棚横手山1306m・甲州高尾山1027m(山梨)
tanayokoteyama/kosyutakaosan
  2009年4月11日(土)
行程表(行動時間4時間)
高尾駅 7:26発   (JR小淵沢行き )
勝沼ぶどう郷駅 8:42(タクシー)
大滝不動 9:15〜30
展望台 9:45〜55
富士見台 10:10
棚横手山 10:50〜11:10
甲州高尾山 11:40〜12:25(昼食)
大善寺 13:35〜14:00(タクシー)
ほうとう「一味屋」(親睦会)
勝沼ぶどう郷 17:09(ホリデー快速ビューやまなし)
八王子  18:15 
 メンバー 同期会12名
費 用 交通費+3000円
春の同期会山行(第11回)
年2回行われる同期会山行も今年で6年目を迎える。ドタキャンが3名あり、今回は参加者12名
一度、桃源郷が、ピンクのじゅうたんになる景色を見たいと思っていたが、ちょうど良い時期に同期会を計画してくれた。
 勝沼ぶどう郷駅に降りると、満開の桜と目の前に南アルプスが広がる。
雄大な景色に早くも歓声が上がった。
桜と南アルプス 大滝不動登山口
タクシーに分乗し、大滝不動へ向かう。最近登山口までタクシーを使うことが多くなった。
 一人電車に乗り遅れた人がいて、幹事が2名残り、着いたら追いかけることになった。
大滝不動をぬけ、急坂を登り切ると尾根に出る。展望台の分岐があり、今日は天気が良いので、寄り道していくことにした。
タクシーからは見頃を迎えた桃の花が見られたが、山の上からはぼんやりとピンク色にしか見えない。もっと濃いピンクのじゅうたんを想像していたが、そんなものなのか。
遅刻者も無事追いついた。
大滝不動の長い階段 棚横手山(1306m)全員集合
真夏日
この山は、樹林帯が少なく、日影がない。今日は、勝沼は28度近くまで気温が上がり、各地で4月の最高気温をぬりかえた。真夏のような日差しで暑い暑い
1997年に起きた山火事で、斜面は丸裸状態。その代り、植林した小さな木があるだけなので、富士山、南アルプス、甲府盆地の展望は抜群
棚横手山へは、急斜面が続く。
棚横手山(後方には富士山) 棚横手山を後に甲州高尾山へ向かう 早くも汗が噴き出す。
はげ山の富士見台へ急登を登ると、名前の通り富士山が目の前に見える。
私は今回甘く見ていたが、二つの縦走路は、アップダウンがきつく思ったよりずっと大変だった。それに、この暑さではバテる。
日陰のない甲州高尾山の山頂で、なんとか木陰をみつけ、お弁当にした。
大善寺へ向って、急斜面を下山。
長い急坂続きにヘトヘトになった。 富士見台 甲州高尾山(1027m)
こちらも、まだ背の低い、芽吹いたばかりのカラマツが、若緑でみずみずしい。紅葉の頃もよいそうだ。
 ぼーっとかすんでいた桃源郷も標高が下がるにしたがい、濃いピンクのじゅうたんに変わっていった。
下山を始めたら、けたたましいサイレンの音が絶え間なく聞こえる。何か事故でもあったのか?
驚いたことに、町の放送で大滝不動方面で山火事、と言っているようだ。
白根三山と甲府盆地 ピンクのじゅうたん桃源郷
私たちは無実よ!
大善寺に着く頃、『棚横手山で山火事。登山者は速やかに下山するように』との放送が、はっきり聞こえてきた。
それには皆びっくり。私たちが降りてきたばかりの山だ。
早く下山してよかった。ピストンしていたり、少し遅かったら巻き込まれていたかもしれない。
急坂を下る 大善寺
大善寺でタクシーを頼むと、運転手さんが「最近登山者が起こす山火事が多発している。10年前の山火事のとき大善寺では、700年以前に建てられた国宝・薬師堂にまで火が迫ってきた。勝沼町は予算を県外の登山者のために使わなくてはならず、大赤字だ。」と、まるで私たちが犯人のような言い方をする。私たちは全員タバコも吸わない。火も使わなかったと強く主張したが、ほかの車では、「あなたたちじゃないの?」とまで言われたそうだ。
親睦会が済んで外に出ると、で山の姿が見えないほどになっていた。煙の臭いもしてきた。ヘリコプターも飛んでいる。大変なことになった。
翌日、新聞やテレビでも報道され、ヘリコプターで消火したが、丸2日燃え続いたようだ。私たちも火を使うときは十分注意しなければいけないと、改めて思った。絶対忘れられない同期会山行になった。
 photo by t.u&yukky