節刀ヶ岳1736m(富士周辺)
-settogatake-
 
   日 程 2009年8月17日(月) 
 行 程 八王子7:00-一宮御坂IC-新道峠PK8:50~9:00・・・新道峠9:10・・・中藤山9:35・・・不逢山10:20~25・・・大石峠10:30~50・・・節刀ヶ岳12:00~12:45・・・大石峠13:35~40・・・不逢山13:50・・・中藤山14:40・・・大石峠PK15:10-ぶどう園-ももの里温泉16:20~17:50-一宮御坂-八王子20:30
 メンバー 凸凹シスターズ+準会員・・・5名
 温 泉  ももの里温泉―3時間\600
 交 通 マイカー(ETC往復\2000、走行距離217km 
 レンゲショウマを求めて  
真夏に近場の山歩きは暑いので、なるべく楽をして涼しいところを歩きたい。今回は車で笛吹市芦川側より、水ヶ沢林道新道峠まで行くことにした。事前に観光課で確認すると、普通車でも 入れるとのこと。舗装路のよい道だった。
 終点に5~6台の駐車スペースがあった。予定より早く、9時前に到着。すでに3台停まっていた。
 標高は高く、車を降りると半袖では肌寒いくらいで、気持いい~~。
 一番奥に登山道入口がある。  水ヶ沢林道終点の駐車スペース
   登山道に入ると、目指すレンゲショウマがすぐに現れた。こんなに早く見られるとは思わなかった。どうりで、ここはカメラマンらしき人もいる。
 駐車場から新道峠までは、わずか5分
 新道峠に着くと、目の前に富士山が大きく見えた。
河口湖方面から来たご夫婦が、真っ赤な顔をして登って来た。そちらからは、2時間半もかかる。私たちは、汗もかかずに標高をかせいでしまった。
 レンゲショウマ群落    
 稜線に出ると、木々の緑が強い日差しを遮り、爽やかな風が吹き抜ける。  
レンゲショウマは、登山道の両側や、森の奥の方まで咲いていた。左右キョロキョロしながら歩く。Sさんは、初めてのご対面とあり、いっそう感激していた。
 私は、奥多摩の御岳山や、三ツ峠でも見ているが、ここの方が野趣あふれているのがいい。
 カイフウロもたくさん咲いていた。ハクサンフウロとは少し違う花を、先月三ツ峠で見かけた。調べたら、甲斐の国に咲くのでカイフウロといい、淡桃色の花弁に紅紫色のすじが入っている。
  新道峠(1527m) 
   一度大きく登り返し、中藤山(なかっとうさん)へ着いた。消えかけた標識が木々の中に埋もれていた。  
この辺りまで来ると、レンゲショウマはあまり見られなくなった。 
 稜線歩きというが、アップダウンがきつく、なかなか大変だった。
 爽やかな稜線歩き    中藤山(なかっとうさn)
    再び登ると、不逢山(あわずやま)で、曰くありげな名前だ。恋人同しが、待ち合わせをして、逢うことができなかったところかとか・・・下世話な想像をした。  
 左の標識の下には、タカネナデシコが咲いていた。
 不逢山(あわずやま)  タカネナデシコ  
   大石峠が近いからか、いくつか大きな岩を乗り越える。  
 ところどころ開けたところがあり、富士山や河口湖の眺望が良い。
 緩やかに下った所が大石峠だった。
大岩乗っ越し①    大岩乗っ越し②
  大石峠は、河口湖の大石から2時間、北側の芦川 からも2時間近くかかり、登ることができる。
 広い草原で、高山植物(クルマユリ、コウリンカ、カイフウロ、コオニユリ、シシウド、ソバナ、ヤマオミナエシ、ワレモコウ・・・)が咲き乱れ、富士山河口湖河口湖町の展望が抜群のところだ。
 でも、暑い!標高が高くても、日差しはきつく、遮るものがないとこんなにも暑いものなのだ。
 以前、真夏に霧ヶ峰の山彦尾根を歩き、皆で日射病になったことを思い出す。
 先客のご夫婦は、暑い中、富士山を眺めながらお弁当を広げていた。 
 大石峠より富士山を望む
 私たちも中休止を取ろうと思ったが、暑いので、その先の森の中まで行くことにした。  
この時期に歩くには、 涼しくてよいところなのに、ハイカーは少ないのか、夏草が生い茂り、登山道をふさいでいるようなところが何か所もあった。
 大石峠    夏草茂る道
縦走路を西に辿り、アップダウンを繰り返しながら、徐々に高度を上げていく。少し傾斜が緩やかになったところで、尾根道からはずれ、南面を進むようになると、また傾斜がきつくなってきた。    
 再びレンゲショウマが見られるようになった。 
 節刀ヶ岳に向け、最後の登りにかかる。岩場の急登になる。
   レンゲショウマ咲く上り  岩場の急登
 金山の分岐を過ぎ、岩場の上に出たら、展望が開けた。が、そこは山頂ではなかった。ここは、富士山はじめ、北側の釈迦ガ岳三ツ峠方面など、周囲が見渡せる好展望の場所だ。ほんの少し、左に登ったところが山頂だった。  
 節刀ヶ岳到着12時。南面大展望。北側には木陰があり、休憩にはちょうどよい。 富士山がこんなによく見える山も少ないのではないかと思う。裾野まで大きく広がり、眼下には河口湖やふもとの町、そして遥か左前方には、山中湖も見える。今日は一日晴天。
 展望を楽しみながら、お弁当タイム。
 あとから来た、単独の女性と話をしたら、鬼ヶ岳方面から来たそうだ。そちらもレンゲショウマの群生地がたくさんあるそうで、来年はぜひ行ってみたい。
 下山は往路を戻る。  節刀ヶ岳(1736m)
   「アサギマダラを見たかったら、ヨツバヒヨドリソウを探せ」というくらいアサギマダラは、ヨツバヒヨドリソウの蜜が大好きだそうだ。  
 右の写真は、外側は真っ白な卵のようで、大きくなると、中からプチトマトのようなきのこが現れる。(名前は不明)
 アサギマダラとヨツバヒヨドリソウ    おもしろいキノコ
節刀ヶ岳は、一度計画したことがあるが、どこから行っても不便で、特に平日はバスもなく時間もかかるので、諦めていた山だった。 今回、クマさんが参加し、の運転を引き受けてくれたので、行くことができた。
 帰りは、一宮御坂のブドウ園に寄ったり、ももの里温泉で汗を流した。お盆休みも終わったのに、帰りは渋滞にはまってしまった。
 新道峠~節刀ヶ岳の花(画像クリックで拡大します)
 タカネナデシコ ワレモコウ   ハシリドコロ シシウド  レンゲショウマ 
 コウリンカ ウツボグサ  マルバタケブキ  カイフウロ  ソバナ