熊野古道 V
 2月13日
  瀞流荘はよい温泉があるが、昔湯治場だった湯ノ口温泉へはトロッコで行くことができる。瀞流荘は働いている人も素朴で感じがよく、よい宿だった。   
 湯ノ口温泉へ行くトロッコ電車  そして古道プランで泊まると、熊野古道の登り口までの送迎、古道傘か湯のみのプレゼントもある。
     エメラルドグリーンの流れ
【 瀞峡(どろきょう)】   
ホテルのすぐ近くを流れている川は、熊野川に注ぐ北山川で上流は屹立した断崖の渓谷美が続く。時間があればウォータージェットで遡って見たかった。夏場ならカヌーなど楽しめそうだ。 
 瀞峡は国の天然記念物に指定されているそうで、エメラルドグリーンのゆったりした流れは、とても美しかった。
     瀞峡
   【風伝峠(ふうでんとうげ)】  
     宿の車で尾呂志(おろし)登り口まで送ってもらった。尾呂志という名前は、峠から吹き降ろす風がすさまじく、その名がついたと言う説があるそうだ。今朝も風が強い。
 クマさんは早速、宿でもらった古道傘をかぶって歩き始めた。
 風伝峠への古道  尾呂志登り口  
 車で送ってくれたホテルの人が、「子供の頃この辺りは熊野灘を望めたんですよ、今はすっかり杉が大きくなってしまった。」と教えてくれた。  
紀和町と御浜の町境にある峠は風伝トンネルができるまでは、本宮道、北山道、十津川道が合流する重要拠点だったそうだ。今ではひっそりと茶店が1件あるだけだった。 
 風伝峠朝霧でも有名なところで、北山方面で発生する霧が、風伝峠を越え一気に尾呂志の里に舞い降りる壮観さはすごいそうだ。
     矢ノ川側登り口
 紀伊長島で、来る時から気になっていたさんまの姿寿司を食べ、特産のさんまの干物やたかなの漬物、紀州のフルーツを買い込んで帰路についた。国道42号線を勢和多気へ向かっていると、面白い看板があった。なんと!”JUSCOまで80キロ”とある。この辺りはスーパーへ行くのも1日がかりなのか。。。
 3日間の走行距離は1300キロあまりにもなった。地元の人の温かさにも触れるよい旅ができた。