8月25日(火) |
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鑓温泉小屋の周りは、ゴウゴウと流れる沢と、あふれ出る温泉の音で、夜中も雨が降っているのかと思うほどだった。 |
向かいの空がオレンジ色に染まり、上信越や、奥秩父の山々が雲の上に浮かんでいる。でも雲が多く、ご来光とまではいかなかった。 |
4時起床。今日も朝食はお弁当。 |
小屋で食べてからの出発となった。 |
夜明け |
流れる温泉 |
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最後の日くらい暖かい朝食が食べたかったが、電車で帰る人の関係で、早い出発となった。 |
お花畑 |
雪渓の周りはお花畑で、キンポウゲは大群落を作り、その中に、クルマユリやなんと、頂上付近ではでは咲き終わっていたウルップソウが見られた。 |
ミヤマキンポウゲ大群落 |
雪渓を見ながら下る |
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鑓沢を渡る |
崩落が進むガレ場の下り |
急な流れの杓子沢を渡る |
今日の下りは、危険な場所もないと思っていたが、ガレ場が多く、鑓温泉小屋から小日向のコル間は、そうとう崩落が進んでいるところがあった。足が前に出なくなってしまったメンバーもいたり、こわごわと下るようなところも多かった。 |
yukoさんが来た10年前とはルートもだいぶ変わってしまったようだ。 |
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温泉小屋方面 |
小日向のコル付近(地塘) |
危険な下りを通過し、ほっとしたところで皆休んでいた。私たちも緊張をほぐして、一休みすることにした。この辺りもお花畑が広がっている。 |
振り返ると、雲が切れ真っ白な白馬岳が浮かび上がった。スイスの雪山のような風景だった。 |
もう、これからはずっと下りかと思っていたら、また大きく登り返し、私は遅れ気味になる。林の中の小日向のコルに着くと、沼があり、水芭蕉も多い。 |
白馬岳 |
湿地帯を進むと、視界が開けなだらかな斜面に地塘が点在する。 |
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お花畑の急斜面を下る |
向かいの山々 |
ブナの森 |
清々しい青紫のエゾアジサイ咲く、細い流れの沢を何度か渡る。傾斜はやや緩やかになり、ブナが多くみられるようになった。登山口は近い。 |
無事下山 |
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林道への出口に、標識があり、『小日向のコルより鑓温泉小屋までは、悪路のため通行注意』と張り紙があった。 |
予定より30分早く、9時30分に 猿倉到着。 |
猿倉荘でかき氷を食べながら、ふもとでの観光組と合流。 |
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登山口 |
猿倉到着 |
2日目の強風は、初めての経験で、体力も消耗し大変だったが、全般的には天気にも恵まれよい山行ができた。例年、この山行は、たいてい1日は、雨具のお世話になるが、今年は珍しく降られなかった。 |
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そして、この時期にしては、花も多く、ざっと数えただけでも60種類以上見ることができた。花畑も健在で、さすが、花の白馬岳だった。100座歩いたcharlieが、こんなに多くの花が見られたのは、白馬だけだったと言っていた。 |
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100名山踏破の記念セレモニーも行うことができ、無事下山できた。記念に残る白馬岳山行だった。 |
下山後、倉下の湯で汗を流し、白馬駅前で食事をして、来年の予定など決めた。 |
白馬の花はこちら |
photo by yukky/yuko/kuma |