空沼岳(1251m)北海道
-soranumadake-
  2012年09月07日(金)
行 程(7時間30分) 
札幌 6:10(マイカー)
空沼岳登山口PK 7:00~10
万計沼 9:00~15
真簾沼 9:55~10:05
空沼岳 11:00~45
真簾沼 12:30~35
万計沼 13:05~15
空沼岳登山口PK 14:45~15:00
メンバー:tekuteku/kuma・・・2名    走行距離:36km 札幌 16:30(ジェラード果林樹休憩)
急に札幌の娘宅へ行く用事が出来た。1日自由になる日があったので、近くの山に行きたいと調べたら、札幌には日帰り登山が出来る山が沢山ある。
空沼岳は、ネーミングのよさと、森と沼と展望の山ということで決めた。定山渓温泉と支笏湖の間に位置し、札幌から40分ほどで行かれる。
空沼岳登山口バス停には、採石場があり道がわかりにくく、採石場の人に聞くとすぐ前の橋を渡ると1本道だと教えてくれた。道はダートだが、登山口は近い。すでに数台の車が停まっていた。
クマさん出ないでね
水場が多い山なので、クマが心配だ。登山口に7月10日、付近でヒグマ目撃情報ありの立札。ザックにクマ除けベルをつけて出発。
ここのところ札幌も暑いようだが、東京に比べたらとても涼しい。
山に入ると寒いくらいだった。  支笏洞爺国立公園(駐車場) 空沼岳登山口
まずは万計沢川にかかる丸太橋を恐る恐る渡った。
森はエゾマツやダケカンバの大木が多く、針葉樹と広葉樹の深い大きな森でとても気持ちいい。
誰も人に出会わない。 
万計沢川を渡る   エゾマツ、ダケカンバの森  
 小さな沢をいくつも渡り 万計山荘の標識が目安になる  倒木をくぐったり越えたり 
トリカブトやキツリフネが咲き、クマザサが茂る道を行く。いったん沢から離れるが、再び沢音が聞こえる。
万計沼までは、森の中を緩やかに上って行く。時々小さな沢を渡り、緩やかな分長い道のりで、2時間近くかかる。
壊れかけている橋を渡り、沢沿いに登って行くと万計沼が見えてきた。
石がゴロゴロの道が続く 再び渡渉(滑る~)
万計沼(ばんけいぬま)
万計沼(913m)9時到着。雲はどこにも見当たらない。真っ青な空。沼には周りの森が鏡のように映っている。
ここに来て数人の登山者と会った。
万計沼 万計山荘
ほとりには万計山荘が建ち、無料で通年開放され、募金で運営を賄っているそうだ。収容人数50人の清潔そうな小屋だった。この小屋が出来た頃は、清涼飲料水が販売されていたり、活気がある小屋だったそうだ。 
娘が持たせてくれた道産トウモロコシをかじり、ベンチで休憩。甘くておいしい。
 真簾沼(まみすぬま)    
さらに30~40分程登ると、万計沼より大きく開放的な真簾沼に着く。
登山道から離れ、沼の近くに行くが、大きな石がごろごろしていて歩きにくい。標高1080mの山の上にこんな大きな沼があるなんて驚く。 
   真簾沼  岩場を登る
ここからは急坂を登って行く。急な岩場をぐんぐんと上り、標高を稼ぐ。でも一度下り、平坦な樹林帯を抜けると、やっと稜線への登りが待っていた。 
分岐を右へ行くと札幌岳、左が空沼岳だ。 最後は急な岩場を登る。上から賑やかな声が聞こえてきた。
     空沼岳(そらぬまだけ)
あまり広くない山頂は、英語が飛び交い、大勢の若者で賑わっていた。札幌インターナショナルスクールの高校生達だった。 
 一般登山者数名は、右端の方でお弁当を広げている。
 英語が飛び交う空沼岳(1251m)  雲がかかる羊蹄山  
大展望の山頂で、3年前に登った羊蹄山も遠望できる。    
南には恵庭岳はじめ、支笏湖を取り囲む山々がよい眺めだ。今回行く山を、その辺りと空沼岳で迷ったところだ。
札幌市街も見渡せる。   札幌市街 右から恵庭岳、支笏湖、樽前山 
  森の中にポツンと赤い屋根が見えるのは、さっき通って来た万計山荘だった。   
高校生達が下山して行ったら、一気に静寂が戻って来た。私達もお弁当を広げることにした。
万計山荘(中央赤い屋根)    エゾシマリス 
すると、岩場からチョロチョロっとエゾシマリスが、可愛い姿を見せてくれた。やはり北海道。  
「やっと静かになりましたね」と札幌から来た登山者が、東から北方面に見える山々の説明をしてくれた。よい山を教わったので、次回はぜひ登ってみたい。 
    ゆっくりと山頂での展望を楽しみ、下山。
空沼岳から先には登山道はないので、往路を戻る。 
オオカメノキが赤く実り、ナナカマドが少し色づき、秋の気配。でも今年の紅葉は遅いようだ。 
 ナナカマドも色づき初め  オオカメノキ  
万計山荘に着くと、さっきの高校生達はここに泊まったようで、大きなザックを背負い、帰り支度をしていた。     
途中ぬかるんだ所もあったので、スニーカーの子は泥んこになっていた。 
 崩落場所にはロープがある  沢を渡る外国人高校生達
帰路は高校生達が前後して歩いていたので、クマの心配も忘れた。  
空沼岳はもっと簡単な山かと思っていたが、危険なところはないが標高差990mあり、長くて歩きがいのある大変な山だった。でも山頂の展望は期待を裏切らなかった。
国道沿いに美味しいジェラードのお店があると娘から聞いていたので、帰りには是非食べようと見逃さないようにした。『ジェラード果林樹』といい、酒屋さんと併設している面白いお店。無着色、無香料で材料は北海道のミルクと、季節の天然素材だけ。ちなみに私は生チョコと、宮崎マンゴーのW。酒屋なのでワインや泡盛のジェラードもある。評判通り美味しかった。