一切経山1948m・東吾妻山1974m (福島)
-issaikyosan/higashiazumayama-
2010/10/17-18
10月18日(月)
今朝は6度。外はダウンを着てちょうどよかった。まぶしい日の光に感謝。
盛りだくさんで美味しい朝食と、コーヒーまでいただき、ゆっくりしてしまった。
 東吾妻山に向け、吾妻小舎に別れを告げる。
朝日  朝食
桶沼に寄り道をし、浄土平から姥ヶ原を目指す。
 平日の朝なので、浄土平も昨日の喧騒はうそのように静かだ。
気持ちのよい青空に、ダケカンバの白い幹と、噴煙を上げる山を見ながら、ゆっくりと高度を上げる。
一切経山方面 ダケカンバ
木の階段上り 後方は吾妻小富士 姥ヶ原と一切経山、中央は鎌沼
姥ヶ原を西にそのまま進むと、谷地平へ行く。私達は、左に進み東吾妻へと上っていく。
 今日は登山者も少なく、とても静かだ。
昨日のガレた一切経山とは全く違う山容で、針葉樹林帯の森の中へと入っていく。 
姥ヶ原の木道 シラビソの森を登る
東吾妻山
頭上が少し明るくなってきた。世代交代なのか、白い立ち枯れた木が目立つ。
シラビソの森を抜け出ると、背の低いハイマツ帯となる。風が強く冷たい。山頂も近い。
足元には、もうシモバシラが見られる。朝晩は相当冷え込むようだ。
立ち枯れの木々 ハイマツ帯
東吾妻山登頂 中吾妻山方面  磐梯山・桧原湖・秋元湖
 東吾妻山頂は大パノラマで、磐梯山桧原湖、海のように広い猪苗代湖も望める。ゆっくりしたかったが、風が強く寒くて長居はできなかった。
 山頂で出会った地元の人が、一週間前はナナカマドが真っ赤だったと言っていた。もうすっかり葉が落ちている。
10分ほど下ると、展望台があり、さらに磐梯方面の見晴らしがよい。
平坦になり、風も遮られた木道で少し休憩。
 これより景場平まで、急坂を1時間近く下る。
 登山道を覆い尽くすような熊笹は、邪魔にならないように刈り取られ、痛んだ登山道は整備されていた。
ゴゼンタチバナ実 ツルリンドウ実
山に行くといつも思うが、入山料をとればよいと思う。皆が、安全に歩けるように登山道を整備したり、道標を立てたりしてもらえるのだからとてもありがたい。そうすると登山者の意識も変わってくるのではないかと思う。 
景場平の地塘 シラビソの森 鳥子平バス停
     地塘が点在する景場平を過ぎると、エンジン音が聞こえてくる。
スカイラインを横切り、新奥の細道の標識に従って、平坦な森へと進む。 
 鳥子平も湿地帯で、木道がつけられていた。
 キャンプ場を廻り込むと吾妻小舎の駐車場に出た。
 ダケカンバの森 兎平と吾妻小富士   
 計画では帰路は、裏磐梯か土湯温泉経由にしようと思っていたが、小屋のご主人の話を聞いていたら、元来た道を帰るほうがよさそうだ。
 それに、あの紅葉をもう一度見られるなら、そのほうがいいと皆の意見が一致した。
 紅葉見納め
1300m付近全山紅葉 (画像クリックで拡大)
途中で車を停め、心ゆくまで燃えるような紅葉を楽しんだ。
 私が今まで見た紅葉の山ベスト3に入る、見事な紅葉だった。
私は、以前浄土平と、東吾妻山だけツアーで行ったことがあったが、印象が薄かった。今回は、天気、紅葉、山小屋、申し分なく心に残る山旅になった。
情報を提供してくれた2Fさんありがとう。
 教えてもらった温泉(花月ハイランドホテル)は、気軽に入れないような立派なホテルで、露天風呂は絶景で、山の上につばくろ谷の橋が見られた。
 農産物直売所「ここら」で、秋の味覚をいっぱい買いこみ、美味しい手打ちそばを食べて、吾妻山を後にした。