沼津アルプス
-numazualps-
2012年02月12日(日)  行 程(7時間)  
 往路:八王子5:54ー町田6:19-6:36(小田急)ー小田原7:30-7:36(JR熱海行き)-沼津8:25-8:30(BS長岡行き)
 復路:沼津16:38ー小田原17:38ー町田18:41-54ー八王子19:20
      多比 8:54-9:00
登山口 9:25
多比口峠 9:40-50
大平山 10:00-10(多比口峠よりピストン)
多比峠 10:40
鷲頭山 11:00-10
小鷲頭山 11:15-45
志下峠  12:05 
馬込峠  12:15 
 志下山 12:20 
志下坂峠  12:35 
   徳倉山 13:15-25
横山峠 13:45
 横山 14:05 
八重坂峠  14:30 
 香貫山  15:10-30  
 沼津駅 16:28 
 交通費:JR(小田原⇔沼津\740+BS(沼津→多比470)  メンバー:凸凹山岳会・・・7名 
沼津アルプスは駿河湾に沿って、大きく分けると上記の5山7峠を越えながら歩く。富士山、南アルプス、伊豆、箱根の山々を眺めながら行くとても展望のよいコースだ。
7年前にツアー登山で行ったが、天気が悪くせっかくの展望も望めず、いつかリベンジしたいと思っていた。 
少し日が長くなったので、遠いが日帰りで行かれそうだとJさんが計画してくれた。朝一番の電車に乗らないと間に合わない人、風邪でダウンしていた人も何とか調整し、今回山ガールが一人加わり総勢7人で行った。
厳冬期の2月だが、丹那トンネルを越えると、ミカンが山々を彩り、植生も変わって温暖な風景になった。
思わずミカン買う
沼津駅を降りると、7番バス停より動き始めた長岡行きのバスに飛び乗る。
青い海を眺めながら走り、多比(たび)バス停下車。他にも数グループが、ここより出発する。
電柱脇の案内標識 登山口
目印にしていたコンビニはつぶれていたが、それらしき店舗の角より曲がると、電柱の陰に隠れるように案内標識があった。その後、道路には白ペンキで書かれた道案内がある。 
歩き始めると、家の前にミカンが売っていた。1袋100円。「安い、でも重いかな~」と 思いつつ、途中の水分補給にしようと皆1袋買った。家の人が出てきて、1個づつおまけしてくれた。
多比口峠~大平山~多比峠
少しづつ登っていくと、ロウバイや早くも梅が開花し、よい香りだ。 
標識のある登山口には、スイセンが満開。地元の人が植えたそうだ。
40分ほどで多比口峠に着く。大平山へは右の急坂を登る。ザックを置いてピストンすることにした。
よい香りのスイセン 富士山と沼津市街(手前は、徳倉山~横山)
少し登ると、左手には真っ白い富士山と沼津の街並み、その左には南アルプスがが見渡せた。
富士の手前は、これから行く山々が連なる。山間から一筋煙が立ち上る。
10分ほどで 大平山に着く。大きな桜の木や樹林に囲まれた広い山頂で、駿河湾が望める。
海越しに南アルプス 大平山(おおべらやま)356m
多比口峠に戻り、鷲頭山までは1時間近くかかるので、さっきもらったミカンと、草大福でエネルギー補給。
目の前には鷲頭山がそそり立つ。低山だが、急な登り、ロープのついた急坂が繰り返される。
急坂を下る ウメバガシの林
岩がちなヤセ尾根を登るとウメバガシの林で、ここには『肥満度測定木』と書かれた木があったはずなのだが、見過ごしたのか、なかったのか気付かず通り過ぎてしまった。ウメバガシは備長炭になるそうだ。 
    鷲頭山~小鷲頭山
樹間越しに海を眺め、富士山を垣間見る楽しいコースだ。ポカポカ陽気で汗ばんできた。
多比峠より急坂を上ると、振り返ればおむすび型の大平山がもう遠くに見える。 
 樹間越しに大平山を振り返る  鷲頭山(392m)  
