高尾山599m(秘密の花探し③)
-takaosan-
 2016/05/29(土)曇りのち晴れ  
今年の春は、高尾山で初見の花とたくさん出会うことが出来た。それでも数年来探していても見つからなかった花がある。時期を逃すとまた来年に持ち越しになってしまうため、今日はコースを変えて探してみよう。
あまり好きではないが、目的の花を見つけるため1号路を上る。今日は倒木のため、6号路や琵琶滝コースが通行止めになっていた。
コース:1号路ー3号路ー山頂ー紅葉台ー稲荷山コース  行動時間:6時間30分 
   メンバー:4名(j.t.k.y) 
前回出会った方に、ヨウラクランがある場所を聞いていたので、その辺りを行ったり来たり、首が痛くなるほど探したが見つからない。 
1号路は登山者も多く、数団体が登っていった。それに許可証を持った車も通るので、のんびり歩けない。
セッコクが見頃だった。 セッコク(1号路でセッコクは初めて見た、6号路より近くで見られた)
出会い
私達が本を片手に探していたので、声をかけてくれた人がいた。「高尾山の花名さがし」の本を出版されている遠藤さんだった。
いろいろ教えていただき、左の二つも初めて知った。
アワフキムシ(蝉の仲間が入っている) ヒレブキ(高尾山で最初に発見される))
ヨウラクランの場所も訪ねたら、この辺りで見たことはないそうで、見やすい場所を教えてもらった。
金毘羅神社の所にある石仏は、高尾山内八十八大師の一つで、高尾山のあちこちに置かれているそうだ。四国八十八ヶ所を巡拝したと同じご利益があるとか。高尾山を二度登り降りしなくてはならず、6時間以上もかかるそうだが、オリエンテーション気分で探すのも楽しいかもしれない。(不謹慎でしょうか?)
遠藤さんとはここでお別れする。 高尾山内八十八大師巡り(78番)
  11丁目茶屋の前には、ボランティアガイドのテントがあった。  
偶然にも遠藤さんの本の挿絵も描き、歴史に詳しい吉野さんにお話しを伺うことが出来た。  
 高尾山ボランティアガイド    テイカカズラ
浄心門の所で、足腰の神様にお参りをし、3号路に降りた。
3号路で植物観察をしながら歩く。サイハイランは見頃で、写真を撮っていると、「その花は枯れているのですか?」と聞かれた。そんな風に見えるけど、 
ユキノシタ 浄心門 「近くで見るときれいなんですよ」
  山頂の混雑を避け、紅葉台でお弁当休憩。   
ここでJさん達は城山から日影沢に、私達は稲荷山から下り、車を日影沢に廻すことにした。キャンプ場で合流し、コーヒータイム。 
 6号路通行止め    賑わう山頂
 今回見られた花
     
イナモリソウ  ホシザキイナモリソウ   ハナイカダ(実)
     
 ウメガサソウ(蕾) トウゴクシソバタツナミ  カンアオイ 
ムヨウラン イチヤクソウ(蕾) クモキリソウ(蕾)
     
 クワ(実)  ニガイチゴ  ヤブヘビイチゴ
     
 ニガナ ヤマボウシ  ギンリョウソウ 
     
サイハイラン ガマズミ  ヤマテリハノイバラ 
ワニグチソウは、なかなか見つけることが出来ずにいた花だったが、偶然にも写真を取っている人に教えてもらえた。
一昨年はここで見て、去年はなかったそうだが、また復活したようだ。
ワニグチソウ(初見) サワハコベ(初見)
ヤマハタザオ(初見) ヨウラクラン(初見)  ウグイスカズラ(実)(初見)
教わった場所に向かった二人は、やはりあの花は既に散った後・・・。去年私達が見た時は2本あったのに、今年はなぜか1本だったそうです。
 エビネは見られてよかった。
エビネ(photo by t) あの花はすでに・・・(photo by t)
最近の高尾山は混んでいるので、私達はいつもあまり人が行かないルートを歩くが、久々にメインルートを歩いてみると、やはりどこも混んでいた。でも、避けていた1号路が以外にも花も多く、時々は歩いてみようと思った。特に今日は通行止めがあり、稲荷山コースもとても賑やかだった。
今回偶然にもいろいろな方との出会いがあった。おかげで探していたヨウラクランを見ることができ感謝しています。意外な所にあって、びっくりでした。私達だけではとても探しきれなかったでしょう。
花はちょうどよい時期に行くのが難しいが、ムヨウランは今回ちょうど見頃を見ることが出来た。ウメガサソウイチヤクソウはもう少し先でしょうか?