伊豆ヶ岳851m 
-izugatake-
 
   
 日 程   2002/03/01(金)
 曇りのち晴れ
 歩 程 5時間10分 
 メンバー  junjun.kura.yukky
 手打 うどん 浅見茶屋 
п@0429-78-0789 
 
〔八高線〕八王子7:428:22東飯能〔西部秩父線〕8:26正丸8:59〜9:10正丸峠10:20小高山10:45伊豆ヶ岳11:50〜12:35古御山12:50〜13:00高畑山13:20天目指峠14:15子の権現15:00〜10福寿草群生地浅見茶屋15:30〜16:30吾野17:02八王子18:2 
 フクジュソウ咲く早春の山へ   
 2月後半は暖かい日が続いたので、『もう福寿草が咲いているかもしれない。』という友人のことばに、あわてて浅見茶屋に問い合わせてみたところ、2月24日で3分咲きとの情報。去年は3月半ばで満開だったというが、今年は早い。
伊豆ヶ岳は3〜4年前に一度行ったことがあり、正丸から子の権現までアップダウンが続く縦走で、思っていたよりずっと大変で時間がかかり、薄暗くなる頃へとへとになり、西吾野駅にたどり着いた記憶がある。 
 今日はうららかな小春日和で、最高気温18度にもなるという。車窓からは満開の梅が見られた。
 西部秩父線を正丸駅で下車し、すぐ右にある斜め階段を下りる。 
 歩き始めるとすぐに暑くなり、フリースを脱いだ。  伊豆ヶ岳鎖場
   岩登り体験 
静かな里の集落は、家の庭先にフクジュソウが黄色い顔をのぞかせ、珍しいせつぶん草や春の花がたくさん見られる。 
集落を上り詰めたところで、道は伊豆ヶ岳に直接登る近道と、正丸峠への道に分かれた。 
今回は時間はかかるが、正丸峠経由で行くことにした。杉や檜の林にかかると、趣のある石畳の道に変わった。 
 途中の分岐を左へ、最後は急な丸太階段を一気に上ると正丸峠だ。雑木に囲まれ期待していた展望は得られなかった。
 伊豆ヶ岳登頂    
 茶屋の横を左に入り、尾根道を小高山に向かって登る。    足場を探しながら、鎖につかまり3点確保。
11時15分見覚えのある鎖場が現れた。前回は注意書きの通り、右の女坂を登ったが、今回はこの直立する岩場を登るのが目標だ。  緊張しながら慎重に登る。下で見たときはわからなかったが、50mほどの岩壁は結構長い。
見上げると足がすくむが、勇気を出してチャレンジしてみた。  一つ終わるとまた次の鎖が待っていた。最後は岩をよじ登り、やっと伊豆ヶ岳登頂。
 平らで滑りやすい岩は、ぬかるんだ道を歩いてきたので、よけい滑りやすい。 頂きに雪をかぶった、川苔山や棒の折山の眺望がよい。
   古御山より伊豆ヶ岳を望む  
 今回の目的は福寿草だったが、この鎖場をクリアした満足感で私達は、しばし福寿草のことは忘れていたが、これからまだ長い行程があるのだった。
 暖かい山頂でお弁当を広げた。おにぎりも今日は冷たくない。山頂には2m以上もある大きなミツバツツジがあり、まわりのアカヤシオ、ヤマザクラとの共演はきっと素晴らしいに違いない。
  下山はいくつかのピークを繰り返し、子の権現から吾野駅向かう。 
山頂直下は滑りやすい急坂が続く。だいぶ下って、登り返すと古御岳だ。 小広い山頂には東屋もある。雑木の向こうに伊豆ヶ岳が見える。 
また下って、アセビの並木道を抜けると、再び登ったところが高畑山だ。ここから天目指峠までは一気に下る。
 林道を横切り、胸突き八丁と書いてある向かい側の急斜面をさらに登る。やっと子の権現の屋根が見えてきた。
 子の権現の巨大わらじ&げた  足腰の神様だと言うので、足が資本の私達はよくお願いした。
 福寿草と浅見茶屋  
大きな二本杉の参道を抜け、左へ下る。車道を横切り、少し行くと道標があり杉林の中へ入る。最後の目的地、福寿草と、開花情報を親切に教えてくれた浅見茶屋名物うどんを食べようと、足が速まる。 
 20分ほど歩き、右側の土手を見ると、一面の福寿草。こんなに群生しているところは見たことがない。それも自生しているのだという。6〜7分咲きでちょうど見頃だ。これだけあると見に来た甲斐がある。
   浅見茶屋は目と鼻の先。奥さんがうどんを打っていた。  

お店のご主人はお話好きでとても気持ちのいい人だ。私たちが、吾野駅まで1時間近く歩くので、あまり時間がないと言うと『それでは、駅まで車で送るからゆっくりしていきなさい』と言われ、お言葉に甘えることにした。

 ご主人との会話を楽しみ、心のこもったしこしこの手打ちうどん自家製漬物までいただき、心もおなかもいっぱいになった。
 一面のフクジュソウ    浅見茶屋のご夫婦と
 今回は一面の福寿草と、ちょっとしたロッククライミングも体験できたし、最後は親切な茶店のご夫婦との出会いもあり、とても充実した山行になった。