笠取山(1953m)
-kasatoriyama-
  2011年6月26日(日)
行 程(6時間25分) 
八王子 6:00
勝沼IC 7:00
作場平橋 8:00~10
一休坂分岐 8:40
笠取小屋 9:50~10:10
分水嶺 10:30
水干 10:45
笠取山 11:20~40
分水嶺 12:05
雁峠 12:20~13:00
笠取小屋 13:25
 ヤブ沢峠 13:35 
走行距離:236km(ETC900×2)   作場平橋 14:35 
メンバー:凸凹山岳会・・・4名   八王子 18:00 
今年は奥秩父方面でシャクナゲの花付きもよいとの情報があったが、花の見頃の時期に行くことが出来なかった。もう6月も終わり、遅すぎるとは思うが、少しでも見られることを期待して行ってみることにした。
6月20日に、1000円のETC休日割引も終わったが、勝沼までは休日割引で900円だった。近場は関係ないようだ。
梅雨時の天気
土曜日の天気予報がよくなかったので、1日延ばした。今朝も霧雨だが、これ以上変更はできない。
私達は笠取山は数回来ているが、Jさん夫妻は初めてなので、なんとか天気も回復してほしい。
山梨県に入ると、雨もやんだ。 作場平橋 登山口のトイレ
笠取山は、交通の便が悪く、また車でも、青梅街道を入ってからの細い林道が長いので、運転に自信がないとなかなか行くことが出来ない。 
 今日は、山のくねくね道が好きなクマさんの運転で行くことが出来た。花の時期は、早朝から満車になるという駐車場も今日は空いていた。
カラマツ林を抜けていくと、沢の流れが涼やかな道になる。
さすが、多摩川の源流の山だけあり、森も道もトイレもよく整備されている。
苔むした緑の森を登る。鳥や蝉の声が賑やかだ。
清らかな流れ 一休坂分岐
一休坂分岐を過ぎると、笠取小屋までは、急坂が続く。だんだん雲の中に入ったようで、ガスってきた。 
 小屋のすぐ下にある、豊富な水場で喉をうるおし、笠取小屋に着いた。
ブヨ襲撃
小屋の前のベンチで休んでいると、ブヨが多い。クマさんはしっかり虫よけネット持参。忘れていたが、この時期、虫対策もしなくてはいけなかった。 
結局私達(Jさんは集中攻撃)はだいぶ刺され、後々まで痒かった。
カラマツの森 笠取小屋(photo by s)
小屋の近くにクリンソウが咲いているとの情報を得たが、見当たらない。やっと、トイレ奥の湿地帯に1本見つけた。小屋にいた人に尋ねると、今年は、鹿にやられ全滅だそうだ。こんなところにも鹿被害があった。 
整備された道 中央小高い所が分水嶺
小屋から緩やかに登ると、小さな分水嶺がある。ほんの少し離れた位置に降った雨が、西の富士川東に荒川、そして南の多摩川へと流れていくのだそうだ。
最初の一滴
多摩川の最初の一滴が流れる水干は、以前来た時はポッタン、ポッタンと水が落ちていたが、今日はジンワリ湿っているだけで、水滴は見られなかった。
水干(水神社) サラサドウダン
ここから東京湾まで138km、長い水の旅が始まる。 
周りには、サラサドウダンが多く、可愛いピンクの花が鈴なりについていた。 
 ミツバツツジは散ってしまっているものもあるが、けっこうきれいに咲いている。それなら、シャクナゲも大丈夫かもしれない。期待して・・・ 
シャクナゲは?
水干尾根を山頂へ向かう。昔来た時は怖いヤセ尾根と思っていたが、そうでもなかった。
木は多いが、もう花柄ばかり。やはり遅すぎた。でも、最盛期は花のトンネルが出来ていたと思われる。  
山頂東のヤセ尾根 咲き終わったシャクナゲ
山頂付近に、わずかに残る花を見つけ、歓声を上げ写真に収めた。
山頂にいた人が、「もうすぐ7月ですよ。しかたありませんね」確かに。
山頂は、西と東に標識がある。以前は西だけだったと思うが。 
笠取山1953m アズマシャクナゲ残り花
    雲が晴れた 
西の山頂に来た時、雲がどんどん晴れていった。前方には大菩薩、わずかに富士山が顔をのぞかせた。 思いがけない展望を楽しめた。
風が強く寒くなってきた。スキー場の上級コースのような急坂を下る。
 笠取山頂、雲が切れてきた  急坂下り(photo by s)  
 
急斜面を下り、笠取山頂を振り返って 雁峠へ向かう自然林 雁峠1780m
ランチは草原の雁峠へ行こうと、分水嶺より西へ進む。今までとは全く違う林相の自然林を、緩やかに下る。 
雁峠山荘があるが、壊れかけていた。15分ほどで、雁峠に着く。 
クリンソウ発見
気持ちのよい草原で、夏にはお花畑になるそうだ。
ベンチもあるが、風が強いので、風をよけてお弁当にしようと草原に座ると、窪地に濃いピンクの花が見える。 
クリンソウ 雁峠より笠取山を望む
コバイケイソウが広がる中にあるのは、クリンソウだった。こんな所で見られるとは思ってもいなかった。  
葉はたくさんあったが、その割に花は少ない。もぎ取られたばかりの花が落ちていたり、茎だけ残っているものも多い。ここにも鹿の仕業が。 
お腹の足しになりそうもない花が、鹿の好物なのでしょうか?でも、小屋付近で一輪だけだったので、ここでたくさん見られ皆大喜び。
  下りは、ヤブ沢峠経由で行く。ヤブ沢の流れを何度も渡り、一休坂分岐を過ぎると、沢は広くなった。   
中州に、またピンクの花が見える。そこにもクリンソウが咲いていた。 
 青空の草原を行く   多摩川の源流 
塩山で、行きに気になっていたサクランボの幟。もぎたてのサクランボをお土産に買った。 
山梨の天気は、東京よりずっとよかったようで、良い天気になった。いつか、シャクナゲが満開の頃また行ってみたい。 
 サラサドウダン アズマシャクナゲ  クリンソウ  ニリンソウ  キジムシロとハチ 
         photo by kuma