檜洞丸(北尾根)1601m
-hinokiboramaru(kitaone)-
 2014/05/30(金)晴れ  
シロヤシオLOVEの私達は、今年は檜洞丸石棚山稜を登る計画を立てていたが、予定していた日が天気が悪く、皆で行く日がなく、別々に行くことになった。花は時期を逃すと、また1年待たなくてはならない。
この時期、相変わらず西丹沢のバスは激混みらしいので、石棚山稜は次の機会にして、私達は以前から気になっていた北尾根を歩くことにした。
       橋本 7:00
日陰沢橋 8:05~20
広河原 9:10~20
第5堰堤取りつき 9:25
ドラム缶広場 10:20~30
檜洞丸 12:00~45
熊笹の峰 13:20
檜林 14:00 
 林道 14:35 
日陰沢橋  15:20~35 
 橋本 16:40
メンバー: s.k.y 3名 
Sさんを橋本駅で拾い、車で日陰沢橋を目指す。
西丹沢のPKは早朝から満車だそうだが、こちらは路肩に5~6台停まっているだけ。
5年前にここから矢駄尾根を登り、檜洞丸へ登ったことがある。
日陰沢橋トイレ 神ノ川林道のゲート
緩やかな登りの神ノ川林道広河原まで歩く。
すぐに孫右衛門滝が見られる。続いてトンネルを二つ抜ける。 
まだ5月なのに今日は暑い。(30度にもなったそうだ) 
立派な檜皮橋を渡ると、広河原はすぐだ。 
孫右衛門滝 檜皮橋
北尾根は昭文社の地図には載ってないが、2013年発行の詳細地図には載っている。以前は取り付きもわかりにくく、迷う人もいたようだが、最近ではだいぶ歩かれているようだ。
林道歩きで、クマさんが遅れがちになる。広河原に着いたら、どうも体調が悪いので(二日酔い?)今日はやめておくという。温泉にでも入って待っているので、行ってきていいというので、2人で行くことにした。
檜洞丸北尾根
堰堤 第5堰堤取りつき ガレ場登る
カーブミラーがある手前の立て看板の所で、彦右衛門沢入ると、堰堤がある。河原には下りず、上流に向かう。下から数え、5番目堰堤手前に取り付きがある。右のガレ場を登って行く。
このコースは、標識は何もないので、踏み跡と赤テープに注意しながら登る。
私が前を行くが、Sさんが後ろから「前方に赤テープ、踏み跡こっちじゃない?」と間違えそうになると訂正してくれる。
踏み跡ははっきりしているし、テープも多いので、それほど迷うようなところはなかった。
赤テープ 檜林
急坂だが、ジグザグに登って行くので、思ったより大変ではない。
コースの約半分、ドラム缶広場に出た。錆びたドラム缶、ワイヤーロープなどが転がっている。一休みして再び檜林へと入る。 
小さな空き地を過ぎると、自然林に 
ドラム缶広場 なる。 自然林に変わる
シロヤシオ満開!
ブナが多くなり、そろそろ出現か? 
傾斜がきつい。でも、ブナの森は気持ちがいい。 
シロヤシオの木が見られるようになったが、花はあまりない。散って落ちている木もある。遅すぎたか? 
ブナ林 落花
きつい登りをちょっとへこみながら歩いていると、前方に真っ白の木発見!すご~い!いっぱいある。 
トウゴクミツバツツジ シロヤシオ 満開!
今年のシロヤシオはいいらしい。そんな情報があちこちから聞かれるようになった。北尾根は期待通りだ。
まだ初々しい花 シロヤシオとトウゴクミツバツツジのコラボ 蛭ヶ岳望む
花園
右も左もシロヤシオの花園。それにトウゴクミツバツツジのピンクが彩りを添える。
誰にも合わず、私達2人で独占! 
こんなにいっぱい木があるとは思わなかった。しばし撮影タイム。
なかなか動けない。うっとり~。 全~部シロヤシオ 主のようなシロヤシオ大木
私のカメラでは、本当のよさがあまり伝わらない気がする。やっぱり生シロヤシオを見なくては。クマさん残念だったね。以前来た時は遅すぎたし、シロヤシオに縁がないのかも。 
コバイケイソウの群落地に、シロヤシオの主のような古木があった。グネグネと曲がり、見たこともないくらい太い。
最後は踏み跡も不鮮明になってきたが、頭上から人の声がする。頂上は近い。
最後の急登も、美しい花との出会いで頑張れた。
 コバイケイソウ群落  檜洞丸登頂!  
今日はしっかりもののJさんがいないので、道間違い、忘れ物得意の私達コンビではちょっと心配だったが、標高差1266mを3時間40分、二人で助け合って大きな間違いもなく登れた。 
北尾根では誰にも出会わなかったが、檜洞丸山頂は賑わっていた。
今日は暑いので、木陰を見つけゆっくりお弁当休憩にする。
女性の団体さんが矢駄尾根を下ると、話しながら通り過ぎて行った。
熊笹の峰に向け、階段下る シロヤシオ
下山路は熊笹の峰から矢駄尾根を下る。
山頂付近のトウゴクミツバツツジはまだ蕾が多い。
登って来た人が「この先すごいよ。見頃だよ。」と言っていた。
トウゴクミツバツツジ 檜洞丸を振り返って
好天で見晴らしもよく、木はあまり多くはないが、花もびっしり咲いていた。
北尾根であんなに楽しんだのに、最後のシロヤシオをここでも堪能し、熊笹の峰を右へ下る。 
熊笹の峰分岐 ブナ大木
矢駄尾根コースは一度登りに使ったが、下るのは初めてだ。最初は気持ちのよいブナの森だが、そのうち檜林に入ると傾斜はますます急になる。下っても下ってもあまり変化がない。
先週Jさん夫妻は、よくこんな大変な所を登下山に使ったと思う。
それでも、以前はなかった道標が数か所あった。途中の標識の所で、荷物を下ろして、ボッカさんが休んでいた。週2日青ヶ岳山荘まで運ぶそうで、30㌔もあるそうだ。この急登をさぞかし大変なことだ。
 矢駄尾根登山口 自分の体だけ上げるのも大変なところなのに。
疲れきって無事日陰沢橋に戻ると、温泉に行って来たと、さっぱりしたクマさんが待っていた。
帰りに冷たい飲み物を買いに、今朝道を訪ねた地元の商店に寄ったら「ボラに行ってきたの?花はどうだった?」と聞かれた。後でSさんと「ボラなんてかっこいいね。地元の人はそう呼ぶんだね。私達もこれからそう言おうか。」ボラの北尾根登ったなんて、なんだか通っぽい。 
きつかったけれど、静かで、本数も今まで行ったどこの山よりも多く、満開のシロヤシオに出会え大満足の一日だった。
Jさんに報告したら、早速翌日リベンジに行った。健脚夫妻だ。