熊野古道4 (中辺路)
-kumanokodo(nakahechi)-
2011/06/05-08
6月8日(水)
湯の峰温泉から熊野速玉大社へ 
湯の峰温泉は、日本最古の温泉といわれている。本宮へ向かう前の湯垢離場としても栄えたそうだ。
小栗判官の舞台でもあり、小栗を蘇生させたという、つぼ湯は有名。
つぼ湯 大日越起点
泊った民宿はインターネット割引があり、温泉はすべすべの湯で、とてもよかった。おかげで、昨夜と今朝も温泉に浸かったからか、クマさんの足もよくなり二人とも元気快復。 
食事の量も料理も私には3日間で、一番合っていて、残さず食べられた。 
 今朝は温泉粥と、温泉卵、温泉コーヒーが出た。
出発はゆっくりなので、朝食前に湯の峰王子へ行ってみた。 
中央が卵や野菜をゆでる所 民宿「やまね」
ここより大日越に入る。
私達は当初の計画では、赤木越をして、湯の峰温泉に入り、大日越をして、熊野本宮大社に行こうと思っていた。
予定通りにはいかなかったが、これもまたよし。
湯の峰王子社 赤木越起点
  熊野川下りは?   
熊野参詣で、本宮から新宮へ参るには、舟で熊野川を下ったことが知られている。だが、庶民の多くは、川丈(川端)街道を歩いて下ったそうだ。 
去年見た熊野川がとっても美しかったので、ぜひ舟下りをしたいと思った。ジェットホイールでは趣がない。やはり、1時間半かけてゆったりと下りたい。それに、舗装道路はもう歩きたくない。  
だが、今朝も朝から小雨。宿の女将さんが何度も電話で問い合わせてくれたが、舟は欠航。残念だが仕方なくバスで行くことにした。
熊野速玉大社
湯の峰温泉から速玉大社までは、バスで1時間余り。降りる頃には雨も上がってきた。 
本宮と違い、こちらは朱塗りのあでやかな社殿だ。境内には大樹の梛(なぎ)オガタマノキの御神木がある。
御神木オガタマノキ  熊野速玉大社
 多少アクシデントはあったが、天気もあまりよくない中、歩き通せたことに感謝し参詣をすませた。そして、これからも元気で歩き続けられるようにと、足腰健康守りを買った。
今回は小辺路とは違い、標高差は少ないが、行程はずっと長かった。それに舗装道路歩きが多く、想定外のまめに悩まされてしまった。
友人に聞いたところ、四国巡礼の人たちもまめで断念することが結構あるらしい。
まだ熊野三山の一つ、那智大社を残している。それに熊野川下りはいつかぜひ実現させたい。
帰宅後、二人ともちょっとしたアスリート並みの体脂肪になっていた。 
足腰健康守り
 パワースポットとか言われるが、アプローチの仕方、歩き方によって、聖地はその本性を現したり、隠したりもするそうだ。小辺路、中辺路と歩き通してきたが、熊野の岩肌を登り、深い山中を歩いてみて、何かその断片を感じられたような気がする。