至仏山2228m
-shibutsusan-
 
年月日 2003/08/05(火)曇り一時雨
メンバー コージツ月例山行(47名、スタッフ4名)
行 程 コージツ6:10−鳩待峠9:40〜50・・・オヤマ沢田代11:30〜12:10・・・小至仏山・・・至仏山13:25〜50
・・・小至仏山14:50〜15:00・・・鳩待峠16:20
歩 程 4時間30分
温 泉 望郷の湯
ヒオウギアヤメ ベニサラサドウダン コオニユリ ウサギギク オゼソウ
タテヤマリンドウ ハクサンシャクナゲ ハクサンチドリ ウメバチソウ ミネウスユキソウ
  尾瀬を訪れたとき、いつも見上げては今度は至仏山に登って尾瀬ヶ原を見下ろして見たいと思っていた。  
今年の5月、尾瀬の山開きと同時に行った時は、丸い山容の至仏山が真っ白に雪をかぶってとてもきれいだった。だがこの時期は(5月中旬から6月下旬の残雪期)植物の保護のため登山禁止になっている。  
 歩き始めると樹林帯を抜けまもなくワタスゲの湿原があったタテヤマリンドウも可愛い
 ワタスゲの湿原    小至仏山
   コージツの月例山行が今月は至仏山だった。鳩待峠までは小型バスしか入れないので、今回はバス2台で総勢50名を越える大人数となった。でも、小型バスで来ると一度も乗換なしで、鳩待峠まで来ることが出来るのでとても楽だ。
  オヤマ沢田代付近は高山植物が多く見られ、ニッコウキスゲの群落、コオニユリハクサンチドリヒオウギアヤメなど見られた。天気がよければ尾瀬ヶ原が見渡せる絶好の場所だが、あいにく今日はガスってかすかに見えるだけ。燧ケ岳もうっすら見えるだけだった。
  7月に実踏に行ってきたスタッフが、ブヨが多く閉口したそうだ。虫除け除け対策をしっかりするように言われた。そこで私たちの多くが写真のような格好で登ったのだから、他の人から見たら、なにか宗教団体のように見えたかもしれない。子供が「何かぶってるの?」と不思議そうだった。
 虫除けネット  
ここでランチになったが、例の虫除けネットを上げたとたんに、狙っていたかのように口元を刺されてしまった。長袖シャツと手袋の間の隙間を狙われたり、指を指された人は血が出るほど凶暴なブヨだった。怪しい格好だったが、この虫除けネットは大変役に立った。 
 この岩がとても滑りやすく、濡れていると特に滑ってこわかった。その代り、この蛇紋岩の持つ性質により、ここでしか見られないような珍しい植物が育つそうだ。その代表がオゼソウ   そこには幼稚園のちびっこ達が30名くらい遠足にきていた。けっこう大変な山なのに、子供たちもよく登ったなと思ったが、先生もよく連れてくるものだと感心してしまった。
天気はどんどん悪くなり、ガスって小至仏もよくわからないまま山頂に着いた。    そしてもっと驚くことに、天気が悪い時は滑って危ないので、下りには使わないほうが良いという山ノ鼻へのルートを下っていった。でもその子達は山登りが慣れているのか、格好も決まっていた。靴も登山靴だったし、ザックもMont-Bell、ZERO-POINT、MILLETなどだった。でも、無事下山できたかしら。 
   至仏山頂(墓石のような標識)  
とうとう雨も落ちて来た。私たちは往路を鳩待峠に向かい下山することになった。   
 尾瀬は環境問題に早くから取り組み、トイレも5月に行った時は全て浄化槽装置がつき、水洗になっていた。
 至仏山も汚してはいけないので、皆簡易トイレをもって登った。途中の少し広くなった場所に、スタッフがトイレ用テント(こういうものがあることも知らなかった)を組み立て利用した。今環境汚染で問題になっている富士山も、皆がこのように心がければ、きれいになるのにと思った。
  タカネナデシコ  
 霧が濃くなったりパーっと晴れたりして、だんだん雲行きが怪しくなってきた。小至仏山で集合写真を撮っただけで、急いで下山。最後の20分くらいは雨に降られてしまった。
 お花もたくさん咲いていたが、3日前に白馬に行ってきたばかりなので、どうしても感激度が少なくなってしまう。タカネナデシコは群生地がありとってもきれいだった。

今回は人数が多く、平日で混んでいなかったのでよかったが、やはり山はもう少し少人数で歩きたい。