サルギ尾根~鍋割山北尾根
-sarugione~nabewariyamakitaone-
 2014/04/13(日)晴れのち曇り  
春が駆け足でやって来た。イワウチワが見頃かと、気になっていたサルギ尾根から鍋割山北尾根へ行った。
五日市駅前は、三頭山行のバスは長蛇の列で増便されていた。それに引き換え養沢行きは、ミニバスだった。 
       JR立川 7:23
武蔵五日市 7:57 上養沢行きBS 8:20発
大岳鍾乳洞入口 8:45
養沢神社登山口 8:55
炭焼き窯跡 9:55~10:00
高岩山 10:45~55
上高岩山展望台 11:15~50
芥場峠 12:05 
 奥の院分岐 12:50 
御岳山奥の院  13:25~40 
 鍋割山 13:55~14:00
 大楢峠 14:50~15:00 
JR鳩ノ巣駅 16:15 16:37発
 八王子 17:40
メンバー: s.j.k.y 4名 
サルギ尾根
大岳鍾乳洞入口で下車すると、養沢神社は祭り準備の最中だった。露店も並び始めている。
境内の赤い鳥居の先が登山口で、今では標識もあるのですぐわかる。
養沢神社祭り準備中 シュンラン
いきなりものすごい急登。手すりにつかまり、よじ登る。早くも息が上がる。
30分ほどで少し緩やかな登りになるが、また杉林の急坂になる。 
炭焼き窯の後が残る、平坦地に出た。ベンチで一休みする。
急登が続く 炭焼き窯跡
木立の中から目を引くのはミツバツツジだ。足元にはエイザンスミレシュンランナガバノスミレサイシンなど見られた。とても小さなスミレで、斑入りの葉はフモトスミレだ。
フモトスミレ エイザンスミレ ナガバノスミレサイシン
     
 ヤブレガサの新芽 ガンバレ!   岩がちになる
イワウチワ
日の出山がよく見える展望台に出た。休憩していると、すぐ下の崖にイワウチワが咲いていた! 
よく見ると、あっちにもこっちにも咲いている。出発しようと思ったが、急きょ撮影タイム。 
日の出山展望台 イワウチワ やっぱり可愛い花だ。
イワウチワ
この後イワウチワはずっと見られるわけではなく、高岩山を過ぎた下りでまた見られた。
高岩山は雑木に囲まれあまり展望はよくない。休まず進む。一度下って再び急坂を登る。 
向かいの尾根筋には雪が残る。 
高岩山(920m) また急登
2時間20分かかり、やっと上高岩展望台に着いた。初めて一人登山者にあった。 
ここは好展望で、御岳山日の出山から大室山などが一望のもと。景色を眺めながらゆっくりお弁当を広げる。
上高岩展望台 御岳山望む
    この展望台が上高岩山頂なのかと思ったら、少し先の標識に左へ数歩、上高岩山と書かれていた先に、ぽっこりしたピークがあった。 
ここまでは順調だった。 
 日の出山~大室山  左へ数歩上高岩山(1012m)  
芥場峠の謎?
15分ほどで芥場峠に着いた。サルギ尾根大岳山御岳山の分岐で、標識には芥場峠と書いてある。鍋割山とは書かれてないが、マイナーな山だからかなと思っていた。
迷わず御岳山方面へ進む。
芥場(あくば)峠 残雪
アズマイチゲ ヨゴレネコノメ  カタクリ
     
 ハシリドコロ  キケマン ユリワサビ 
  道間違い・・・
残雪の北斜面を下る。雪解けしたばかりで、春の花がいっぱいだ。  
すぐに鍋割山への分岐があると思っていたが、花に気を取られそのまま進んで行くうちに、登山者が増えてきた。 
30分程経ったが分岐はない。これはおかしい?もう一度地図を広げ、あそこは芥場峠ではなかったのではないか?でも、確かに標識に書いてあった。本当の芥場峠はその先だったのかもしれない?
ミツバチグリ  どうしよう?今更戻れない。このまま下るか?奥の院から登り返すか? 
結局、このまま下るのはしゃくだし、奥の院へ登り、鍋割山へ戻ろう!と決まった。
皆、御岳山へは何度も来ているが、奥の院へは行ったことがなかった。よい機会かもしれない。
でも、鍋割山への緩やかな登りだけモードになっていたので、気持ちを奮い立たせるのが大変だ。
奥の院への急坂 最後の鎖場
Jさんは、以前飯豊山で霧に巻かれ、一日歩いてやっと小屋に辿り着いたら、朝出発した小屋だった。という不思議なことがあったそうだ。それに比べたらどうってことはない。確かに。。。 
でも、奥の院への急坂のきつかったこと。
奥の院の上の祠のところで、おやつ補給、しばしティータイム。
やっと鍋割山到着。1時間半もタイムオーバー。
奥の院 鍋割山(1084m)
この道を行く 急坂下る
鍋割山北尾根
鍋割山北尾根は、最近ではよく歩かれているようで、踏み跡もしっかりあるし、テープもある。今はまだ藪も枯れているのでわかりやすい。 
大楢峠手前で裏参道に合流する。
大楢峠 ミツバツツジ
大木にロープが張られ「㊟倒壊の恐れあり」と貼り紙がしてあった。大楢峠のシンボルもなくなってしまうかもしれない。 
予定では城山経由で下山するつもりだったが、遅くなってしまったので、通常ルートを下ることにした。
現在裏参道は、崖崩れのため通行禁止だそうで、鳩ノ巣へのルートは歩く人も少ないようだ。倒木も多く荒れていた。今年の大雪の影響があちこちで出ているようだ。終盤のハナネコノメ、ニリンソウも見られた。 
 ロッククライミング(クリックで拡大)
途中の海沢バットレスでは、岩に張り付きクライミング中の人がいた。   
鳩ノ巣は春爛漫。桜、ミツバツツジ、桃、レンギョウなど色とりどりだ。一足遅い春をまた楽しめた。
ヘロヘロになりながらやっと鳩ノ巣駅にたどり着いた。 
     鳩ノ巣
失敗はあったが春の花もたくさん見られ、充実感はいっぱいの山行になった。地図が間違っているのか、標識が間違っているのか、いつか確かめに行こう。