丹沢山(1567m)丹沢三峰(1375m)
-tanzawasan~tanzawamitsumine-
 2013/05/18(土)晴れ  
今年もシロヤシオの季節がやって来た。去年はとうとう見に行くことが出来なかったので、今年こそ外せない。Jさんが、天王寺尾根から丹沢山へ登り、丹沢三峰へ歩く計画を立ててくれた。 
私は丹沢山三峰も初めてで楽しみだが、行程も長そうで、きつそうなのでちょっと心配だ。でも大好きなシロヤシオを見るためには頑張ろう。 
    八王子 5:30
塩水橋 6:20~40(マイカー)
本谷橋 7:10
天王寺峠 7:35~40
堂平分岐 9:45~55
三峰稜線 10:45
丹沢山 10:50~11:40
太礼ノ頭  12:25 
 円山木ノ頭 13:00 
本間ノ頭  13:40~50 
 金冷し 15:05~10 
高畑山分岐 15:35~40
 青宇治橋 16:45 
走行距離:72km  メンバー: 凸凹4名(t2.k2)    塩水橋 17:00~15 
マイカーの人によく利用されている塩水橋から登る。この時期の土日は早く行かないと駐車スペースがなくなるそうで早立ちにしたが、もうすでに10台くらい止まり、まだ次々とやって来る。駐車場はなく、路肩や広くなった所に停めるため、あまり多くは停められない。 
健脚そうな男性二人に話を聞くと、ヤマシャクヤクを見にバリエーションルートを登るのだそうだ。ヤマシャクヤクも一度だけ見たことがあるが、普通の登山道では見られなくなってしまったのかもしれない。  
塩水橋
ヒル下がりのジョニー   
この時期、もうヒルが出たとの情報もあり、ヒル撃退スプレー『ヒル下がりのジョニー』をJさんが持ってきてくれた。靴に吹きかけ、スパッツをつけ、手首、首筋にはタイガーバームを塗り、万全の対策をした。 虫よけスプレーをかけている人もいた。効くのかな? 
準備をし、塩水橋を渡りゲートに向かうと、標識(丹沢山へ6.6㎞)があらぬ方向を向いている。    
     ゲートを抜ける(標識が反対方向)
一昨年来ているT夫妻も心配になり、念のため近くにいた人に聞くと、「ゲートを越え、この林道でいいんですよ。」と言われ、一安心して川沿いの道を行く。風か何かで回ってしまったのかもしれない? 
  この辺りフジが満開で、川沿いにも山の中ほどにも薄紫の花があちらこちらに見える。近くで見ると、かんざしのようだ。
本谷橋の吊り橋が見えると、右に登山口がある。
 フジ満開 フジの花と本谷橋   
しばらく急階段を登りきると、急な崖を下り、杉林の急登になる。最初から結構きつい。   
今日はよい天気で、森の中は爽やかな風が通り、とても気持ちいい。 
   登山口(丹沢山へ4.9㎞)  杉林急登
  やっと天王寺峠に着いた。一息入れる。丹沢山まで4.3㎞。あ~先は長い。   
右に鹿除けフェンスのある急坂になる。 
ショートパンツで素肌の若者が追い越して行った。ヒルが怖くないのか?チャレンジャーだ。
 天王寺峠(丹沢山は4.3㎞)    鹿除けフェンス
   
 樅大木 丹沢山まで2.9㎞   木の根の登り
花が少ない森の中だが、ギンリョウソウはたくさん見られた。  
ファミリー、カップル、オチビちゃん、透き通るように真っ白でユーモラスだ。  
瑞々しいブナの大木が両手を広げ、空に伸びている。見上げると光のシャワーを浴び、輝いていた。 
 ブナの王さま↓  ギンリョウソウ  ブナの森
   今年のシロヤシオ
 
  そろそろシロヤシオがあるはずだが?ときょろきょろしながら歩いていると「咲いてた!」と第一発見者のSさん。
葉の中に探さないとわからないくらい、少ししか咲いていない。。。 
今年はシロヤシオは外れ年だと言われているが、やはり本当だった。  
「何の花ですか?」と聞かれた。若い人たちは、この時期シロヤシオを知らずに登っている人もいるのだ。 
12年前に檜洞丸で見た、満開のシロヤシオの印象は今でも忘れられない。あれほどの花はこの先見られないかもしれない。 
それでもこの先木は多く、花は少ないがシロヤシオの清楚な姿に癒されながら、急坂を登る。   
やわらかい新緑に包まれ、気持ちのよいブナの森が続く。 
徐々にアセビが多くなると、少し平坦になった。こちらは満開だ。 
   急坂登る アセビ 
  樹間から丹沢主脈山稜が見えたが、白い雲に覆われている。雨雲ではない。今日は雨の心配はなさそうだ。 
深い森の中を歩いていると、健康で歩けることのありがたさを思う。 
きつくて大変でも歩くのは楽しい。
丹沢山まであと1.2㎞になった。  
 ツクバネソウ 丹沢山へ1.2㎞   
  堂平分岐に到着。冷たいトマトをいただき丸かじり。美味しくて元気が出る。ウィダーインゼリーも補給。  
 青々したマルバタケブキの大群落があった。咲いたら見事。
マメザクラの木も見られるが、盛りを過ぎている。 
堂平分岐     マルバタケブキ群落
目指す丹沢山頂が見えてきた。  
Jさんが一昨年来た時、「確かこの辺りにブナシメジが生えている木があったんだけど? 」と探したら、それらしい木は枯れていた。残念。
ブナの森の中に、木の階段が続いている。ここに来て階段は辛い。一歩一歩踏みしめて登る。  
   丹沢山頂へ向かう   木の階段が続く
右には下山路に使う予定の三峰のピークが望めた。 
これから、難所の鎖場やガレた急斜面がある。いよいよ最後の登りだ。慎重に足を進める。  
左に見える端正な三角は、大山のようだ。
 丹沢三峰山  鎖場登る  
   
 シロカネソウ ワチガイソウ  エンレイソウ 
足元に10㎝ほどのシロカネソウがたくさん見られた。 陽射しが多くなったら花も増えてきた。 
コバイケイソウの中の木の階段を上り詰めると、やっと稜線に出た。長かった登りも終わる。   
山頂付近はシロヤシオは全く咲いていない。マメザクラは、まだ見頃だった。 
   コバイケイソウの中最後の登り 丹沢山稜線 
  右に蛭ヶ岳が見える。小屋も見えた。「今度はあそこに登ってみたい」とクマさんが言う。 
気になっていたヒルもここまで被害に遭わず、見かけなかった。 
最後緩やかに5分ほどで丹沢山に着く。 
マメザクラ   蛭ヶ岳 丹沢山登頂! 
   
 丹沢山1567m)登頂 富士山も見えた!  みやま山荘 
歩き始めてから4時間余り。ついに念願の丹沢山登頂。 すでに広い山頂は賑わっていた。小じんまりしたみやま山荘が建つ。評判のよい小屋なので、いつか泊まってみたい。 
丹沢山の標識の向こうには、たなびく雲の上に富士山が顔を出してくれた。気持ちのいい青空のもと、富士山を眺めながらお弁当タイム。おにぎりと胡瓜の梅酢漬け(私の定番おかず)、サクランボ、最高に美味しい。
さて下山。やはり予定通り”丹沢三峰へ行ってみよう”と決まった。  後半の丹沢三峰山へ