瑞牆山2230m
-mizugakiyama-
 2014/08/23(土)曇り一時晴れ  
毎年恒例の親戚山行は蝶ヶ岳に決まっていたが、直前になり天気予報が悪く、最近遭難のニュースも相次いだこともあり、急きょ行き先を変更することになった。
だが、全国的に天気が悪く、唯一よさそうな山梨方面で瑞牆山に決まった。残念ながら、変更になったためCさんだけは参加できなかった。
私達は瑞牆山は日帰りでも行ける山だが、去年も参加できなかったので、皆と一緒に泊まることにした。前日宿泊先を探したがどこも満室だったそうで、やっと増富鉱泉の民宿に予約が取れた。
北アルプス縦走に全力投球してしまった私は、しばらく抜け殻のようだったが、2週間が過ぎなんとか元に戻り、参加することができた。 
       八王子 6:20
瑞牆山荘PK 8:40~50
富士見平小屋 9:45~10:05
天鳥川出会 10:35
瑞牆山 12:05~55 
天鳥川出会 14:35~55
富士見平小屋 15:05~20 
瑞牆山荘PK 16:00 
 メンバー U(L).C.M.A.Y・・・5名
 宿泊 増富ラジウム鉱泉 渓月(¥7500)
走行距離(2日間 320km)  ETC(2日間 2050+460+1220)
皆遠くに住んでいるため、2年ぶりの顔合わせだ。
瑞牆山荘の駐車場に9時に集合する。ここに泊まってみたかったが、満室だった。
山荘の前から気持ちのよいシラカバの森へと入る。 
瑞牆山荘(1510m) カラマツの間から岩峰が見える
林道を渡ると傾斜が増し、カラマツの間から瑞牆山頂の奇峰が望めた。
この辺りは、山梨の森林100選になっているミズナラの森だ。
花は全体に少なく、マルバタケブキの群落が見られたくらいだ。
1時間足らずで富士見平小屋に着く。以前は営業していなかったが、窓辺には赤いゼラニュームが植えられ、スイスの山小屋風に小奇麗になっていた。
マルバタケブキ群落 富士見平小屋
小屋の前の広場は賑わい、ここから金峰山へ向かう人もいる。すぐ前はテント場になっていて、両方の山に登るには便利な所だ。私達もここに泊まり、両方行くという意見も出たが、天気が怪しいので麓泊になった。ベンチでティータイム。 
  今日は雲が多いが、再び樹間から瑞牆山頂が見られた。     
少し登ると最初は緩やかだが、天鳥川に向かい、一気に岩の歩きにくい急坂を下る。 沢の手前で、小川山の道を分ける。
 瑞牆山頂    天鳥川(あまどりがわ)渡る
見事に割れかかった桃太郎岩の前を抜けると、いよいよ本格的な登りにかかる。
最初の滑りやすい岩場には鎖がついていた。ここからはストックは邪魔になる。両手両足を使い、ぐんぐんと高度を上げて行く。
桃太郎岩 最初の鎖場
深い樹林の中、ジグザグの急登が続く。シャクナゲも多い。
階段、鎖場と岩場の連続だ。今日はそれほど人は多くないが、紅葉やシャクナゲの時期は渋滞になるかもしれない。
階段を登る 岩場よじ登る
頭上が明るくなり、さまざまな形の大岩が現れると山頂は近い。一際大きくそそり立つ岩は大ヤスリ岩だ。
大岩の前を右へ巻き、小さい岩の間を縫うように登る。 
登る 大ヤスリ岩
最後にまた樹林に入る。
山頂を廻り込むように北側に進むと、最後のロープが付いた岩場と梯子になる。ここが一番大変だった。
再び樹林の岩場 ロープの付いた岩場
3時間15分で瑞牆山登頂。瑞牆山荘から標高差720m。
あいにく雲の中でな~んにも見えない。 
花崗岩の一枚岩が広がり、巨岩が重なり合う山頂だ。 
瑞牆山山頂(2230m)
高所恐怖症のクマさんやMさんは、なるべく手前に座りお弁当を広げた。
お湯を沸かしてゆっくりお茶していると、ガスが上がり、直下の岩峰群や、金峰山が見えてきた。
大ヤスリ岩(山頂より) 金峰山
風もなく寒くもないので、1時間近く山頂でおしゃべりしながら楽しみ下山。富士見平小屋からは、瑞牆山の全容が見えるスポットがあるというので、林道を歩いたが見ることはできなかった。
下りは、慣れない人にはにはきつかったようで、だいぶ時間がかかった。でも今夜は宿がとってあるので安心だ。 
私は15年以上前に来たことがあったが、その頃より梯子や鎖場が整備されている気がする。
瑞牆山荘で、おそろいのロゴ入りTシャツを買った。 林道で見たアサギマダラ
それにしても蝶ヶ岳は何度計画しても行けない山になった。以前、台風の影響で常念岳までで撤退になり、今回もリベンジできなかった。そういう山というのはあるものだ。
瑞牆山は眺めても登っても楽しい山だ。
増富鉱泉は温泉施設が立派になり、温めの湯が疲れを癒してくれた。夜はUさんのバースデーと再会に盛り上がった。明日の予定は天気次第。
 翌日の西沢渓谷へ