大蔵高丸1781m~滝子山1590m
-ookuratakamaru~takigoyama-
 2014/09/18(木)曇りのち晴れ  
そろそろ秋の気配がしてきた。湯ノ沢峠のお花畑でマツムシソウが見られることを期待して、滝子山まで歩くことにした。
今日の行程は長いので、湯ノ沢峠までタクシーを利用する。朝予約したタクシーが駅前で待っていた。 
       行程(7時間)
 八王子 6:57 
甲斐大和 8:01~05(タクシー予約)
湯ノ沢峠 8:40~50
大蔵高丸 9:30~40
ハマイバ丸 10:00~05 
天下石 10:30
米背負峠 10:50 
大谷ヶ丸 11:15~45
笹子駅分岐 12:35~40 
滝子山  12:55~13:10 
 桧平 13:45~50 
 水場 14:35~45 
 初狩駅 15:50~16:03 
八王子  17:07 
メンバー:S.K.Y(3名)
 タクシー:甲斐大和→湯ノ沢峠¥5500
天気は晴れの予報だが、あまりぱっとしない。標高1640mの湯ノ沢峠へ近づくとガスっている。
タクシー料金は6年前利用した時5840円だったので、きっと値上がりしていると思ったら、5500円でメーターを倒し、おまけしてくれた。親切な運転手さんだった。
湯ノ沢峠 ガマズミ
期待の花は?
草原に出ると、大月側の半分は雲に覆われていた。 
空気は爽やかで、ハナイカリ、アキノキリンソウ、ハクサンフウロ、ウメバチソウ、ワレモコウなど見られるがお花畑と呼ぶには寂しい。 
ミヤマコゴメグサ タカオヒゴタイ
     
 ウメバチソウ   アザミ  ハナイカリ 
目的のマツムシソウも見られない。少し遅すぎたようだ。
草鹿害が多いのか、フェンスで囲まれドアが付いていた。開け閉めしながら歩く。  
初秋の草原 湯ノ沢峠の鹿柵
緩やかに上ると大蔵高丸へ着く。
秀麗富嶽12景の山だが、今日は展望はない。 
それでも休んでいると、青空がのぞき明るくなってきた。
大蔵高丸(1781m) やっと青空が
マルバタケブキの群落を見ながら、ススキの道を行く。
足元に真っ赤なモミジ一枚。いつの間にか山は秋になっていた。 
一登りで、ダケカンバやミズナラに囲まれたハマイバ丸へ着いた。破魔矢を射る神事を行った所らしい。 
いつの間にか秋 ハマイバ丸(1752m)
ハマイバ丸も南側が開け富士山の展望のよい山だが、今日はあいにく見えない。 
笹薮の中の滑りやすい急坂を下る。時々ノイバラがあるのでに棘に注意。
ノイバラやツツジの大木の中を縫うように登ると、「天下石山頂」と書かれた木札が付いた大岩があった。
足元の花はレイジンソウだ。
天下石 レイジンソウ
    一度下ったところが米背負峠だ。ここからやまと天目山温泉へ下ることが出来る。 
鮮やかな紫色、トリカブトも多い。 
 米背負峠  ミヤマトリカブト  
苔むした急登を登る。でも「この夏の黒部五郎や鷲羽岳に比べればどうってことないわね。」とSさん。「ほんと、あそこはきつかった。」・・・夏の思い出をひとしきり・・・
大谷ヶ丸に着くと、今日初めての登山者が休んでいた。私達もここでお昼休憩にする。寒いくらいで、パーカーを羽織る。
話の様子からその人は70代半ばとみられるが、ほとんど単独で歩いているそうだ。膝や腰を痛めてからは、ゆっくり楽しんでいるという。
大谷ヶ丸(1644m) 木漏れ日の道
それでも谷川岳西黒尾根は毎年登っているし、秋には八ヶ岳を登ると意欲的で楽しげに語ってくれた。本当に山が好きそうで、若々しい人だった。私達もいつまでもそうありたい。 
ザックから「今日の収穫よ。」と、たくさんのキノコを見せてくれた。天然シイタケもあった。同じ道を歩いていたのに、私達はキノコはいっぱい見たが、さっぱりわからない。
休んでいたら陽が射してきた。
滝子山へは、さっきの分岐に少し戻る。ここからは踏み跡が薄くなる。標識もなくなり、赤テープのみとなった。
笹子駅への分岐まで来ると広い防火帯で、ここからはわかりやすい。
滝子山 笹子駅分岐
    鎮西ヶ池山頂の標識があり、祠がある。ポストに登山日誌と書かれていた。 
最後はロープがあるきつい登りで、展望のよい滝子山に着く。 
鎮西ヶ池山頂   滝子山への最後の急登
  陽射しが降り注ぎ、気持ちのよい山頂だ。大月市街が開け、アンテナの立つ三ッ峠も見える。残念ながら富士山は顔を見せない。   
北側には歩いてきた、南大菩薩の山並みが連なる。 ミヤマママコナがたくさん咲いていた。 
  滝子山(1590m)   大月市街(滝子山より) 
寂ショウ尾根から登山者が来た。今日会った人は二人だけだった。 
長い下りに備え、膝サポーターを巻く。やはり一度痛めた膝は、完治はしない。これからも歩き続けて行くためには、ケアはかかせない。
     
 ミヤマママコナ シモバシラ  色づいたもみじ
  油断できない急坂が多い。女坂、男坂の分岐は女坂を下り桧平へ。以前来た時こんな急坂が多かったか、記憶にないが。   
たくさんのシモバシラの花が、今が盛りと咲いていた。氷の芸術も見事だが、花も素敵だ。セキヤノアキチョウジやヤマハッカも見られた。 
  桧平 ホウキタケ 
    今日はキノコがたくさん見られたが、ホウキタケは山ほどあった。 
尾根をはずれ、杉林の九十九折りになる。沢音が聞こえると、水場(飲料には適さない)があり、ベンチが置かれていた。 
下り疲れて、おやつタイム。
尾根をはずし植林帯へ   沢を渡る  
久々の3万歩越え    
何度も渡渉をくり返し、やっと民家が見えてきた。  
道端にはヒガンバナがたくさん咲いていた。コスモスの咲く道を、初狩駅へと向かう。 
今日は久々に3万歩を越えるロングコースで、歩きがいがあった。 
(翌日は筋肉痛だった。)   ヒガンバナ コスモス咲く道を初狩駅へ 
途中膝が心配だったが、何とか大丈夫だった。これからもだましだまし付きあっていくしかない。
日に日に秋が深まり、日も短くなった。これからはよい季節、次回は皆揃って歩きたい。