西穂高岳独標(北アルプス)2701m
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 8月21日(土)晴れ時々曇り    
 4時半頃外を見ると明るい。天気は悪くなさそうだ。
 日の出を見ようと外に出た。雲が多く空はオレンジ色になってきたが、日の出は見られなかった。
 だが雲海に浮かぶ八ヶ岳をはじめとする峰々が美しい。初めて見る雲海にアッツとルリは感激していた。
今朝はルリも元気になったので、私たちはもう一度、4人で独標まで行くことにした。
   雲海に浮かぶ八ヶ岳
西穂山荘では西穂高岳まで行った人、独標まで行った人、西穂山荘まで来た人にそれぞれ証明証を発行している。   山荘からの急登を登り振り返ると、小屋の後ろに焼岳がよく見える。こんなに近くにあるのに、昨日は全く見えなかった。 
記念に私たちも独標までの証明証を発行して貰った。  
   西穂山荘と後方は焼岳  
   右下には梓川、大正池、帝国ホテルの赤い屋根など上高地が見下ろせた。向かいには明神岳が聳える。左は錫杖岳と笠ヶ岳方面の山々が連なる。
 清々しい朝の空気に身を包まれ、今日の稜線歩きは素晴らしい。展望がよいとこうも違うものだ。
 丸山を過ぎると、昨日はわからなかった次の急登がはっきりわかり、ため息がでる。
 上高地&明神岳展望    
 下ってきた親子が、穂高方向はガスっていて見えないと言っていた。反対側はこんなに良い天気なのに。今日もだめか。ピークを越えたところで一瞬ガスが切れた。独標から前穂までがやっと姿を現した。  

最後の登りの少し手前で、岩陰に休んでいる夫婦がいた。雲が切れるのを待っているのだと言うが、この分ではいくら待っていても無駄かもしれない。

 最後の岩場をよじ登り、岩だらけの独標山頂に到着。
 やっぱり今日も穂高は見えない。 最後の急登を登る 
   薄っすら見えるピラミッドピークを見てアッツが「あそこまでは行けそうだよ。ここの登りとあまり変わらなそうだ。」くまさんは「絶対行かない!」  
 いつかもう一度登り、穂高を見て見たい。
  前穂が見えた!    独標2701m(今日もガスの中)
独標は2日間ともガスってしまって展望は良くなかったが、稜線からの雲海も見られたし、雨にも降られず、このくらいならよいとしなくては。 
小屋に戻り、温かい豚汁を作り一休みしてから、ロープウェイ駅に向かい出発。今日は土曜日なので団体も多く、どんどん人が登ってくる。 
   アクシデント発生  
   ロープウェイも今日は展望が良い。周りの景色を楽しみながら、標高差1000mを一気に下る。

一つ目のアクシデント。新穂高に着いた時、私はストックがない!ことに気がついた。ロープウェイを乗り換えたときベンチにおいて忘れてしまったのだ。すぐに係りの人に訳を話したら、次のロープウェイで持って来てくれた。名前を付けておいて助かった。やれやれ。

そ して二つ目は、クマさんが車のキーをトランクに閉めこんでしまった!私はよくドジを踏むが、くまさんはめったにないこと。あわててJAFに電話をするが、こんな山奥なので到着までに1時間半はかかると言われた。仕方ない。休んで待つことにした。
 2階建てのロープウェイより  ショックのためか、いつも食欲旺盛のクマさんはアイスコーヒーしか飲まない。
 JAFが来ていろいろな方法を試し、無事ドアが開くまでに更に1時間以上かかってしまった。 
 今回クマさんの大失敗のため、私のドジは影が薄くなり目立たなかった。

この辺り良い温泉がたくさんあるが、温泉どころではなかった。でも怪我もなく無事に行ってこられ本当に良かった。