菰釣山1379m(丹沢)
-komotsurushiyama-
  日 程 2009年11月21日(土)
行 程 八王子7:15-道の駅どうし-道志の森キャンプ場8:50~55・・・水晶橋9:10・・・(ここで間違う)・・・浦安峠9:45・・・城ヶ尾峠10:30~40・・・城ヶ尾山10:45・・・中ノ丸11:15~20・・・ブナ沢ノ頭11:35・・・ブナ沢乗越11:50・・・菰釣避難小屋11:55~12:05・・・菰釣山12:30~1:05・・・菰釣避難小屋13:20・・・ブナ沢乗越・・・登山口13:45・・・道志の森キャンプ場14:20・・・道の駅・・・八王子16:30
走行距離 108km
メンバー kuma.yukky
   東海自然歩道  
 山に行くと、時たま、東海自然歩道を通ることがある。高尾山から大阪の箕面公園まで続いているそうだ。調べてみると、結構多くの人が歩いているが、テントや避難小屋泊まりを余儀なくされるか、一日に10時間以上にも及ぶ行程のところがあり、名前とは違い、結構ハードなコースが多かった。
ちょっと興味があったが、調べているうちに私には無理ということがわかったので、ところどころでも歩いてみたいと思っていた。
 先月行った畔ヶ丸から、山中湖まで続く甲相国境尾根東海自然歩道のコースになっている。
 
 菰釣山は、西丹沢の西の端っこにあり、交通の便が悪いため、なかなか行くチャンスのない山だった。
 3連休の初日は天気が良いとの予報だったので、で行ってみることにした。    
 津久井湖周辺が少し混んでいたが、ほぼ時間通りに道の駅どうしに着いた。 
地元の野菜を並べ始めていたので、まず買い込んでおくことにした。 
 道志は紅葉が見頃で、オレンジ色に赤や黄、緑が混じりとてもきれいだった。
 木につけられた小さな標識  落合橋
   道志の森キャンプ場に車を停めさせてもらう。この時期は、キャンプをしている人も少ないので空いている。
 木につけられた小さな標識を左折して、落合橋を渡る。沢の左岸(作業道)を行く。
 何度か沢を渡り、水晶橋を渡った先で山道になるというが、ずっと作業道が続いている。
 何度か沢を渡る  真っ赤なもみじ  
 またやってしまった!
 登山口が見当たらないまま、峠についてしまった。でも、城ヶ尾峠の標識はない。
 左には鳥ノ胸山への立派な標識。少し離れた所に、消えかけて古ぼけた標識が立ち、大界木山と読める。菰釣山なんてどこにも出ていない。
 おかしい???(二人共ここが城ヶ尾峠と思い込んでいた)
    右へ登るかすかな踏み跡  目印のテープ
 辺りをうろうろしてみると、右へ登る急斜面にかすかな踏み跡がある。西へ行くので、方向はここでいいと思う。とりあえず登ってみることにした。あまり人が通った形跡がない。左側が切れ落ち怖いところもある。
でも、林道がこんなに続いていたなんて、おかしい。クマさんは「新しくできたんじゃないの。この道は、テープがあるからいいんじゃないか。」と軽く言うが、2009年度版の地図だし、魔法のように林道ができるはずはない。テープがあればいいってもんじゃないし。
 それに、だれかのサイトで、確か、城ヶ尾峠はベンチがあり見晴らしがいいと書いてあった。やっぱり、違う。。。
 
 不安なので、もう一度地図を出し、今自分たちがいるところを再確認してみることにした。
 よく見ると、林道は大きく90度曲り、私たちが登りつめた所は浦安峠だ!私たちは、大界木山への破線ルートを登っているのだった。それなら説明がつく。そうこうしているうちに、大界木山への尾根に出た。現在地がわかったので、これで安心。あ~一時はどうなることかと・・・。
  最近こういうことが多くなった気がする。年のせいなのかな~。特に夫婦で行く時は、気が緩む。
30分近く余計かかってしまったが、やっと本当の城ヶ尾峠に着いた。やっぱり、ベンチがあり、開けたところだった。緊張をほぐして、チョコレートをつまみながらティータイム。
 城ヶ尾峠 城ヶ尾山へは5分ほど登る。   城ヶ尾山(1199m)
     
 ブナの尾根  樹間からは富士山が素晴らしい  目指す菰釣山?(実は御正体山)
     富士山を見ながら尾根歩き
 尾根はブナが多く、もうすでに葉を落としている。明るく開け、左には富士山箱根の山々、右は道志山塊を見ながら歩けるのでとても気持ちがいい。
 いくつかのピークを上下し、急な階段を登ると中ノ丸だ。
 中ノ丸  ブナの大木(道志山塊を望む)  
  ブナ沢の頭へは急坂を下る。
前方の大きな山が目指す菰釣山なのか。まだ、だいぶ先だ。
 美しいブナの木立が続く尾根を進むと、埋もれてしまうくらいの笹薮をかき分けていく。 
 丹沢はブナが多いが、ブナ沢ノ頭ブナ沢乗越ブナの丸など、ブナの名がつく場所がいろいろあった。
 この辺りから、富士山は前方の山に隠れてしまう。
 ブナ沢乗越を過ぎると、ほどなく菰釣避難小屋に着く。
 笹薮を行く 最後の登りに備え、一休みしていくことにした。
     ベルグとの出会い
 小屋の中をのぞいてみると、テーブルの上に山の同人誌ベルグが置かれていた。私がお世話になった人がかかわっている本なので、こんなところにあるなんてびっくりした。
旧知の友に、出会ったような気がする。
 急坂を登りきると、菰釣山山頂だ。
 菰釣避難小屋  避難小屋内部(テーブルにはベルグが)  
大展望!    
すご~い、富士山がおっきい~!
山頂は、南西が開け、富士山は大きく近づき、山中湖が手前に広がる。南アルプスの展望もよく、御正体山は間近に立つ。 
ブナの大木に囲まれ、誰もいない静かなところだった。 
 ロスタイムはあったが、ほとんど予定通りに登頂できた。  富士山と山中湖  南アルプス
  甲相国境尾根  
 スープを作り、おいなりさんのお弁当を広げた。ゆず大根がおいしい。 
 ここから山中湖の平野まで、甲相国境尾根が続く。ずっと、富士山と山中湖に向かっていくので、気持ちがよさそうだ。いつか皆で歩けるといいのだけれど。
 菰釣山(1379m)  ブナ沢乗越(西沢分岐)
    展望を楽しんだ後、西沢分岐へと戻る。 
 ここからは展望もない谷をつづら折りに下る。いくつか沢を渡り、40分ほどで林道に出た。
この林道を右へ行くか左へ行くかで、意見が分かれた。菰釣山への標識は、左から来た人に向け立っている。それに、地図を見ると道は、沢の左側になっている。やっぱり左だと思う。
下山路を振り返って   登山口  
今日も一日よい天気に恵まれた。いろいろアクシデントはあったが、展望のよい静かな山歩きが楽しめた。きっとミシュラン高尾山は混んでいるだろうな~などと話しながら歩いた。こちらは、今日出会った人は、両手で足りるくらいだった。