木曽駒ヶ岳2956m
-kisokomagatake-
 
   
 中央アルプスの最高峰木曽駒ヶ岳
ロープウェイを利用して 
標高3000mの雄大なアルプスの大自然が 
 容易に楽しめる
千畳敷カールに降り立つと 

目の前にそびえる岩峰、 

 広がる高山植物のお花畑は雲上の世界だ
 
月 日 2002/08/10(土)曇り時々晴れ(濃霧)
行 程 八王子23:50−菅ノ台5:30−しらび平6:15〜7:13−千畳敷7:25〜45乗越浄土8:50−頂上小屋9:40−木曽駒ヶ岳10:20〜50−千畳敷12:3513:20ーしらび平13:50ー菅ノ台ーこぶしの湯15:00〜16:00
メンバー 参加者38名、ガイド1、添乗員1
温 泉 早太郎温泉”こぶしの湯”(休館日 第2、4木曜日)¥500
   夜行日帰りツアー登山で中央アルプス最高峰、木曽駒ケ岳へ登った。
 帰省ラッシュが始まる金曜日の夜出発したので、最初の休憩をとった談合坂SAは、1時過ぎだと言うのに満車状態だった。
 菅ノ台到着3時半。5時半まで仮眠を取るが、バスの中では3時間ほどしか眠れなかった。
 高原バスへ乗換、しらび平へ向かう。
 中央アルプス夜明け  もう整理券をもらうために長蛇の列が出来ている。
 一度に60人乗れるロープウェイで、1000mを7分で登る。まぶしいくらいのいい天気で、町並みがだんだん小さく、南アルプスも雲海の中に顔を出した。眼下には中央アルプスから流れ出る伏流水が、となって落ちている。  
 千畳敷は、2万年前の氷河期に形成されたというカール壁の岩壁が連なってできている。
 だが、下界の天気がうそのようにすっぽりと雲の中に入ってしまい、上のほうは全く見えない。ガスが濃く、濡れるほどなので、手袋をつけ、雨具を着る。気温は10度くらいで寒い。東京からはいっきに25度も下がってしまった。
 千畳敷カールは高山植物の宝庫で、次から次へと花々が咲き競う。  乗越浄土への急登
カールを横切り、乗越浄土(のっこしじょうど)の登りにかかる。岩と石の階段だが、よく整備され登りやすい。岩陰にもたくさんの花が咲き、辛い登りも楽しくなる。1時間ほどで稜線に出た。 
   宝剣岳分岐を北へ進むと、宝剣山荘天狗荘が立つ。宝剣山荘でトイレを借りたら、「入ったら閉めてください」と言われた。ストーブがついているのだ。
 小屋の裏側にコマクサを保護してあった。悲しいことにコマクサは乱獲され、自然の状態で咲いているところはほとんどないそうだ。
 中岳から頂上山荘へはまた長い下りがある。下りきると霧の中にひょっこりと、青い屋根が現れた。キャンプ場もある。
乗越浄土(中央の窪み)   小屋の前を右へ進み、コマウスユキソウの群生地を経て、山頂へのルートを辿る。
ハイマツ帯の中を行くと、木曽駒特産のコマウスユキソウが、可憐な姿を見せてくれた。 
風や乾燥が激しい環境に適応するため、体全体に綿毛をまとい、大気中の水分を補給するするそうだ。 
 トウヤクリンドウも見られた。トウヤクリンドウが咲くと、短い夏も終わりだとか。ウサギギクも愛らしい顔を、見てくださいと言わんばかりに向ける。 
 10時20分木曽駒ヶ岳登頂。  

日本海に低気圧があるときは、どんなに太平洋側が晴天でも天気が悪いそうだ。天気図のチェックも必要なのだ。

ケルンや祠のある山頂はガスって展望は全くなし。次に来るときはぜひ大パノラマが見えるときに登りたい。 

山頂でお弁当を食べ、休んでいたら体が冷え、指先がかじかんでくる。久しぶりの体験だ。

   木曽駒ヶ岳山頂  
   下りは頂上山荘へまっすぐに下り、往路を戻る。乗越浄土を下り始めたら、目の前が明るくなり、雲が切れてきた。振り返ると、登りには見えなかった岸壁が姿を現した。こうして見るとすごいところを登ったものだ。
 カールの美しさを十分堪能し、ロープウェイで下山。
 下でロープウェイを待つ人が私たちの服装を見て「冬の格好をしている!」と、言っていた。
千畳敷カールとホテル     
 体の芯から冷えたので、帰りの温泉”こぶしの湯”でゆっくり温まった。できることなら山の冷気を太いパイプで、うだるような東京へ送りたいものだ。
グンナイフウロ ハクサンイチゲ イワギキョウ チシマギキョウ シナノキンバイ
ミヤマキンポウゲ コバイケイソウ コマクサ クルマユリ モミジカラマツ
ミヤマダイコンソウ イワツメクサ ウサギギク トウヤクリンドウ コマウスユキソウ