毎日猛暑が続き少しでも涼しい所を歩こうと、最近知った小金沢シオジの森から雁ヶ腹摺山へ行くことにした。 |
県が学術参考林に指定したこともあり、標識や登山道の整備をしている。 |
シオジとは、モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹で、エリア内には樹齢140年、高さ40m以上のシオジが沢沿いに数百メートルも続いているそうだ。 |
いつも計画は私任せのkumaさんは、「シオジの森ってトトロの森見たいなものかと思っていたけど、木の名前だったの?」と今頃になって言う。 |
寒~い |
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今日の天気はよい予定だったが、上がるにつれガスが濃くなる。大峠は雲の中で霧雨が降っていた。涼しいのを通り越して寒い。 |
こんなはずではなかったが、久々の雨支度をする。 |
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霧雨の大峠 |
シオジの森へ |
ゲートの手前が雁ヶ腹摺山への登山口。ゲートを通り越して、右側にシオジの森登山口の新しい標識がある。工事の車が数台、ゲートを開けて通って行った。 |
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道はわかりやすく、整備され、ほとんど水平道だ。 |
苔むす岩やシダが多い。 |
細い流れを数回渡る。砂地で崩れやすいところもあった。 |
シオジの森を指す標識は、鹿にかじられたのか、無残な姿だった。 |
崩れている登山道 |
かじられた標識 |
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シオジの森 |
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1時間ほど歩くとシオジの巨木が見られるようになる。 |
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ブナやモミもあるが、シオジは一際大きい。樹皮が白っぽく立ての裂け目が規則正しく並んでいるので、わかりやすい。気持ちのよい森だ。 |
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シオジの森を歩く |
夫婦?シオジ |
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雨はほとんど気にならなくなり、歩いていたら暑くなり雨具を脱ぐ。 |
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霧に煙る静かな森もいいものだ。 |
私達はこの先雁ヶ腹摺山へ登るが、森のハイキングだけなら周遊すると、沢沿いに続くシオジの群生地を見ることができるようだ。 |
シオジの葉 |
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見上げると |
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森の中に標識があった。 |
ここからは、大樺ノ頭に向け、ずっと登りになる。 |
逆コースも考えたが、最後に見晴らしの良い雁ヶ腹摺山でランチにしようとこのコースにした。だが、今日は期待できそうもない。 |
シオジの森分岐の標識 |
大樺ノ頭へ登る |
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近くの笹ヤブでガサッと音がする。キーンと甲高い鳴き声。姿は見えなかったが鹿だ。 |
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雨だからか、雲の巣が異常に多い。袋状になったクモの巣団地がいたるところに出来ていた。 |
開けた所にマルバタケブキの群落が |
マルバタケブキ群落 |
あった。 |
クモの巣団地 |
大樺ノ頭は、木に囲まれている。ここから東に延びる楢ノ木尾根もそのうち歩いてみたい。 |
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昭文社の地図では破線ルートだが、ピンクのテープがずっと付いていたし、道もわかりやすく迷うようなところもなかった。 |
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大樺ノ頭 |
ピンクテープが目印 |
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アセビの森を過ぎると、クマザサとカラマツの森に変わった。 |
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雁ヶ腹摺山までは、アップダウンを繰り返す。 古いトラロープがついた急階段を登りまもなく山頂だ。 |
アセビの森 |
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カラマツ林 |
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雨上がりで、休んでいると小さい虫に囲まれる。ゆっくりランチと思ったが、早々に退散。 |
雁ヶ腹摺山の南斜面は花畑。コウリンカ、オダマキ、シモツケ・・・ |
雁ヶ腹摺山 |
大峠 |
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濡れて滑りやすい急坂を下り、水場を過ぎると大峠までは40分程だ。一人登って来る人に出会ったが、今日は他には誰も会わなかった。ずっとガスっていたが、下界の暑さを忘れる一日だった。 |
大峠まで車で行くと、シオジの森から雁ヶ腹摺山を一周でき、森林浴ができる便利なコースだった。 |
シオジの森は芽吹きの頃もよさそうで、天気の良い日にもう一度行ってみたい。 |