③白馬岳(2932m)北アルプス
-shiroumadake-
 8月25日(火)  
 鑓温泉小屋の周りは、ゴウゴウと流れる沢と、あふれ出る温泉の音で、夜中も雨が降っているのかと思うほどだった。
 向かいの空がオレンジ色に染まり、上信越や、奥秩父の山々が雲の上に浮かんでいる。でも雲が多く、ご来光とまではいかなかった。
 4時起床。今日も朝食はお弁当。
 小屋で食べてからの出発となった。  夜明け  流れる温泉
   最後の日くらい暖かい朝食が食べたかったが、電車で帰る人の関係で、早い出発となった。 
 お花畑
雪渓の周りはお花畑で、キンポウゲ大群落を作り、その中に、クルマユリやなんと、頂上付近ではでは咲き終わっていたウルップソウが見られた。 
 ミヤマキンポウゲ大群落  雪渓を見ながら下る  
   
 鑓沢を渡る  崩落が進むガレ場の下り  急な流れの杓子沢を渡る
今日の下りは、危険な場所もないと思っていたが、ガレ場が多く、鑓温泉小屋から小日向のコル間は、そうとう崩落が進んでいるところがあった。足が前に出なくなってしまったメンバーもいたり、こわごわと下るようなところも多かった。
 yukoさんが来た10年前とはルートもだいぶ変わってしまったようだ。 
   
温泉小屋方面 小日向のコル付近(地塘)
 危険な下りを通過し、ほっとしたところで皆休んでいた。私たちも緊張をほぐして、一休みすることにした。この辺りもお花畑が広がっている。
 振り返ると、雲が切れ真っ白な白馬岳が浮かび上がった。スイスの雪山のような風景だった。
 もう、これからはずっと下りかと思っていたら、また大きく登り返し、私は遅れ気味になる。林の中の小日向のコルに着くと、があり、水芭蕉も多い。
 白馬岳  湿地帯を進むと、視界が開けなだらかな斜面に地塘が点在する。
   
 お花畑の急斜面を下る  向かいの山々  ブナの森
清々しい青紫のエゾアジサイ咲く、細い流れの沢を何度か渡る。傾斜はやや緩やかになり、ブナが多くみられるようになった。登山口は近い。 
無事下山  
 林道への出口に、標識があり、『小日向のコルより鑓温泉小屋までは、悪路のため通行注意』と張り紙があった。
 予定より30分早く、9時30分 猿倉到着
 猿倉荘かき氷を食べながら、ふもとでの観光組と合流。
   登山口  猿倉到着
 2日目の強風は、初めての経験で、体力も消耗し大変だったが、全般的には天気にも恵まれよい山行ができた。例年、この山行は、たいてい1日は、雨具のお世話になるが、今年は珍しく降られなかった。
 
 そして、この時期にしては、花も多く、ざっと数えただけでも60種類以上見ることができた。花畑も健在で、さすが、花の白馬岳だった。100座歩いたcharlieが、こんなに多くの花が見られたのは、白馬だけだったと言っていた。
 
 100名山踏破の記念セレモニーも行うことができ、無事下山できた。記念に残る白馬岳山行だった。
 下山後、倉下の湯で汗を流し、白馬駅前で食事をして、来年の予定など決めた。 
 白馬の花はこちら  photo by yukky/yuko/kuma