ミルフォードトラック1
-milford track-
2011/11/27-12/07
初めての南半球、ニュージーランドを訪れる。 
陽が北から射し、バスタブの湯を抜くと日本と反対周りに流れることも、知っているようで知らなかった。 
ニュージーランドは初夏、時差が4時間ある。成田からクライストチャーチまで11時間半。更にクィーンズタウンまでプロペラ機に乗りついで1時間余りかかる。 
 クライストチャーチ空港では、靴底検査があり、トレッキングシューズに土が付着していると底を洗われる。徹底して外来種の侵入を防いでいるようだ。(夫は大丈夫だったが、私は洗われた)
プロペラ機は低空を飛ぶので、窓からは雪を頂いた山々や、氷河湖、そこから流れるミルキィブルーの川がよく見える。 
 1日目(11/29)  
クィーンズタウンに近づくと、平地も丘も鮮やかな黄色が目につく。スコッチブルームというハリエニシダの仲間だそうだ。 
バスで、クィーンズタウンへ向かう。 
  クィーンズタウン空港(プロペラ機)
きれいなレイクサイドにある、小さな町(クィーンズタウン)で1泊する。
ホテルに着いてから、町の中にあるミルフォードウォーク事務所で、明日からの事前説明会を受ける。
ワカティプ湖 ワカティプ湖(氷河湖)
その後、パタゴニアアイスクリーム(特大)を食べたり、買い物をして自由に過ごす。 
こちらは、夜9時半ころまで太陽は沈まない。遅くまで小高いボブズヒルの頂上からは、パラグライダーがフワフワと降下してくる。
 明日は、いよいよトレッキング開始なので、荷物を3つに分ける。
①トレッキング3泊4日に必要なものは、ザックに詰める 
②6日目のミルフォードサウンドで受け取る着替え 
③スーツケース 
②③はそれぞれを目的地まで運んでくれる。  
クィーンズタウン
2日目(11/30)
ワカティプ湖(長さ77km、最大水深378m)沿いにバスでテアナウに向かう。
車窓からは黄色いブルームと紫、ピンク、青などのルピナスが道路沿いに延々と続く。これらは外来種で、大地を埋め尽くす勢いだ。 
 牧場の羊の群れ(車窓) スコッチブルーム(車窓)
車窓からは、牧場や牧草地、牛や羊の群れ、時々鹿牧場も見られるだけで、人や家はほとんど見られない。 
信号もなく、道路は一般道なのに制限速度100キロ、イギリスと同じで交差点はラウンドアバウト(廻りながら進路変更)。これも交通量が少ないからできること。ノンストップで突っ走る。 
しばらく走ると、レッドタソック(保護植物)という赤茶色の長い芝生のような植物が生えた丘がずっと続いた。
レッドタソック(車窓) テアナウ湖、巨大ユーカリの木
 テアナウ湖乗船
テアナウへ着き、ランチの後船着き場へ。湖の北端、グレイドワーフから乗船する。
ミルフォードトラックは、ガイドツアーで1日50人までの予約制。ガイドが4人つく。全長54キロを山中3泊、ミルフォードサウンド1泊と4泊5日の行程となっている。 
 乗船 一番奥のグレードウォークまでクルーズ   
トレッキング開始
下船すると、消毒液が入った容器の中で靴の消毒をする。
最初は平坦な道を、グレイドハウスまで20分ほど歩く。 
こぎれいなロッジで、部屋で一息ついた後、前の広場で全員記念撮影(最終日の完歩証明書につけるそうだ)。
いよいよトレッキング開始 グレイドハウス(1泊目)
ネイチャーウォーク
今日は時間に余裕があるので、ロッジ近くの森を1時間余りガイドさんの案内でネイチャーウォーク。 
日本女性のガイドさんが(柳原可南子さん似)一人いたので安心だった。
レッドピーチの下でレクチャー サルオガセのようなもの
可愛らしいロビンという小鳥の鳴き声がする。他にも聞いたことのない声が聞こえる。 
レッドビーチなど南極ブナの仲間が多いが、日本のブナとは全く違う。   
寒くても雨が多い所なので、シダ類が多い。ジャングルを思わせるように大きなクラウンファーンなどのシダも多い。  
  沢に出て一休みする。滝が無数に山から流れ落ちている。水はどこでも飲むことが出来る。冷たくておいしい。 
日当たりのよい所にはエバーデージーの可愛い白い花が咲いていた。 
イメルダの説明を聞く   沢沿いにて  
ロッジに戻ると、ラウンジにはコーヒー、紅茶、ジュース類、スィーツが用意されていて、自由にお茶をできる。バーは5時ころになると開く。アルコールのみ有料。  
国別自己紹介   ディナー
日本のプチホテルのようなロッジは、部屋も清潔なベッドがあり、熱いシャワーも浴びられる。電源もあり、充電もできるし、ドライヤーもついている。10時消灯。シャワーも10時まで。 
まだ陽は高いが6時から夕食になった。  食事も3コース(スープ、メイン、デザート)。肉、魚、パスタなどのメニューから好きなものを選ぶことが出来る。
食後は、明日のウォーキングの説明と、自己紹介をした。今回は、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、日本、ニュージーランド(3名だけ)の6カ国が参加。
デザート
荷物は全部自分で背負って歩かなければならないので、なるべく少なくした。洗濯もでき、超強力乾燥室があり、2~3時間で乾いてしまうので着替えは1組で大丈夫だった。 
南十字星が見えると言うので、夜中に外に出てみた。降るような星空。灯りは何もないので、星の明るさが際立つ。どれが南十字星かわからなかった。