5月16日(日) |
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| 高野山を3日前に出発し、今日がいよいよ最終日になってしまった。 |
| 計画では7時に出発の予定だったが、今日は行動時間も長いので、余裕を持って早めに出ることにした。 |
| 旅館なので、早い朝食はできないとのこと。昨夜作ってもらった、朝食用のお弁当を食べて6時前に出発。 |
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果無登山口 |
渡ってきた柳本橋 |
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今日は、標高1114mの果無(はてなし)峠を超え、ゴールの熊野本宮大社まで16kmを歩く予定。 |
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| 宿から十津川に沿って進み、赤い柳本橋を渡り、林道を右に行くと果無集落の入口があった。 |
| 果無集落に向け石畳の道を上る |
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果無集落 |
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果無集落 |
| 果無集落へは、林道の左にある、急な石の階段で始まる。 |
| それにしても、果無(はてなし)とはすごい名前だ。 |
| 狭い尾根道の急な石畳を上って行くと、 昔、茶店を営んでいたという民家の庭先に出る。 |
| 昔茶店だったという民家の庭先(水場に花一輪、わらじや番傘もかけられ風情がある) |
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| 小さな水田 |
世界遺産の碑が建つ果無集落 |
果無峠登山口 |
| 西国三十三ヶ寺観音像 |
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| ここからの道端には、ほのぼのとしたお顔の観音石仏が置かれている。数は1番ずつ少なくなるので、数えながら登る目安にもなる。 |
| 大正11年に建立されたものだそうだ。 |
| 今日歩く街道は、今までで一番石仏が多かった。 |
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27番観音 |
石畳の残る道 |
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山口茶屋跡 |
| 天水田は、かつての水田跡で、この先にある山口茶屋の住人が、雨水だけを頼りに、稲作をしたと言われている。 |
| 山口茶屋跡には、防風林とみられる杉の巨木が数本残っている。 |
| 天水田 |
山口茶屋跡 |
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| 地蔵菩薩像 |
シャクナゲ |
急な階段が続く |
| 観音堂 |
3 |
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| 階段続きの急な道の連続だったが、やっとシャクナゲが満開の観音堂に着いた。予定より30分も時間オーバー。 |
| お堂には、 石仏が3体納められている。 |
| 豊富な水場や、トイレもあり、広場になっているので、私達も一息入れることにした。 |
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観音堂 |
観音堂の広場 |
| 今回の小辺路歩きで、ここで初めて女性の登山者一人に出会った。挨拶をしたが、顔も見ずに小さく答えただけだった。あまり話したくない人なのかと思い、もうそれ以上話しかけるのはやめた。 |
| 農家民宿の奥さんの話では、以前にも若い女性が一人で来て泊ったことがあったそうだ。こんな山奥の女性の一人歩きなんて、勇気があるものです。 |
| 山仕事をしていた人が、「チリ~~~ン、チリ~~~ン」と小さな鈴の音が聞こえたと思ったら、若い女性が一人で歩いてきた。怖くなってしまったとか・・・そんな話しも聞いた。 |
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シャクナゲの道 |
| 高野山でも満開のシャクナゲを見てきたが、小辺路の道沿いにはシャクナゲがたくさんある。 |
| 今日のルートでも、たくさん見かけた。特に果無峠を過ぎてからは多かったが、今年は外れ年なのか、木が多い割には花が少ないように思えた。 |
| 果無峠 |
シャクナゲ咲く道 |
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| 観音堂から30分ほど登ると、果無峠に着いたが、展望もないのですぐに下ることにした。 |
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| 急な下りが続き、二十丁石を過ぎたあたりから、展望が開けてきた。眼下に蛇行した熊野川が見える。 |
| 無口な登山者とはずっと、抜きつ抜かれつだったが、一言も話さず終い。 |
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三十丁石 |
熊野川 |
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七色集落の分岐を過ぎたあたりから、標高はぐんぐん下がって、気温も上がってきた。 |
| 第5番石仏を過ぎると立派なベンチとテーブルが、数か所設置されていた。せっかくだからと一休みする。 |
| 傾斜も緩くなり、木の階段道になる。 |
| 七色分岐 |
八木尾バス停 |
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林道を横断し、民家の庭先を通り抜け、まっすぐ下ると国道168号線の八木尾バス停に到着。 |
| 八木尾からは国道沿いを熊野川に沿って歩く。とても水のきれいな美しい川で、時々、ゆったりとカヌーが進んで行った。 |
| 道の駅「奥熊野ほんぐう」で、久々に冷たいジュースを飲んだ。とても美味しかった。少し先の九鬼より国道に分かれ、林道を上って行く。 |
| それにしても、ここまで予定よりだいぶ遅れ気味。4日目で疲れているとはいえ、そんなにペースダウンしているとも思えないが、これでは予定の電車に間に合わないかもしれない。 |
| 熊野川沿いのルート |
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| 三軒茶屋関所跡 |
道標 |
関所跡より中辺路へ合流 |
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本宮の森、神域へ |
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| 三軒茶屋関所跡より中辺路に合流し、緩やかに上って行くと、本宮の森の神域へと入る。 |
| 本宮のすぐ手前にある、祓所王子は、熊野参詣をする前に、禊(みそぎ)や祓いを済ませてから参拝に備えたところだそうだ。 |
| 赤いよだれかけの地蔵三体 |
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祓所王子 |
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熊野本宮大社 ゴール! |
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| いよいよ長かった小辺路の旅も幕を閉じる。 |
| 二人とも怪我もなく、元気に歩き通せたことに感謝し、本宮大社で手を合わせた。 |
| 予定より1時間以上早く出たのに、1時間半も遅れて本宮に到着。疲れも出て、休憩も多くは取っていたものの、あとでよく調べてみると、参考にした資料の時間が間違っていた。 |
| 熊野本宮大社神門 |
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熊野本宮への長い参道 |
| 結局、予定していた列車には乗れなかった。 |
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| 本宮大社前から新宮駅までは、バスで1時間以上もかかる。 |
| 新宮から名古屋行き特急は、次まで2時間半も待たなければならない。 |
| でも、熊野大社でゆっくりお参りもできたし、門前蕎麦も小倉白玉(クマさんはビール)も食べられて、かえってよかったかもしれない。 |
| 記念の山旅 |
| 雨が多いとされるこの地方で、一度も雨にも降られず、爽やかな新緑の中を歩けたことは、感謝に堪えない。 |
| 覚悟はして臨んだが、アップダウンが多く、4日間重いザックを背負い、思った以上に大変な旅だった。でも、地元の人たちとの温かい触れ合い、歴史を感じながら、自分の足で72kmを歩き通した充実感、やってよかった。 |
| そしてクマさんにとっては、人生節目の記念になる旅になった。 |
新宮駅 |
| 数日後、農家民宿の奥さんからが手紙が届いた。出発前に4人で撮った記念写真が同封されていた。 |