那須岳(茶臼岳1898m・朝日岳1896m栃木
-nasudake(chausudake/asahidake)-
 
月 日 2004/09/04(土)〜05(日)
行 程 1日目 八王子7:00−那須IC−那須岳山麓駅12:10−山頂駅12:25・・・茶臼岳13:05〜10・・・峰の茶屋13:45〜14:05・・・延命水14:35・・・三斗小屋温泉大黒屋15:00(歩程:2時間)
2日目 大黒屋7:15・・・隠居倉8:05〜10・・・熊見曽根9:00・・・朝日岳肩9:15・・・朝日岳9:25〜30・・・峰の茶屋10:15〜30・・・那須岳山麓PK11:10(歩程:3時間10分)
メンバー 八王子登山学校8期生同期会・・・16名
宿 泊 三斗小屋温泉『大黒屋』(1泊2食つき8800円)
温 泉 鹿の湯(400円)
  9月4日(土)曇りのち夕立 
  登山学校の同期会で那須岳に行った。春に高水三山に行って以来2回目になる。
 メンバーの中にはパン作りの先生がいて、いつも美味しいパンを作ってきてくれる。最近は密かに楽しみにしている人も多い。今日はくるみアンパンと、スィートポテトパンをたくさん持ってきてくれた。早速バスの中でおいしいパンを頬張り、腹ごしらえをした。
 佐野SAを出てすぐに、SAに忘れ物をした人が出た。幹事の素早い対応で忘れ物は無事に届いていることがわかり、すぐにバスをUターンさせ取りに戻った。 
 今年は記録的に台風が多い年で、影響が心配されたが”自称晴れ男”の会長が「絶対大丈夫!」と言う強い一声があったからか、那須に着く頃には薄日が射してきた。
 伝説の殺生石を左に見ながら、バスは那須岳山麓駅に向かう。    山頂付近は、足元の岩の間から温かい煙がでている。鼻をつく硫黄の匂いがする。
ロープウェイを降りると、今でも活発に噴煙を上げる茶臼岳が見えてきた。森林限界はすでに超えているため、岩だらけの道を山頂へ向かう。  どこかでゴロゴロ雷鳴が聞こえ始めた。心配だからと、昼食は小屋のある峰の茶屋ですることにした。
 ロープウェイを使えば簡単に山頂に立つことが出来るため、観光客も多い。我家も子供が小さい頃来たことがある。 
   茶臼岳を目指す  
小屋の手前のガレ場に、鮮やかな青紫のリンドウのお花畑。「あれはたぶんエゾリンドウだよ」と花博士(山野草に非常に詳しい)。この時期那須岳には多く見られるようだ。手前のレースフラワーのような花は、ハクサンボウフウ。   
 峰の茶屋で、持ってきたお弁当を広げ休憩。今夜の宿、三斗小屋温泉『大黒屋』へと下る。
   エゾリンドウ(画像クリックで拡大)
    ここは三本槍岳、茶臼岳、三斗小屋温泉への分岐になっている。強風で有名なところだそうだ。
 ガレ場を那須岳避難小屋まで下ると、無問谷の標識があり、辺りは今までの岩稜帯とは一変し、ダケカンバの明るい森になってきた。もう少しするときれいな紅葉が見られそうだ。
 茶臼岳山頂にて(同期会メンバー)    -photo by kura-  
途中の延命水で喉を潤していると、さっきからの雷鳴が近くなってきたようだ。空はだんだん暗くなり、先頭を行くKさんのピッチが早くなった。この辺りからは道も歩きやすくなってきた。  
 Kさん家族は、以前この辺りでに出会い、奥さんを突き飛ばして逃げたとか。。。 
 とうとう雨が降り出してきてしまった。ここからは宿まで20分くらいだそうだ。もう少しだったのに、雨足が強くなってきた。雨具や傘を出し先を急ぐ。
     賑わう茶臼岳山頂
   三斗小屋温泉はかつての会津中街道の宿場として栄えたそうで、2軒の宿は「煙草屋」「大黒屋」と湯宿らしからぬネーミングに往時の面影をしのぶ。
 山小屋というよりちょっとした旅館のようで、全部個室で食事は部屋まで運んでくれる。この温泉は以前は湯治場として、温泉ブームの最近は秘湯としても有名だそうだ。温泉で一緒になった年配の人は、2時間もかけてやって来たのだという。それがここまで来る一番の近道だそうなので、相当温泉好きでないと来られないところだ。
 中央が峰の茶屋  食事をしながら、今年の夏の山行の話に花が咲く。
 ビックリするようなすごいところを制覇した人、ロッククライミング、沢登りを中心に活動している人もいて、さすが登山学校出身者!一番年長のSさんが一番活躍していて、年齢を思わせない鍛えぬいた体系には目を見張るものがある。
 自家発電なので夜9時には消燈になるが、そのあとは数箇所にランプが灯る。