奈良倉山1349m鶴寝山1369m(奥多摩)
-narakurayama/tsuruneyama-

   2011年5月14日(日)
行 程(5時間10分) 
高尾駅 7:46
上野原駅 8:08~BS8:28発松姫峠行き
鶴峠 9:33~45
奈良倉山 11:10~20
松姫峠 11:55~12:10
ニリンソウ群生地 12:25~35
鶴寝山 12:45~13:20(ランチ)
山沢入りのヌタ 13:40
小菅の湯 14:55~BS15:20発上野原行き
 交通費:BS1000+1120 上野原 16:40~16:52発
メンバー:凸凹山岳会・・・3名   高尾 17:15 
以前、秀麗富嶽12景の山を続けて登ったことがあった。最後に奈良倉山だけを残し、ずっと行く機会にがないままになっていた。
最近、春と秋の季節限定、土休日のみ(午前1本)バスが運行していることがわかった。今月末に少しハードな山行を予定しているので、そのトレーニングも兼ねて行ってみることにした。
でもよく知らべて見ると、12景といっても全部で18座あり、2番山頂は牛奥ノ雁ヶ腹摺山と小金沢山になっており、まだ小金沢山には行っていないことがわかった。奈良倉山頂で、「これで全部制覇したね!」と喜び合ったが、まだ完全制覇ではなかった。。。
新緑
ここのところ、暑すぎたり、肌寒かったり気候が安定しないが、今日は風薫る5月にぴったりの爽やかな日。
 上野原発のバスは、乗客が多いため2台で出発した。時間が長いので全員座れるのでありがたい。
鶴峠 新緑
1時間余りバスに揺られ、鶴峠で下車。ほとんどの人がここで降りた。向かいには三頭山登山口がある。 
体中緑に染まりそうな、気持ちのよい森を上る。上りは思ったよりきつい。 
 30分ほどで林道と交差する。明るく開け、眼前には三頭山の山稜が広がる。
 年配の男性が休んでいた。「30年前に登ったがこんな道はなかった。」と言っていた。道はよく整備され、道標もわかりやすい
三頭山 ルイヨウボタン
1時間ほど歩いたところで、今年、九鬼山で初めて見た、ルイヨウボタンの群落があった。また見られるなんてラッキーだった。 
   不思議な植物  
植林のヒノキ林を抜けると、自然林のジグザグの急登が続く。 
 Jさんが「何これ?」。枯葉の間から顔を出している不思議な植物。よく見ると、あちこちにニョキニョキと出ている。ヤマウツボと判明。)
ヤマウツボ   ヤブレガサ
足元に小さな白い花を見つけた。これは、ワダソウでは?帰宅後調べてみると、花弁に切り込みが入っていないので、 ワチガイソウでした。今年は初対面の花によく出会う。 
奈良倉山
松姫峠分岐を左折すると、傾斜は緩やかになり、奈良倉山頂に着く。 
雑木に囲まれているが広く、南面に富士山の展望台があった。
奈良倉山1349m 富士山
春霞ですっきりとはいかないが秀麗な富士を望むことが出来た。  富嶽12景に入っていることを納得できる美しい姿だった。友人と全山制覇を喜び合う。柏餅でティータイム。松姫峠へ向かう。 
5分ほど下ると、林道に出た。そこで、登山道は右に行く。 
やはり標高が高いので、木々は芽吹き始めたばかり、まだミツバツツジもたくさん見られた。 
気持ちのよい道を緩やかに下っていくと、立派な車道の松姫峠に着く。名前からすると、もっと小さな峠を想像していたが。。。
地図を確認して、右へ ミツバツツジ
松姫峠富士山のパノラマが楽しめるところだ。駐車場もきれいなトイレもあった。  
さっき出会った男性は、ニリンソウを見たらここからバスで小菅の湯に行くそうだ。年をとったら、無理せずそんな楽しみ方もいいかもしれない。
 トイレの脇から大菩薩牛ノ寝通りの道標がある。急坂を行く。
松姫峠 大菩薩牛ノ寝通り登山口
ニリンソウ群生地
バスにニリンソウ群落の写真があったので、行ってみることにした。 
 少し登ると、ニリンソウコース分岐に立派な標識が立つ。
 ニリンソウは広範囲にあるが、ネットで囲われ近ずけない。
ニリンソウコース分岐 ニリンソウ群生地
時期が遅いのか、今年の花がよくないのか、あまり咲いていない。高尾山の方がずっとよかった。 
このまま行くと鶴寝山を巻くことになるので、一度分岐まで戻り鶴寝山へ。
 鶴寝山    
鶴寝山は、明るく広い雰囲気のよい所だった。
 前のグループと入れ替わりに、ベンチを使わせてもらい、富士山を眺めながら、少し遅めのランチ。
山頂にも大きなブナの木があった。 
   鶴寝山1368m  山頂のブナ
 ここから西に下るが、巨樹巡りのコースとなる。少し下ると、ロープで囲われた、一際大きなブナがあった。 青空に大きく手を広げ、瑞々しい。
   巨樹のみち  
 この辺りは、広く傾斜も緩やかで、快適な森。ブナやミズナラの巨樹が多い。
数年前までは、道が分かりにくかったというが、今回はそんな心配はなく道標も完備していた。
わかりやすく立派な道標  ブナの森
広い森なので、道標がないと迷いやすそうだ。 15分ほどで北側の巻き道に合流。 
  山沢入りのヌタという場所で、大菩薩方面の道を分け、下り坂になる。   
 10分ほど下ると、屋久島の縄文杉を思わせる、ゴツゴツとしたコブだらけの巨木があった。これが、樹齢約600年、幹周り7.25mの大トチの木だった。
 平坦で快適な尾根道を行く 大トチの木上部→
  いつの間にか清流が現れ、ワサビ田が見られるようになった。上流の方は今はあまり手入れがされていないようだった。   
道端にあるワサビを取ってみると、ツーンとよい香りがする。白い花が清楚だ。
 ワサビ田  大トチの木とJさん→
林道に出ると、里は近い。
今日は時間がなく、温泉には入れなかったが、ソフトクリームを食べ、地元の野菜など買い込んで、上野原行きのバスを待つ。以前は奥多摩方面にしか出られないと思ったが、私達にとって中央線に出られるのは便利だ。
奈良倉山は素晴らしい新緑の時期に行かれ、予想以上に良い山だった。
 そして、今度は大菩薩から小菅に下る牛ノ寝通りを歩いてみたい。秀麗富嶽12景も近いうちに完全制覇しなくては。
小菅村
 奈良倉山~鶴寝山の花
 
マルバスミレ ルイヨウボタン フデリンドウ ワチガイソウ ミツバツツジ
ニリンソウ チゴユリ ユキザサ タチツボスミレ ネコノメソウ
ミツバコンロンソウ ヤマウツボ ヤブレガサ・ヤグルマソウ ミツバチグリ
エイザンスミレ