今倉山1470m・二十六夜山1297m(山梨県)
-imakurayama/nizyurokuyasan-
 
2004/04/21(水)晴れ
 行  程
立川6:46(JR)=八王子6:58=大月7:42-7:51(富士急行)=都留8:06ー道坂峠登山口8:45・・・今倉山10:15~30・・・赤岩11:05
・・・ランチ・・・二十六夜山12:45~13:00・・・月待ちの湯14:30~17:10(バス)都留17:33=大月17:45-17:50=八王子18:46
メンバー:Junjun.Kura.Tomo.Yukky・・・4名
歩行時間:4時間50分
温  泉:芭蕉月待ちの湯(700円)
 【スミレ咲く山へ】   
『二十六夜山』『芭蕉月待ちの湯』など文学の香り高い名前に惹かれ、いつか行ってみたいと思っていた山だった。二十六夜山は花の百名山でエイザンスミレで有名な山でもある。   
 この日は近畿ツーリストの山行があるとの情報で、温泉の混雑を避けようと最初の予定より1本早い電車で行くことにした。
 去年まではバスがあったのに今年からは平日ダイヤがなくなり、道坂峠(今倉山登山口)まで都留駅からタクシーを使った。道坂トンネルのすぐ脇から急坂を登る。
     道坂峠登山口
  エイザンスミレの第一発見者は誰かしら?」と話していたら、すぐに発見。   
 エイザンスミレ⇒
   葉が出る前に咲くアケボノスミレは今回始めてみた。
  ⇐アケボノスミレ
 今倉山への急登  今倉山は何もないかと思っていたら、スミレの宝庫だった。
 今回Junjunが作ってくれた計画書には”ザックは出来るだけ重くすること”と鬼のようなひとことが。 夏の山行に向けて、KuraとJunjunは40Lのおニューのザックだ。  
 重いザックに慣れるようにとのことだが、スミレは小さいので、そのたびにしゃがみこまないと写真が撮れない。重いザックを背負って、立ったり座ったりは結構大変なことだった。
   アオイスミレ?
 「ザックが重い、あ~きつい登りだ!」でも可愛いスミレに励まされつつ登る。思っていたより急登続きだが、1時間ほどで開けた伐採地に出た。 
   後ろを振り返ると御正体山とその後ろに真っ白な富士山が見える。南アルプス八ヶ岳もぜ~んぶ見えてくると、不思議なことに疲れは吹き飛ぶ。
 カラマツは、みずみずしい黄緑色。大きなブナもまだ芽ぶいたばかりだった。わずかに登ると今倉山に到着。
 ナガバノスミレサイシン  林に覆われ展望はよくないが、よい天気で爽やかな風が気持ちよい。
 中休止の後、西に向かって稜線を行く。回り込んでいくため御正体山と離れ、富士山の姿が大きく現れてきた。  
 アップダウンを何回か繰り返すと、赤岩に着いた。360度の大展望で、大きな富士山、三つ峠山、南アルプスが広がり、その向こうには北アルプスも見えた。東の空は少しグレーで都心の高層ビルまでは見えなかった。
 ランチにしようと思ったが、太陽がまともに照りつけ、アブのような虫がたくさんいたため、もう少し先まで進むことにした。
 木は多いが、まだ芽が出たばかりなので日陰は少ない。  御正体山と富士山
途中でお弁当を広げていると、大勢の話し声が聞こえた。まさか追いつかれたのでは。。。     
 私たちは写真をたくさん撮っていたが、ツアーは写真など撮っている暇はないようで進むのが早い。出発に40分くらいは差が合ったのに、もう追いつかれてしまった。
   松山(赤岩)・・・富士山をバックに  今倉山
   まもなく私たちも出発したら、少し先の広い林でツアーの人たちがランチタイム。ウサギとカメになってしまった。
 中の沢の頭を過ぎると、山は真新しい林道で分断され(以前は繋がっていたと思われる)、一度舗装路に降りなければならない。もう一度登り返すと二十六夜山に登りつく。山頂は展望がよく、赤く名前が刻まれた二十六夜塔が立っていた。
 期待していたスミレは二十六夜山は時期が早すぎたらしく、ほとんど見られない。今倉山で見られたからよかったものの、わからないものだ。
 二十六夜山  下山は温泉のある上戸沢に向かう。
 こちらも今倉山同様すごい急坂だ。自分の意思と関係なく足が前に進んでしまう。この山はどちらから登っても急登が続くようだ。  
下山後はきれいでゆったりした”芭蕉月待ちの湯”で、ゆっくり汗を流した。夏の山行計画などを話し合い、午後1本だけ出るバスを待った。幸いツアーの人たちより早かったので、温泉での混雑はまぬがれた。 
 都留駅でフジサン特急に間に合うかどうかバスの運転手さんに尋ねた。ぎりぎりだけど何とかなるかもしれないと、最後はスピードを上げ、駅に横付け。
 ホームには目指す電車が停まっている。  二十六夜山登山口
    ためらう私たちに車掌さんが早くと手招きするので、遮断機の下りている線路をくぐりぬけ、滑り込みセーフ。ローカル線だからできることかもしれないが、人の温かさを感じる出来事だった。 
 いつもは料金が高いと文句を言っていた富士急行だが、イメージは俄然よくなった。
 フデリンドウ  ミヤマエンレイソウ