甲武信岳2475m(源流~十文字峠)①
-kobushidake-
 2014/06/02(月)~03(火)  
今年で11年目の同期会山行は、奥秩父の名峰甲武信岳になった。千曲川源流コースを登り、十文字峠に下る1泊2日の山旅。シャクナゲの時期なので、花との出会いも楽しみだ。
直前のキャンセルが2名あり、今回の参加者は13名。八王子駅に集合し、貸切バスで行く。
 1日目(6/2)晴れ時々曇り         2日目(6/3)晴れのち曇り
 八王子 7:00  甲武信小屋 5:45
 須玉IC 8:40 甲武信岳 6:05~10
 毛木平 10:05 三宝山 6:50~7:15
 慰霊碑 11:00  尻岩 7:55~8:00
 ナメ滝 12:15  大山 9:25~45
 千曲川源流 13:40~50  十文字峠 10:30~11:30
尾根分岐  14:10  毛木平 13:05~15
 甲武信岳 14:45~15:15  ヘルシーパーク川上  13:40~15:30
甲武信小屋   15:30  八王子  17:55
  メンバー: 同期会13名(n.i.k.k.s.s.s.t.h.w.j.s.y)  
6/2 千曲川源流コース
以前徳ちゃん新道を登って、十文字峠に下ったことはあったが、源流コースは初めてだ。
Sさん差し入れの缶ビールを各々ザックに詰め(呑助は労を厭わず)、毛木平の駐車場からスタートする。
毛木平PK 登山口
歩きはじめると間もなく、運転手さんが追いかけてきた。何事?「30分行った所にクマが出た!と貼り紙がしてありました。気をつけて下さい。」 ありがとうございます。でも団体だから大丈夫でしょう。(シャベイさんもいるし)
千曲川源流コースは最初は沢沿いをなだらかに進む。森の中は、エゾハルゼミの大合唱だ。歩き初めが緩やかなのはウォーミングアップになりうれしい。
右手の土手の上に早くもシャクナゲの花が見られた。 
初 シャクナゲ 千曲川源流コース 林道終点に大山祇神社がある。
いよいよここから登山道になる。芽吹き初めの新緑、時々ミツバツツジも見られる。     
美しいシラカバ林。シラカバとダケカンバの違いは?ダケカンバは木の皮が鰹節のようにむけていると、前を行く博士が説明してくれる。それをシャベイさんが後ろに伝える。 
   ミツバツツジ咲く登山道  シラカバ林
慰霊碑 キバナノコマノツメ コミヤマカタバミ
慰霊碑があるところで歩き始めて約1時間。一休みする。 
途中で撮影隊の人達がいた。ガイドの山田哲哉さんで、NHKBSの撮影だそうだ。(6月30日放映予定)
沢沿いの明るい森は、足元にスミレやキバナノコマノツメ、コミヤマカタバミ、タカネネコノメ、ヒメイチゲ、フデリンドウ・・・など見られた。
登山道脇に残雪が見られるようになった。小屋に電話した時、雪の状況も聞いたが、残っているところはあるが、アイゼンはいらないとのことだった。
毛木平から2時間余り、ナメ滝に着く。岩肌を舐めるような流れがきれいだ。
残雪 ナメ滝
沢を渡る 千曲川信濃川水源地標 最初の一滴
3回くらい渡渉しながら、少しずつ細くなった流れに沿って登って行く。
沢沿いなので虫がうるさい。北海道で買って来た北見のハッカスプレーが効くようだ。
約3時間で千曲川と信濃川の水源地に着いた。最初の一滴は、本当にポタッポタッと一滴ずつ落ちていた。交代に手ですくって飲んでみた。とても冷たく美味しい。
見上げると尾根が近づいてきた。
標高が上がってきたら雪もだいぶ残っている。いよいよ急坂のコメツガ林を登る。最後の30分がきつい。
あと少しで尾根に出るという所で、女性二人が次々に足がつってしまった。
残雪のコメツガの森を登る 尾根分岐
ここは中高年登山隊、秘薬を持っている人がいて、飲んで少し休むとすぐに良くなり事なきを得た。
稜線にもシャクナゲの木が多いが、花は咲いていない。花芽も少ない気がする。(後で聞くと、山頂付近はハクサンシャクナゲで、開花は7月中ごろだとか)
 
最後のガレ場  金峰山・国師ヶ岳方面 甲武信岳登頂
最後のガレ場を登ると、甲武信岳(2475m)全員無事登頂!少し雲が出てあまり展望はよくないが、八ヶ岳や金峰山の五丈石は肉眼でも見える。 
甲武信小屋は山頂から15分程ガレ場を下る。
煙突の煙とカレーの匂いがする、懐かしい小屋に到着。
小屋主の徳さんがお茶をいれてくれた。お茶を出してくれる小屋は、ほかには知らない。
甲武信小屋 くつろぐメンバー
今回はテレビなどでもおなじみヅメさんが、またまた撮影で山を下りているそうで、お会いできず残念。 
手続きをしている間、外のテラスでは早くも祝杯が上がる。
小屋は以前来た時は確かトイレが外だったが、今は小屋から続き、きれいになっていた。このテラスも新しい。小屋の中はほとんど変わらず、夜はランプが灯る。あの時、今度はシャクナゲの時期に来たいと思っていたが、12年も経ってしまった。  
8期の山行も丸10年経った。春、秋と毎年2回山行を行っているが、皆勤賞が一人いた。長老のSさんだ。記念にと、会からTシャツをプレゼントした。次の10年も目指して頑張って欲しい。私達も負けずに次はTシャツ狙いましょう。 
 翌日の甲武信岳