:35~45 
雷岩 11:55~12:30
賽の河原 13:05 
大菩薩峠 13:15~30
福ちゃん荘 14:10 
上日川峠 14:25~55 
  メンバー:4名(t.j.k.y) 走行距離:173km 大菩薩登山口PK 15:55~16:10 
足慣らしにちょうどよい林道が終わると、急坂になる。ブナやツガの樹林帯は陽射しを遮り涼しい。
続く急登にクマさんは遅れがちになる。1時間ほどしたところで、休憩するが来ないので見に行くと、下の方で休んでいた。
急登が続く 大岩を回り込んで
小屋に泊まった人たちがもう降りてくる。小学2年生という男の子は、登山スタイルもバッチリ決まり、「この先が竹の根で滑りやすいので、注意して下さい。」と教えてくれた。隣でお父さんがニコニコしている。感じのよい親子だ。
下る父子 新道に変わり笹が刈り払われた道に 落石の恐れで新道になったようだ。
やっと傾斜が緩むと、丸川荘の青い屋根が見えてきた。久々の晴天で、小屋主さんが屋根に布団を干していた。
涼しいベンチで休憩していると、すっかり汗も引いた。山頂までは更に1時間半余り登る。 
丸川荘の布団干し 丸川峠
瑞々しい苔 大菩薩山頂を望む 苔むした森
丸川峠までに比べると緩やかだが、ゆっくり休んだ体にはきつい。
 半分くらい来た所で、樹林越しに山頂が見えた。まだまだ先だ。
しっとりと苔むした岩や倒木、岩清水が滴り落ちる深い森は、何度歩いても気持ちが安らぐ。
賑わう大菩薩嶺を越え、先へ進む。 賑わう大菩薩嶺2057m 雷岩付近より大菩薩湖を望む
山頂で道を聞かれ、Jさんが地図を広げ説明すると「いい地図を持っていますね。」と言われた。昭文社の地図なのだが、地図も持たずに登って来たようだ。
手軽に上日川峠まで車やバスで来られるので、登山よりハイキング気分の人が多いのかもしれない。 
雷岩 2000m地点(神部岩)
雷岩でお弁当にし、今日は大菩薩峠まで行くことにした。
気温が高いので遠望はきかないが、明るい尾根歩きは涼しく、晴々する。 
登りの樹林帯とは一変し、ダイナミックな大菩薩らしい景色だ。
賽の河原 大菩薩嶺を望む
全体に花は少なく、この稜線でコウリンカが見られるようになったが、まだほとんど蕾だった。
時々振り返ると、山頂から続く稜線が美しい。  
コウリンカ
介山荘が見えてきた。短いが北アルプスを思わせる岩場を下る。
小屋の脇にクリンソウが咲いている。小屋の人に言うと、「鹿が下から運んできてしまうんですよ。植生が変わってしまう。」と憤慨していた。
介山荘を目指し岩場を下る クリンソウ
下り始めると、森の中に鹿がいた。大菩薩では初めて見た。
上日川峠まで下ると、バスが3台も待機していた。それぞれアイスクリームやコーヒーでしばしティータイム。去年安くて美味しかったので、桃も買った。(今年はイマイチ) 
鹿 ロッジ長兵衛でティータイム
さて私達は駐車場までまだ1時間余り歩かなくてはならない。途中崖崩れがあった所は、1年経つのにまだ青いシートで覆われ、そのままだった。そこだけは車道を迂回する。
大菩薩周辺はほとんど歩いたが、何度来てもよい山だ。最近唐松尾根を下ることが多かったが、展望のよい日は今日のコースが楽しい。
予定より早めに着いたが、中央高速で大渋滞にはまってしまった。夏休み前で三連休の前だし、大丈夫と思ったが甘かった。車は『2時間を過ぎたので、休憩を取りませんか?』というがSAは大混雑。行きの3倍もかかり、帰宅できたのは8時半を回った。車は日曜日は止めようと肝に銘じた。