苗場山@
-naebasan-
 2000/09/29(金)〜30(土)
  苗場山は上信越高原国立公園の北の端に位置し 
山頂は南北約4km、東西約1kmの、見るものを驚かす広大な高層湿原となっている。 
 『神々の田圃』の名にふさわしいミヤマホタルイが苗代のように伸びた不思議な山である。
行  程 東京6:00(上越新幹線)ー越後湯沢7:25(タクシー)−和田小屋ー祓川コースー苗場山ー小赤沢コースー津南ー越後湯沢ー東京
メンバー yuko.yukky
宿  泊 遊仙閣(素泊まり¥4000)
立ち寄り湯 楽養館
 9月29日(金)晴れのち曇り  苗場と言えばスキー場しか思いつかなかった私だが、今回ゆうちゃんの誘いがあり苗場山に行くことになった。  
 驚いた山頂! そして、友人からも「そんなこと言っていたら、どこも行けないでしょう」と言われ続け、ネックになっていた山小屋泊まりも初体験してきた。
     和田小屋(登山届)
   今回のルートは東京方面から便利な”かぐら・みつまたスキー場”の和田小屋までタクシーで入り、『祓川(はらいがわ)コース』を登り、『子赤沢コース』を下ることになった。
 昨夜は娘のマンションに泊まり、東京駅始発の上越新幹線に乗った。1時間半で越後湯沢に到着。こちらは昨日まで雨が降っていたらしく、登山道はちょっとした沢のようになっているところもある。苗場山はそれでなくても山全体が湿地だという。
 スキー場を横切り、シラビソ林を抜けると視界が開け、下ノ芝という広々としたところに出た。ここからは木道を歩く。中ノ芝まで来ると、谷川連峰や眼下のカッサ湖が見渡せた。
 神楽ヶ峰から望む苗場山  ナナカマドゴゼンタチバナは赤い実をつけ、リンドウも咲いている。
 神楽ヶ峰で持参のお弁当を広げる。ここまで登ると、やっと苗場山が雄大な姿を現した。でも、神楽ヶ峰は前衛峰でせっかく登ったのに、いったん下らなければならない。  
 下りきったところに、雷清水という水場があり、今夜と明日の水を補給する。空のペットボトルが置いてあり『余裕のある人は小屋まで水を運んでください』の立て札が立っていた。山全体が水を含んでいるのに、山頂付近には飲料水がないのが不思議だ。
 ここから1時間ほど急登を登りきると、見たこともない世界が広がった。そこは天上の楽園とか空中庭園などと言われているが、2145mの山の上にどうしてこんなにも広い高層湿原があるのか。広大な台地に大小の地塘が散りばめられ、草紅葉に輝く草原は山の上とは信じられない。
 幻想的な世界にしばし呆然と立ちつくしてしまった。  中ノ芝
  今夜の宿「遊仙閣」到着、13時。早く着いたので小屋に荷物を置き、広い山頂の一番端はどうなっているのか見に行くことにした。延々と続く木道を南の端まで行ったら、そこは切れ落ちた崖になり、赤湯へと続く道だった。スケッチをしたり、広い山頂をゆっくりと楽しむことが出来た。3時近くになったら、気温10度と寒くなってきた。 
 ゆうちゃんが食事は自炊にしようといい、材料は持参した。夕食はビーフシュー、カルボナーラ、ポテトサラダ、フランスパンにチーズ、ソーセージと豪華版だった。今は簡単で軽い素材が何でもそろっているらしい。
 苗場山頂、点在する地塘  夜、外に出ると満天の星空。こんなにたくさんの星を見るのは久しぶり。でも、震えるほど寒くなってきた。