このコース最高峰、鷲頭山(392m)山頂は、たわわに実をつけた夏ミカンの木があり、目の前には駿河湾が開ける。ロープの付いた急坂を下り、次の小鷲頭山へ向かう。
小鷲頭山も展望がよく、青い駿河湾が白波で縁取られた弧を描き、何艘もの白い帆が浮かぶ。
なんといっても、海の向こうに南アルプスが見られるのは、ここくらいのものではないか。
富士山も雲がかかって来たが、裾野を大きく広げる。 
小鷲頭山(331m)より 展望を楽しみながらの、お弁当は格別。
平重衡終焉切腹之場と書かれた立札があった。義経に追い詰められ切腹した場所だそうだ。 
志下峠~馬込峠~志下山
再びロープの付いた急坂を下る。
志下峠の手前に大岩が現れ、中将が隠れた岩やの説明書があった。
ぼた餅岩を過ぎ、キララ展望台から振り返ると、鷲頭・小鷲頭山が望める。
急坂下る 大岩「中将宮」
馬込峠を過ぎると展望が開け、気持ちのよいカヤトの道になった。が、長くは続かず、また急坂を登る。    
志下山(ここは山の数には入ってない)も展望のよい所だ。 さざなみ展望台があり、休憩にはよい所だ。
  駿河湾(大瀬崎)  志下山(214m、後方は鷲頭・小鷲頭山)
    志下坂峠~徳倉山 
沼津アルプスは、何か所もショートカットできる道が分かれ、縦走しなくても体力や時間に合わせて歩ける。
花の少ないこの時期、ヤブツバキやアオキの赤い実が目を引く。志下坂峠を越え、また登り返す。  
 志下坂峠   カヤトの登り  
樹林の中に広く開けた場所に出た。少し下ったところが香貫台分岐だ。
7年前に来た時は、ここから登り逆コースで多比へ降りた。
登り返すと千金岩があるはずだが、気がつかないうちに過ぎてしまったようで、徳倉山へ着いてしまった。
歩いてきた山波と駿河湾 徳倉山への急登
横山峠~横山~八重坂峠~香貫山
徳倉山は、北に富士山が望める展望のよい広い山頂だ。私達もしばし休憩。
 山頂で休んでいる人に聞くと、「千金岩は登りの途中にありましたよ」と言われたが、7人もいるのに気がつかなかったとは。
徳倉山(256m) 長い階段を下る
これで何度めの急坂か?またもや鎖の付いた急階段を一気に下る。低山なので巻道を作る余裕もないのか、どこの山も急登、急下り続きだった。
赤白の大きな煙突からは、煙がたなびいている。ごみ焼却炉か?大平山への登りで見えた煙はこれだったようだ。
階段を下りきると横山峠だ。標高も低くなってきたので、エンジン音が聞こえ町が近くなってきた。
笹の道を登ると、樹木に囲まれた狭い山頂の横山へ着く。
八重坂峠に下ると、車道に出た。
横山(182m) 『沼ア分岐』を右へ
  車道を200m程左に進むと、案内板があり桜台への登りになる。いよいよ最後の一山を残すのみとなった。   
道なりに進むと、左にゴルフ練習場があり、その先で二手に分かれるが、右へ登る。  
足元には早くもノジスミレが咲いていた。
 沼津アルプス(香貫山より)    香貫山(193m)
  香貫山は桜台と呼ばれ、辺りは公園のようになっていて、近くには駐車場もある。軽装で散策している家族連れも多かった。春にはお花見に良さそうなところだった。  
展望台も数か所あり、香貫山山頂がわかりにくかったが、電波塔が建つ味気ない所だった。だがここからは、歩いてきた沼津アルプスが見渡せる。一休みしてから下山。買って来たみかんが甘くおいしかった。  
 正面に富士山愛鷹連峰、五重塔と沼津市街を見ながら黒瀬へ下る。
 五重塔と沼津市街と富士山    
変な形の夫婦岩、水飲み場、五重塔の建つ香陵台を過ぎ、車道へと降りていく。黒瀬橋を渡り、左方向へ行くと沼津駅に着く。
低山なれど、5山7峠のアップダウンは侮れない。7時間にも及ぶ行程はとても疲れたが、よい天気に恵まれ青い海、富士山や南アルプスの展望もよく、変化に富んだミニアルプス縦走を十分楽しむことが出来た。
それにしても、”肥満度測定木”と”千金岩”が心残りだ。