南房総①
~伊八彫刻とミニハイク~
-minamibouso -
 2018/03/13-14  
私は全く知らなかったが、「波の伊八」と呼ばれる名工が南房総にいた。武志伊八郎信由といい安房で生まれ、彫物大工になった。南房総の寺社でノミをふるったと言われている。葛飾北斎にも影響を与えたとも言われ、クマさんが行って見ようというので車で出かけることにした。
やはり平日の朝は首都高速が混んでいて、予定より30分くらい遅くなってしまった。もう少し早く出ればよかった。海ほたるで休憩した。海の上でコーヒーブレイクは気持ちがよい。
        13日(火)   14日(水) 
 八王子  6:30   かんぽの宿鴨川 8:15 
 海ほたる 8:40-9:05  飯縄寺 9:20-10:20 
  冨浦IC 9:50  いすみ郷土資料館 10:35-10:50 
 石堂寺 10:10-11:00  養老渓谷 11:20-12:35 
 高塚不動尊  11:25-50  道の駅木更津 13:20-14:30
 鴨川市郷土資料館 13:35-14:15 木更津JCT 15:00 
 鏡忍寺 14:20-14:50  八王子 16:40
 かんぽの宿鴨川 15:00 
3月13日(火)晴れ ー石堂寺ー
 
山門  多宝塔
石堂寺は館山自動車道を冨浦で降り、20分ほど行った南三原にある。伊八作品の拝観料は300円。
広い境内には 本堂、薬師堂、多宝塔、梅林などがある。南房総最古の古刹で伊八が50代に手がけた16枚の彫刻が見られる。室町時代に建立された多宝塔を飾るためのものだったそうだ。今は広縁に並ぶ。同じ動物が2枚づつ、阿吽になって多宝塔を守っていたそうだ。
頭が左向きなのは、時計回りに参拝者が巡る視線に合わせていたからだそうだ。(話し好き住職の説明)
 登り竜(撮影禁止、1枚だけ言われる前にクマさん撮影) 7㎝ほどの厚さの木なのに、躍動的で立体感が ある。
大聖院(高塚不動尊)
千倉にある大聖院へ向かう。ここは、関東36不動尊の33番札所になっている。Sさん来たかな?後ろには奥の院がある高塚山がそびえている。ハイキングコースの案内もあった。
伊八彫刻は、本堂正面の欄間に彫ってある。若いころの作品で天空を駆ける麒麟と雲の動きが強調されている。高台にあるので海が一望のもと。
麒麟
鴨川郷土資料館
資料館の入り口に「伊八展」の立て看板があった。偶然にも2日前まで開催されていたそうだが、まだ片付けていないので、どうぞとパンフレットまで頂けた。
初代伊八から五代目までの作品が集められていた。およそ180年間に渡ったようだ。
ラッキーなことに、ちょうど出てきた学芸員の方に話を聞くことができた。初代伊八の「鯉」が迫力あり素晴らしかった。
照明もついていたので、近くでゆっくり鑑賞できた。ただ伊八作品は、欄間など高い位置に飾られるので、見上げた時にちょうどよく作られているそうだ。 
恵比寿・布袋・大黒(資料館に常設)
(今回の展示は撮影禁止のため写真なし)
3Dプリンターで作ったレプリカもあった。これを彩色したら本物と見間違えそうだ。
 鏡忍寺  
 
力士(阿) 力士(吽) 七福神宴之図
上の力士像は20歳ころの作品で、250年間風雨にさらされていたそうで、傷みも激しい。現在は祖師堂内に展示されている。
30代のころの作、七福神宴之図は千鳥足の恵比寿が扇を持って踊るユニークな欄間彫刻だ。
鏡忍寺では、ご自由に見てください。帰るときは戸を閉めておいてください。と、とてもあっけなかった。
山門
今日は鴨川資料館で思いがけず、たくさんの伊八作品にふれることができ、予定以上の収穫だった。途中の海鮮ランチもおいしかったし、 心もお腹も満腹。
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