A
 3月15日(土)雪   
 雪の中を下山
 夕べはコタツを囲むように布団を敷き、足を入れて寝たので寒くなかった。
 トイレは外なので、夜中に絶対にトイレには行かないと決めた。個室なので静かで、よく眠れた。
 5時半起床。朝食は6時。夕べの泊り客は11名だった。
 食事をしていると、小屋の無口なお兄さんが『原生林の森はトレースがなく、首まで雪があるので危険ですから絶対行かないで下さい』と言っていた。
 でも、三峰口からラッセルしてきた若者には『トレースをつけてください』と言っていた。やっぱり人を見ている。
 荷物を整え玄関に出ると、がちらついてきた。もう一度準備をしなおし、アイゼンをつけ山頂に向け出発
 空は暗く、雪はやみそうにない。山頂への急登でどんどん抜かれ、雲取山山頂へ着いた時は最後だった。山頂も展望がないので、すぐに下山することにした。
 歩きながらtamiさんが『雪は音もなく降るのね。。。』とつぶやく。静かに降り積もった雪は、前を歩いた人の足跡を消してゆく。
     雪の雲取山
   山にでも行かなければ、雪の降る中を歩くこともないが、これもまた楽しい。歩いているので、体はぽかぽかしてくる。
 カラマツの林もあっという間に雪化粧してしまった。昨日とはまた違った景色が楽しめた。
 結局七ツ石山には行かず、巻き道を下っていると、早い人がもう登ってきた。こんな日でも週末なので、登る人は多いようだ。
 下山    
堂所近くで、7〜8人の若者グループがお湯を沸かして休んでいた。  見れば、装備がバラバラで寝袋やマットを持った人もいるのに、スニーカーの人が数人いる。ここまででもよく登ってこられたものだ。
 『ここにテントを張ったの?』とゆうちゃんが声をかけると、『あまりにも雪が多いし、スニーカーの者もいるので、ここで引き返します』という。 
昨日雪がなかったところも、もう積もっている。ずっと降り続いていたので、最後までアイゼンをはずすことなく、長い休みも取らず5時間歩き通してしまった。 
   ブナ坂  
 鴨沢到着12時半。雪の中、全員無事言ってこられよかった。  
 昨日は天気もよく、今日は雪だったが、2日間違う雲取山を体験できた。
 雪の雲取山を歩け、tamiさんは自信がついたようだ。私はこれで4年連続登ったことになる。
 いつの時期に来ても素敵な山だが、今回の真っ白な雲取山は格別きれいで、この時期に登ることをお奨めしたい。
 親戚同士仲良くいつまでも山登りを続けていきたい。  ツララが下がった橋
 小菅の湯に立ち寄り、今年の夏山計画のことで話は尽きなかった。