富士山(五合目)
ー御中道~御庭~奥庭ー
2023/08/05(土)曇り時々晴れ 20℃  
富士山御中道はそのうち行ってみたいと思っていた。毎日の猛暑日続きでうんざりしていたが、涼しいところに楽をして行けるツアーがあった。決めたのが遅かったので、キャンセル待ちだったが、運よく行くことができた。
最寄駅から大月へと特急あずさ、大月からはバスで五合目まで連れて行ってくれるお手軽プラン。あまり暑い思いをしないで涼しい別天地に着く。
麓からの富士山は中腹から雲に覆われ山頂は見えない。これは雲の中を歩くことになるのかもしれない。
八王子8:02(あずさ)-大月8:30- (バス)-富士山五合目10:00-御御岳神社10:30-御中道-御庭12:00~30-奥庭-奥庭駐車場14:30-道の駅-北口本宮浅間神社-大月17:00~17:45(あずさ)-八王子18:11
クラブツーリズム、30名、ガイド2人、添乗員 
五合目の広場は、登山客、観光客で賑わっていた。外国人も多い。やはり雲の中で真っ白。気温は17℃位?雨具や上着を着て身支度をする。
まずは小御嶽神社で参拝。ここは富士山より古く小御岳と古富士が噴火を繰り返し、今の富士山ができたそうだ。
救急車が登ってきた。
 富士山五合目 毎日のように来るそうだ。 
   
 建物の間の鳥居をくぐる  小御嶽神社  富士山保全協力金(希望者のみ)
 向かい側に御中道入口の階段がある。  
 雨がポツポツきたが、濡れるほどではなくすぐに止んだ。気温は最近は少し高く20℃くらいになるそうだ。東京では考えられない涼しさ。最近は35℃以上の日が続き、20度近くも低いなんて。
道は平坦で歩きやすい。 木にサルオガセが下がっていた。
   御中道  サルオガセ
   
 御中道  ハクサンシャクナゲ イチヤクソウ 
  ハクサンシャクナゲは可憐なピンクの花がまだ見られた。木は多いので、一週間前だったら花街道だったかもしれない。イチヤクソウも見られる。  
ダケカンバの森の林床には、コケモモが多い。
 ダケカンバ    雪崩多発地帯
    富士山に土はなく、砂礫なので水をこぼしても流れず、一点に染み込む。ガイドさんがやって見せてくれた。その水は30~40年かけて麓に湧き出すそうだ。川はないので、動物や虫も少なく(カモシカ、シカくらい)ヘビもいないが、鳥は多い。 
鳴き声で名前を教えてもらった。 
 コケモモ(これから赤くなる)  砂礫地で水の染み込む実験  
   
 シモフリゴケ  ミヤマハンノキ(清涼感の香)  オンタデ、メイゲツソウ
  いつもは静かな道だそうだが、今日はクリーン作戦のボランティアに多く出会った。今ではあまりごみも落ちていないようで、袋は空っぽだった。よいことだ。  
御庭は小噴火口が点在する。森林限界で、丈の低いカラマツ、シャクナゲが自生する天然庭園のようだ。
カラマツ    カラマツ 
  御中道(現在は2㎞)は、昔は一周(21㎞)歩けたが、現在は崩落により、御庭より先には行くことができない。
 信仰の道で、富士山に3回以上登った人でなければ歩けなかった。落石が多く、命を落とす人も多い危険な道だった。
御庭の広場で昼食タイム。河口湖、南アルプスが雲の合間に見られた。  
ガイドさんは、今朝、山頂から下山して来たそうだが、展望はよかったという。
 噴火口跡  
    
  展望を楽しみ昼食(雲が多いが)
南アルプス(雲の合間に) 
     
  山頂も一瞬見えた  スバルラインへ下る
    道路を渡って、奥庭に下る。
奥庭は天狗の遊び場と呼ばれ、溶岩や風雪に耐え矮小化したコメツガやカラマツが見られる。 
奥庭荘でコケモモジュースを試飲し、ジャムや花豆を買う。
 コメツガの森 苔も多い   
     
 乾燥しているので枯れても腐らない ムラサキモメンヅル   アキノキリンソウ
帰りに道の駅により、シャインマスカットソフトを食べ一休み。   
最後に北口本宮浅間神社でお参りをした。今夜は薪能があるそうだ。見たいが今日は日帰りなので 叶わない。
今回ガイドさんはベテランの男性で、知識も豊富で歴史、動植物、鳥の声などなんでもよく知っていた。時間にも余裕があったので、写真をとったり、景色を見たり十分楽しめた。 
あ~明日からはまた暑い日常に戻る。
     北口本宮浅間神社