長池公園野花観察会
-ハチオウジアザミ・オオミゾソバ・ツクバトリカブト-
 2021/10/17(日)雨  
長池公園はよく歩くが、観察会には初めて参加する。定員15名だが、あいにくの雨なので物好き10名が参加した。園長の内野秀重さん、スタッフ1名が案内してくれた。
自然館に9時半集合で午前中のみ。資料をいただき、傘をさして出発。
まず中庭でハチオウジアザミについてレクチャー。2012年に多摩丘陵で発見。湿地に生え、頭花が細くとっくり型。花が多数つき、棘は弱い。
 交雑種ができやすいため、中庭で育てているそうだ。
 
 ハチオウジアザミ(両性花)
ハチオウジアザミ(雌性花)
 レイジンソウ メナモミ   タイアザミ
タイアザミは丘陵地や低山によく見られ、花は横向き、花の色もやや薄いように思う。ノハラアザミはすくっと上を向いて咲く。明るい陽地を好む。
 ビールのホップにそっくりなカラハナソウ
カラハナソウ ノハラアザミ
濡れて滑りやすい第一、二デッキへ。
サラシナショウマツクバトリカブトが見られた。ヤマトリカブトとの違いは、ちょっと見にはわからない。
サラシナショウマ ツクバトリカブト
ヤブツルアズキでお汁粉を作ったら、美味しかったそうだ。
万両、千両はよく見るが、カラタチバナは 百両とされる。温暖化の影響で多摩にも増えてきたらしい。
ヤブツルアズキ(実)
雨の林の中には、ロクショウグサレキンの一種と見られるキノコが、苔むした切り株に生え、青緑色の怪しい光を発していた。
サーモンピンクのハナビラタケも見られたが、写真はいずれも失敗。 
ハナタデ イヌタデ
    雨で写真がよく撮れなかったので、←左の写真は後日撮ったもの。
オオミゾソバは、水辺や湿地に生え、ミゾソバよりゴージャス。 
オオニガナはキク科のフクオウソウ属、絶滅危惧種。高尾山で見たあのフクオウソウか?
オオミゾソバ オオニガナ   
雨は降り続き、資料のプリントもぐしょぐしょになってしまった。親切にも園長自ら新しい資料をプリントしてくれた。雨だけどとても楽しい観察会でした。ありがとうございました。