シオジの森~雁ヶ腹摺山(1874m)
-shiozinomori~gangaharasuriyama-
  2012年08月08日(水)
行 程(4時間30分) 
八王子 6:00(マイカー)
大峠 7:30~50
シオジの森分岐① 9:05~10
シオジの森分岐② 9:20~30
大樺ノ頭 10:15~25
雁ヶ腹摺山 11:05~25
大峠 12:05~20
八王子 14:00(途中休憩)
走行距離:144km  ETC:\650+900  メンバー kuma.tekuteku
毎日猛暑が続き少しでも涼しい所を歩こうと、最近知った小金沢シオジの森から雁ヶ腹摺山へ行くことにした。
県が学術参考林に指定したこともあり、標識や登山道の整備をしている。
シオジとは、モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹で、エリア内には樹齢140年、高さ40m以上のシオジが沢沿いに数百メートルも続いているそうだ。
いつも計画は私任せのkumaさんは、「シオジの森ってトトロの森見たいなものかと思っていたけど、木の名前だったの?」と今頃になって言う。
寒~い
今日の天気はよい予定だったが、上がるにつれガスが濃くなる。大峠は雲の中で霧雨が降っていた。涼しいのを通り越して寒い。
こんなはずではなかったが、久々の雨支度をする。
霧雨の大峠 シオジの森へ
ゲートの手前が雁ヶ腹摺山への登山口。ゲートを通り越して、右側にシオジの森登山口の新しい標識がある。工事の車が数台、ゲートを開けて通って行った。 
道はわかりやすく、整備され、ほとんど水平道だ。
苔むす岩やシダが多い。
細い流れを数回渡る。砂地で崩れやすいところもあった。
シオジの森を指す標識は、鹿にかじられたのか、無残な姿だった。 
崩れている登山道 かじられた標識
シオジの森
1時間ほど歩くとシオジの巨木が見られるようになる。
ブナやモミもあるが、シオジは一際大きい。樹皮が白っぽく立ての裂け目が規則正しく並んでいるので、わかりやすい。気持ちのよい森だ。 
シオジの森を歩く 夫婦?シオジ
雨はほとんど気にならなくなり、歩いていたら暑くなり雨具を脱ぐ。
霧に煙る静かな森もいいものだ。
私達はこの先雁ヶ腹摺山へ登るが、森のハイキングだけなら周遊すると、沢沿いに続くシオジの群生地を見ることができるようだ。
シオジの葉 見上げると
森の中に標識があった。
ここからは、大樺ノ頭に向け、ずっと登りになる。 
逆コースも考えたが、最後に見晴らしの良い雁ヶ腹摺山でランチにしようとこのコースにした。だが、今日は期待できそうもない。 
シオジの森分岐の標識 大樺ノ頭へ登る
近くの笹ヤブでガサッと音がする。キーンと甲高い鳴き声。姿は見えなかったが鹿だ。
雨だからか、雲の巣が異常に多い。袋状になったクモの巣団地がいたるところに出来ていた。
開けた所にマルバタケブキの群落が 
マルバタケブキ群落 あった。 クモの巣団地
大樺ノ頭は、木に囲まれている。ここから東に延びる楢ノ木尾根もそのうち歩いてみたい。
昭文社の地図では破線ルートだが、ピンクのテープがずっと付いていたし、道もわかりやすく迷うようなところもなかった。 
大樺ノ頭 ピンクテープが目印
アセビの森を過ぎると、クマザサとカラマツの森に変わった。   
雁ヶ腹摺山までは、アップダウンを繰り返す。 古いトラロープがついた急階段を登りまもなく山頂だ。
アセビの森 カラマツ林
    雨上がりで、休んでいると小さい虫に囲まれる。ゆっくりランチと思ったが、早々に退散。 
雁ヶ腹摺山の南斜面は花畑。コウリンカ、オダマキ、シモツケ・・・
 雁ヶ腹摺山 大峠   
濡れて滑りやすい急坂を下り、水場を過ぎると大峠までは40分程だ。一人登って来る人に出会ったが、今日は他には誰も会わなかった。ずっとガスっていたが、下界の暑さを忘れる一日だった。
大峠まで車で行くと、シオジの森から雁ヶ腹摺山を一周でき、森林浴ができる便利なコースだった。
シオジの森は芽吹きの頃もよさそうで、天気の良い日にもう一度行ってみたい。
 ヤマオダマキ マルバタケブキ  コウリンカ  シモツケソウ  キツリフネ 
ミネウスユキソウ  アキノキリンソウ  ノイバラ  チダケサシ  コキンレイカ