大菩薩嶺~落合(2057m)
-daibosatsurei/ochiai-
  2011年8月13日(土)
行 程(6時間) 
八王子 6:00
高尾 6:42(JR松本行き)
甲斐大和 7:39~8:10発(BS)
上日川峠 9:05~10
福ちゃん荘 9:30~35
雷岩 10:30~40
大菩薩嶺 10:45
丸川峠 11:50~12:20
六本木峠 13:25~35
横手山峠 14:05
ハンノキ尾根 14:20
落合 15:05~20(BS)
 高尾 17:42
交通費 JR950+1110・BS1000+1100   メンバー 凸凹山岳会・・・3名 塩山 16:30~16:32(JR高尾行き)
先月大菩薩に行ったが「この際、地図の記しをもう少し繋げてみない?」とのJさんの誘いに、大菩薩嶺から先には行ったことがなかったので、その先を歩くことにした。大菩薩はこの夏3回目になる。
調べてみると、柳沢峠までのバスは、土日限定で午後1本。さらに先の落合へは第2、4土曜日のみ。どうせならバスのある、8月第2土曜日にすれば落合まで繋がる。 
誤算
先月は甲斐大和からのミニバスが、増便され、早い電車で行くと、1台目が7:45に出発した。
今回も同様に出るものと思ったら、読みが甘かった。早い電車で来た人は7~8人。それではバスは出発しなかった。
上日川峠(標高1600m) コウリンカ
結局予定通り、8:10まで待つことになった。乗客は1台でちょうど満員。(お盆休みは意外と少ない) 
予定では、落合まで行くと、午後1本しかないバスにあまり余裕はない。バスが予定より25分も遅くては無理と、私はほぼあきらめていた。 
もともと、その時の具合で柳沢峠に下る計画も立ててあったので、それでいいのではと思っていた。
Jさんは、せっかく月に2回しかないバスに合わせて来たのだから、やるだけやってみようと行く気マンマン。
このバスは、涼しい標高1600mの上日川峠へ運んでもらえるので、何度も来たくなる。 
ロッジ長兵衛では、美味しそうなを売っていた。だが、最初に買うわけにもいかない・・・
福ちゃん荘に着いた時、私は家の冷凍庫に凍らせておいたポカリスウェットを忘れてきたことに気付いた。ここで、買えてよかった。
唐松尾根とすすき 雷岩
  唐松尾根コウリンカの鮮やかな花が多く見られた。ススキの穂が出て、山はもう秋の気配。   
日当たりのよい尾根で、初めてのノコギリソウハナイカリを見た。 
下って来た人が、「この上が雷岩です。もうすぐですよ」と教えてくれた。(今年3回目なんですが)
 雷岩尾根上    大菩薩嶺(2057m)
山梨森林100選コメツガ林
大菩薩より丸川峠方面は未踏の地。今まで歩いた大菩薩からは想像もしていなかった、で覆われた深山の趣がある。 
岩からは水が滴り、しっとりと苔を濡らす。倒木も岩も苔で覆われている。 
大菩薩より丸川峠へ 苔のコメツガ林
こんな所をマウンテンバイクを押して登って来た人がいた。 
今朝も折りたたみの自転車を持ってバスに乗った人がいたが、前にも石丸峠辺り、自転車の人を何人か見かけた。最近はMTBトレッキングが流行りなのか。 
丸川峠にかけてはほとんど下りで、苔の森から自然林に変わった頃青いペンキで塗られた丸川荘が見えてきた。
 丸川荘のご主人は芸術的センスがあり、木彫りも得意のようだ。峠にはお地蔵さまが置かれていた。
気持ちのよい緑の尾根 丸川荘
トイレをお借りすると、全面に鮮やかな絵が描かれていて楽しい。
小さなランプの小屋で、コーヒーも美味しいそうだが、先を急ぐので、またの機会に。
赤とんぼが飛び廻っていた。 
木陰のベンチでランチタイム  photo s 木彫りのお地蔵さま
小屋の隣が丸川峠で、木陰のベンチでランチにした。先着の若者3人が昼寝をしていた。風はそよそよ空気もひんやり、下界の暑さを忘れる。満腹になると、眠くなる気持ちがよくわかる。 
丸川峠は、直接大菩薩登山口にも出られるし、柳沢方面、丹波方面への分岐になっている。
また、フカフカの苔むした森を歩く。道は危険なところもなく、とてもよく整備されていた。
よく整備された道 フワフワの苔
     通り過ぎそうになり、標識があって気付いた寺尾峠は、あまり峠らしくないところだった。
まるで、屋久島を思わせるような苔むした森だったかと思うとブナの森自然林と変化に富む。やはり、大菩薩は素晴らしい。ますますファンになった。
寺尾峠   ブナの大木  
 東京都の水源    
 東京都の水源との標識があった。笠取山は有名だが、ここも水源だった。どおりで道もよく整備されていた。
森もよく手入れされていると、水も美味しいらしい。
遠くで雷鳴が聞こえ始めた。  屋久島を思わせる苔むした森 
   遅れを取り戻す
計画では、六本木峠に着いた時点で、14時を過ぎていたら、落合に行くのをやめ、柳沢峠に下ることになっていた。13:25到着。朝の遅れを完全に取り戻した。これなら落合まで行ける。
六本木峠は、柳沢峠横手山峠の分岐で、真ん中に巡視路があるので、間違えないように右の道を行く。 
 六本木峠(右の道)
数分行ったところで、新しい標識があり、左に新横手山峠を指していた。5分ほど登ると、逆戻りするように道が曲がり、カッコ書に林道とある。「これは変だ?」地図で確認すると、横手山峠はもう少し先で、新横手山峠ではない。危ない、危ない。また間違えるところだった。  
無事横手山峠に着いた。ここは、黒川鶏冠山の登山口になっている。
ここからは、ハンノキ尾根を下る。
乾き始めたクールタオルを途中の谷川で濡らす。疲れてぼんやりしてきた頭が、シャキッとした。
横手山峠 落合集落(赤い屋根は廃校)
3時過ぎに落合バス停到着。旅館の駐車場がバス停になっていた。向かいには立派な東京都水道局の分室があった。
待っていたかのように雨が落ちてきた。ありがたいことに旅館のご主人が、雨宿りしなさいと軒下を貸してくれた。
結局乗客は、大菩薩登山口までは3人だけ。柳沢峠辺りでは雨は激しくなったが、下に降りてきたら降った形跡もなかった。
バスの運転手さんに聞くと、このバスは試験的に甲州市が走らせているもので、利用状況によりこの先廃止になるかもしれないとのこと。それなら、月2回ではなく、土日だけ走らせるようにしたほうが、利用しやすいと思うが。
よく整備された素晴らしい山なので、交通の便さえあればもっと登山者も増えると思う。
 ~大菩薩の花~
コウリンカ ヨツバヒヨドリ ノコギリソウ ウスユキソウ シロバナニガナ
ハナイカリ アカショウマ シモツケソウ ガマズミ(実) ホツツジ