守屋山(南アルプス)1650m
-moriyasan-
年月日
2007年3月21日(水)
行 程
八王子7:10−諏訪IC−杖突峠PK9:15〜30・・・ザゼンソウルート・・・登山口9:55〜10:15・・・守屋山(東峰)11:05〜25・・・西峰11:45〜13:00・・・立石口分岐13:35・・・岩廻り(20分)・・・立石口登山口14:30・・・杖突峠PK14:45〜55−諏訪IC−談合坂SA−八王子17:45
交 通
メンバー
setsuo.junjun.kuma.yukky・・・4名
「山は楽しい」さんのサイトより絵地図拝借
大展望の一日
守屋山はいろんな人から、展望の山だとか、ザゼンソウが見られる、高遠に近いので桜のころに両方行くとよい、などと聞いていた。なかなか行くチャンスがなかったが、今年は花も早いので、うまくすればザゼンソウと、アルプスの大パノラマと両方が見られるかもしれないと期待して出かけた。
クマさんは今年も晴れ男パワー全開、すばらしい天気になった。ここのところ寒かったが、今日は風もなく穏やか。
中央高速を走っていると、富士山、左手には南アルプス、右は八ヶ岳の真っ白な山並みが息を呑むほど美しい。諏訪ICで降り、杖突峠に向かう。日陰には雪が残っていた。
甲斐駒(右)、仙丈ケ岳(左)、奥は北岳・・・八ヶ岳PKより 杖突峠の広い駐車場はがらがらだった。
「高遠・長谷部アジア公園」の看板があり、そぐわない建物や、森の中にはなぜかパオのようなテントがあった。
山なれた感じの男性が、長靴長いナタを持ち、登山道の整備をするのだと登っていった。その人は、年に50回は守屋山に登るのだそうだ。「山頂の小屋でふきのとうの天ぷらをごちそうするよ」と言っていたが・・・
カラマツ林の中を登る。
杖突峠駐車場 登山道脇には怪しげなテント
の残る急登を30分ほどで、林道の終点守屋山登山口に着く。ここはキャンプ場で、無人小屋簡易トイレもあった。守屋山登山口の大きな木の標識がある。
木道があり、ザゼンソウの群生地になっている。まだ時期が早すぎ、それでも3株発見。(それもさっきの男性が教えてくれたので見つけることができた)見られてよかった。
守屋山登山口(ザゼンソウ群生地) ザゼンソウ
雪はあるが、標識はあり、迷うことはない。森はブナが多く見られるようになった。1箇所鎖場があったが、雪があり登りやすかった。
早くも大きなカメラ機材を手に、下ってきた人がいた。写真を撮る人は早朝に登るのだろう。
大きな岩に、カモシカ岩の名札があった。この岩の上で、よくカモシカの姿をみられるそうだ。
この辺りから雪が多くなってきた カモシカ岩
諏訪湖と北アルプス(画像クリックで拡大) 守屋山東峰1631m 守屋神社奥宮
大パノラマの山頂
守屋山33座の百名山がみられるのだそうだ。私たちも案内板を見ながら数えてみた。南アルプス八ヶ岳霧が峰北アルプス中央アルプス御嶽山20座以上は見ることができた。
東峰はぐるっと360度の大パノラマ、そして眼下には諏訪湖を見下ろせる。諏訪湖を見下ろしたのは初めてだ。   
守屋山西峰1650m(右奥の小屋がラビットハウス)  東峰と八ヶ岳(西峰より)・・・画像クリックで拡大
ラビットハウス
西峰の手前に小さな小屋が経っていた。ここが、駐車場で会った男性(金子さん)が管理する、”ラビットハウス”だった。とっても小さいので、ウサギ小屋だと言ったら、ある人が、それではかっこ悪いと”ラビットハウス”と名づけてくれたそうだ。狭いのにいろいろなものが揃っている。
金子さんと4人の仲間は、なんと昨日、屋久島の宮之浦岳縦走を果たしてきたばかりというので、その健脚ぶりには驚いてしまった。
中央アルプスをバックに(西峰にて) ギュウギュウ詰のラビットハウス
西峰に上ると、乗鞍御嶽がぐっと近づいた。 今日は、左隅の無口な男性の誕生日だそうだ。
5人でちょうどくらいなのに、私たち4人が加わり、小屋の中はギュウギュウ詰。それでも気持ちよく、歓迎してくれた。ふきのとうの天ぷら自家製の果実酒(サル梨酒、山ぶどう酒、ヤマナシ酒)までご馳走になった。かりっと揚げたての天ぷらと、サル梨酒がとってもおいしかった。皆さんご馳走様でした。
重い茶碗を4個も持参したsetsuoさんが、お礼にお抹茶を立ててくれた。山では初めてと喜ばれた。
お点前
備え付けのノートに一言づつ書いて、小屋を後にした。
立石口コース岩廻り 守屋山はガイドブックにもあまり載っていず、情報はネットだけだったが、予想以上に素敵な山だった。隠れファンがいるのもうなずける。
車だったので、ピストンするつもりだったが、金子さんたちのすすめで、東峰から立石口コースを下りることにした。
途中から百畳敷鬼が城十文字岩亀岩坊主岩などの巨岩が現れる。少し遠回りだが、このコースも面白い。南斜面なので雪はほとんどなかった。 金子さんによると、この山は真冬に来たほうが展望はもっと素晴らしいそうだ。2月後半から黄砂の影響で、霞んでくるらしい。もそれほど多くなく、危険なところもないので真冬でも楽しめるそうだ。今回も下りに少し軽アイゼンを使っただけだった。ぜひまた訪れたい。
登山口から15分ほど車道を歩き、杖突峠へ戻る。
鬼が城(割れ目の中には大きなツララ photo by setsuo&yukky