本社ヶ丸1631m清八山1593m(山梨)
-honzyagamaru/seihachiyama
年月日 2007年10月13日(土)
行 程 八王子6:55−大月7:39−(タクシー)−変電所8:25・・・登山口8:40・・・清八峠10:00・・・清八山10:10〜20・・・本社ヶ丸11:00〜40・・・送電線12:25・・・角研山分岐12:45・・・林道出会13:45・・・登山口14:55・・・笹子駅15:00〜15:35−八王子16:39
費 用 JR:740+950〈1690円)
タクシー:5690÷4(1430円)
合計:3120円
メンバー con.sumi.junjun.yukky・・・4名
大月秀麗富岳十二景
去年、笹子雁ヶ腹摺山に行く途中で、清八山登山口をみつけた。その頃から本社ヶ丸(ほんじゃがまる)清八山(せいはちやま)という漫画チックな名前が気になっていた。先月行った倉岳山が、大月秀麗富嶽十二景だったこともあり、それなら全部登ってみようと意気込んだ私達は、翌月の山行をそこに決めた。
調べてみると、主なルートは笹子からと、三つ峠側からの二つだったが、どこも不便で、歩行時間がとても長い。日が短くなってきているので、なんとかよい方法はないかと、行った人の情報をネットで検索すると、大月からタクシーで変電所まで入れることがわかった。時間はだいぶ短縮されるので、私達も行かれそうだ。
こういうときは4人というのはとても便利で、高いタクシー代もあまり気にならない。
変電所の先でタクシーを降り、登山口までデコボコの林道を歩く。ヨメナノコンギクがきれいだ。 変電所の少し先の橋(ここまでタクシー)
明るい雑木林の道を登る。ときどき、足元にいろいろなきのこが生えている。きのこ通はいないので、食べられるかどうかはわからないが。
今年は猛暑で、9月も暑かったので、紅葉も少し遅れているそうだ。周りの木々もまだ緑が多い。
花は少ないが、トリカブトオヤマボクチタカネヒゴタイニガナアキノキリンソウなど見られた。トリカブトは多く、濃い紫がきれいだった。
少し開けたところにベンチがあり、向かいに笹子雁ヶ腹摺山の三角がきれいに見えた。
登山口(左手奥に登山届ボックスあり) 白いきのこ 1時間半ほど歩いて、清八峠に着く。
一面に咲くトリカブト 明るい雑木林を登る 笹子雁ヶ腹摺山
今日は土曜日なのに、この山は登っている人が少ない。やっと一人登山者に会った。ここから清八山までは往復15分だった。
清八山は、とっても展望がよい。今日は雲が多く遠くはあまり見えないが、奥秩父大菩薩三ツ峠は目の前に、富士山は雲の上から頭だけ出していた。
清八峠に戻り、本社ヶ丸を目指す。
「ホンジャカ、ホンジャカ、今夜は肉じゃが」などと、
今日もconちゃんは元気で、クマよけベルをつけたがかき消される。
清八山(1593m)より山座同定 雲の上から富士山の頭が見えた
本社ヶ丸へは岩場を乗り越えて行く。展望が素晴らしい。澄み切った晴れの日を選んで登れば、きっと大展望が見られる。
本社ヶ丸山頂は、岩がゴロゴロしていて狭い。ここまでは快調なペースだったので、山頂でゆっくりランチタイムにした。雲が多くなり、富士山はさっき見たのが最後で、完全に雲の中に隠れてしまった。空気はひんやりして、シャツをはおる。
ここで二人目の登山者が登って来た。
下山は鶴ヶ鳥屋山方面へ進み、笹子駅へ下りる。
本社ヶ丸(清八山より) 山頂手前の岩場
少し古い地図には、下山コースが2つあり、手前は破線になっていた。私達は、ガイドブックにも載っていたその先の実線のコースを下る計画でいた。それが、2007年製の地図には、手前の破線が実線に変わっていた。ひょっとしたら、最近整備されたのかもしれない?
ブナの多い、広く気持ちのよい尾根を歩いていたら、ベテランっぽい単独の女性が上ってきた。何処からきたのか聞いたところ、その破線の道を登ってきたそうだ。「途中ススキが背くらいあって、藪こぎが大変だったが、他は大丈夫ですよ」とのこと。
本社ヶ丸山頂(1631m) ブナ林の気持ちよい尾根歩き
地図が実線に変わっていたことと、その女性の話から、急遽下りのコースを変更して、地図にある1337m地点を下ることに決めた。(あとでこれが大きな間違いだったことに気づく・・・)
冷や汗ものの下山コース
送電線のところで、宝鉱泉への道を分け、1時間ほどで、1377mとの表記があった場所に着く。角研山と手書きの標識があった。真っ直ぐは標識があるが、左に下る道案内はない・・・
でも、木にはテープの目印があった。 送電線がある宝鉱泉への分岐 向こうに見えるのは三つ峠
角研山を回りこむように左へと下る。ものすごい急坂。ストックや、木につかまりながら下る。古い地図に道悪いと書いてあるが納得。
何とか下りきると、やっとはがれかけた赤いテープが巻いてある木が見つかりほっとする。
ちょうど1時間で林道に出た。ここからが埋もれそうなススキの中をかき分けながら進む。道がよく見えず、何度か間違えそうになる。
角研山(地図には1377mの表記のみ) 送電線をくぐると、道がはっきりしてきた。 はがれそうな赤いテープが巻かれた木
ちゃんとした登山道もあった かわいいマユミにほっと一息 埋もれそうなススキをかき分け進む
またさっきより急な下りになった。道はわかりにくく、たまにある目印のテープを頼りに進む。歩いた形跡もほとんどない。
突然テープがなくなった。その先は登山道とは全く思えない転げ落ちそうな急坂。どこかで道を間違えたのか???時間的にも、木々の合間から見える景色からみても里は近い。
迷った末、何とかこの急坂を下ることにした。気を抜くと下まで転げ落ちそうだ。つかまる木もあまりない。なんとか沢までたどり着き、ほっとした(心臓バクバク)。少し休んで緊張をほぐす。
そして不思議なことに、ここからは登山道とわかる道がついていた。あと100mくらいのところで、道を間違えたようだ。標識もなく道も悪い。とにかくわかりにくく、急坂の多いサバイバルなコースだった。
なぜこのコースが、最新版の昭文社地図で、実線に変わっていたのかわからない。私達は地図を頼りに歩いているので、正確なものを載せてほしい。
登山口にだけ標識があった
全員無事に下山できたからよかったが、これからは”危険な中高年登山”にならないよう十分気をつけよう。そしてなるべく正規のルートを歩くことにしよう。
いろいろアクシデントはあったが、暗くならないうちに予定より早く下山でき、本当によかった。