向山(1078m)~ヌカザス尾根
-mukoyama-
     平成23年11月8日(日)
行 程(6時間30分) 
八王子 6:08 青梅乗り換え
奥多摩 7:28 BS7:33発小菅行き
余沢 8:20-25
向山登山口 8:35
向山 9:50~10:00
鶴峠分岐① 10:55~11:00
三頭山分岐 11:15
鶴峠分岐② 12:10~40
ヌカザス山 13:15
 登山口 14:25 
 小河内神社 14:55 BS15:03奥多摩行き 
交通費:JR¥740×2 BS¥660+500  奥多摩  15:29 JR青梅行き15:43 
メンバー: 凸凹山岳会・・・3名   八王子 17:11 
向山は、5~6年前までは地図とコンパス頼りでないと行かれない山だった。今でも昭文社の地図は、向山から鶴峠分岐までは破線ルートになっている。その後、多くの人が行くようになり、標識も出来て私達でも行かれるようになった。紅葉がよいとの情報を知ったのは、数年前だった。
奥多摩発小菅行きのバスは、午前中7時33分1本のみ。今朝は暗いうちに家を出た。ここのところ11月とは思えない暖さで助かる。 
デンデロ???
乗客は10人。全員登山客だった。
金風呂を過ぎた辺りで、大きなザックの若者3人が突然運転手さんに駆け寄った。デンデロ(?)へ行きたいが、鴨沢は通らないのか?」 と尋ねている。 
余沢(よざわ)バス停 大きな柿の実(渋柿かも)
どうやらバスを間違えたようで、そこで降りた。デンデロ???聞いたことないフレーズ。鴨沢へ行くって、あの人たちあそこからどうしたのやら。
最後の乗客だった私達三人が降りると、バスは空っぽになった。
余沢バス停より少し戻り、下の道に下る。川を渡って道なりに進むと、オマキ平(向山)入口の標識がある。ここが登山口になり、トイレもあった。
向山(オマキ平)入口 秋色の余沢集落
坂道を上ると、静かな集落は秋色に染まっていた。 
 暗い杉林も、ミツマタの花が咲いたように黄葉で明るい。
自然林の森になり、彩りが増す。
早くも真っ赤なモミジが出迎えてくれた。 
 足元には、小っちゃな赤ちゃんモミジまで、生意気に紅葉していた。
杉林黄葉 真っ赤なモミジ
トイレがあったが・・・    
地図にあずま屋と書かれているが、壊れ、屋根が落ちていた。  
ログハウス風のトイレがぽつんと建っていた。中は便器が一つ。下はなんと、地面だった!こんなことでいいのでしょうか~? 
   トイレだが・・・ 向山分岐 (右折は崖崩れ)
右へ行く道は崖崩れのため、ロープが張ってあり通行禁止。 
向山
1時間余り登ると、新しい標識のところにロープが張られ、「崖崩れのため、通行禁止」と書かれていた。
時間的にこの辺りと、右上を見ると、木でできた展望台が見える。ここが向山だった。平な林の中で、山頂という雰囲気はしない。この展望台がないとわかりにくい。
紅葉は少し遅めで、モミジのトンネルとはいかなかった。
向山(1078m)展望台
展望台の階段には、ロープが渡してあり登れない。数年前から登るのは危険になっていたようだ。  
後から来るはずのクマさんが来ない。携帯をかけてみると、行き過ぎてしまったらしい。急いで追いかける。 
 
ここから鶴峠分岐までは破線ルート。古い地図には”迷”マークがある。
広い森を行くと、迷ったところにタイミング良く標識があった。
この先は、赤と銀のキラキラテープが道案内してくれた。ありがたい。
広い森に標識 ブナ黄葉
少し先で倒木ベンチに腰かけているクマさんに追い付き、しばしティータイム。 
    急な階段になる。この先4か所くらい階段が続く。 
危険なところもないよい道で、新しい標識もでき、破線ルートではなくなるのも近いかもしれない。 
ヒメシャラやリョウブが多い。 
 どこかで、ピーピー、チッチと美しい鳴き声がする。
 階段が続く  カラフル紅葉  
いつの間にかガスの中
いつの間にかガスの中に入ってしまい幻想的な雰囲気に変わった。
色とりどりの落ち葉は、しっとり濡れている。
最近倒れたのか、倒木が道をふさぎ、斜面を乗り越えて進む。 
雲の中 倒木乗り越え
三頭山分岐だが、日も短くなったので、早めに下山しようと、今回山頂はパスして、巻き道を行く。     
三頭山頂はすっぽり雲に覆われているが、こちらは雲を抜け出て、日も射してきた。 
 目の前を可愛いリスが、スルスルと木を登って行った。
   日が射す巻き道 飛竜・雲取の山並み 
   紅葉三昧
 体中赤く染まりそうな、錦衣に装った森が続く。
同じブナでもすでに落葉した木、茶色く枯れている木、きれいな黄葉といろいろだった。 
 錦織りなす森 向こうの山も錦色   
 樹間からは対面の飛竜山~雲取山方面が見える。高い所は雲がかかっていた。
この巻き道は、上り下りとも1時間。緩やかに登っていく。きれいに石垣が積まれ道もよく整備されていた。 
途中一か所、崩れて登山道が消えかけているところがあった。
トリカブトは紫色の花はよく見かけるが、これは花が終わり種なのか?→
崩落している登山道 トリカブト
 オツネノナキ坂    
 三頭山の北、鶴峠分岐尾根に出た。広く平らなところで、ランチにした。木漏れ日が気持ちいい。
ここからがオツネノナキ坂といい、滑りやすい急坂だ。 
オツネさんでなくても泣きたくなる。
   鶴峠分岐 オツネノナキ坂 
延々と続くオツネノナキ坂。後から来た中年女性が一人、ピョンピョンと駆け下りていく。あっけにとられ見ている間に、見えなくなった。私達はやっとのことでツネナキ峠に着いた。 
三頭山をパスしたので、1時間早いバスに乗れる予定だが、ここまで予定より時間がかかった。でもあれで精いっぱいだった。  
     ヌカザス山で、ヌカザス尾根ムロクボ尾根が別れる。また急坂が続く。だが、少し慣れたのか、ほぼ予定時間で下れた。
 ツルリンドウが可愛い真っ赤な実をつけている。
 ヌカザス山1175m  ツルリンドウ実  
登りは危険なところもなく、ゆっくりと紅葉を楽しみながら登ったが、下りは景色など見る余裕もなく、ただひたすら”滑らないように、転ばないように”と念じながら下った。
最後の杉林で、くたびれた様子の男性二人を追い越した。今日はほとんど貸切の山だった。  
 麦山の浮橋(ドラム缶橋)  
奥多摩湖畔の登山口に着いた時は正直ほっとした。バスの時間までたっぷり30分ある。 
 橋は真下に見えたが、道は右にだいぶ行き過ぎてから、湖畔に下る。一度渡ってみたかったドラム缶橋を渡る。近くで見たら、ドラム缶ではなくプラスチックだった。吊橋とも違い、安定しているが、フカフカと揺れながら渡る。
     ドラム缶橋
小河内神社バス停に着き、予定のバスにも間に合った。さっき追い越した男性達が、ギリギリに到着した。
今年は秋になっても夏日があったり、ここのところ20度以上の暖か過ぎる日が続いた。紅葉も最高とまではいかないが、十分楽しめた。 
 帰りの電車で地図を広げ、朝から気になっていたデンデロ?を探した。飛竜山へ登る天平(デンデエロ)尾根ということが分かった。