西天狗岳(2646m)東天狗岳(2640m)八ヶ岳
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  日 程 平成21年10月18日(日)
行 程 八王子5:40-諏訪南IC7:35-唐沢鉱泉8:05~25・・・西尾根9:20~25・・・第1展望台10:10~15・・・第2展望台10:45~50・・・西天狗岳11:30~12:05・・・東天狗岳12:20~35・・・黒百合ヒュッテ13:35~50・・・渋の湯分岐14:35・・・唐沢鉱泉15:35~16:45-諏訪南IC17:25-八王子IC20:30
 行動時間:7時間
高速料金 1000円×2
走行距離 330km
温 泉 唐沢鉱泉:700円
メンバー kuma.yukky
 北八の西天狗と東天狗へ
 秋晴れの日曜日、かねてから行ってみたいと思っていた北八ヶ岳天狗岳に向かった。遠いし行程が長いので、朝早い出発となる。
 諏訪南ICより、以前硫黄岳に行った時と同じ、三井の森別荘地を抜けていく。桜平へはひどいダートだったが、こちらは、舗装はしていないが、よく整備されている。
 道路沿いのドウダンツツジは燃えるように真っ赤で、さらに奥へ進むと、紅葉のトンネルがとてもきれいだった。唐沢鉱泉は、標高1870mの八ヶ岳中腹に位置する。
 今日のルートは、唐沢鉱泉を拠点に、西尾根より、西天狗東天狗と登り、黒百合平からぐるっと周回する予定だ。
途中でかかっていた雲はすっかりとれ、青空に陽射しがまぶしい。  唐沢鉱泉駐車場
 唐沢鉱泉の駐車場に車を停めて、向いの唐沢にかかる橋を渡る。 
 
 登山口のしゃくなげ橋  苔むした石の登り  シラビソの森
森の中は薄暗く、苔むしている。登山道は石ころだらけで、滑りやすく 歩きにくい。
 唐沢の流れが遠のき、時折、チッチ、ピッピと小鳥の声が聞こえるだけ。
シラビソの森は、意外と細い木ばかりだ。傾斜が増しても岩ばかりの道は、前日の雨のせいか、余計滑りやすい。上りだからまだよいが、下りは緊張しそうだ。
   
 西尾根分岐  西尾根登り  南アルプス
 小一時間歩いた頃、辺りが少し明るくなってきた。やっと西尾根の分岐に着いた。3人の若者が追い付いてきた。少し休んで、再び急な登りを行く。
 途中、少し開けたところがあり、南アルプスが見渡せた。雲が下にたなびいている。
   八ヶ岳大展望
 森から抜け出し、前方が開けたら、前を行く若者の歓声が聞こえる。すぐそこに第1展望が見えた。
 南には、八ヶ岳の峰々が素晴らしい眺望を見せる。右手には、南アルプスが広がる。
 一度下り、次のピークが第2展望台。 目指す、西天狗岳が大きな姿を現す。 
第1展望台   第2展望台(これから向かう西天狗岳) 
岩登りで、西天狗へ  
  また下って、西天狗の登りにとりつく。遠くで見ていた時はわからなかったが、大岩の登りだった。ペンキマークをたどりながら、這いつくばってぐんぐんと高度を稼ぐ。(ここのところ、滝子山、独標と岩登りが多い)
 途中で振り返って見ると、辿って来た西尾根ルートはじめ、周り中大展望
 よい天気だが、風が強い  岩を登る  西尾根を振り返る
登りの途中で、妹よりメールが届いた。先週妹夫婦と3人で高尾山に初めて登ったが、今日、義弟は一人で歩きに行ったそうだ。早くも、山の楽しさがわかったのかとうれしくなる。 健康にもいいし、これからも時々は、皆で歩きたい。
西天狗岳360度大展望 
   
 西天狗(2646m)より東天狗を望む  蓼科山  八ヶ岳
 岩を登り終え西天狗岳に登頂すると、ハイマツで覆われた山頂は広く平らで、大勢の人たちが休んでいた。心配していた風は、ハイマツが遮ってくれるのか、寒くもなく、上着を着る必要がなかった。
 私たちも大パノラマを楽しみながら、お弁当を広げた。あまりの展望のよさに、友人に写メールを送る。
   岩稜の東天狗岳
 続いては、少し下って、ガレた東天狗岳への登り。こちらは、さほど緊張することもなく登れる。
 岩だらけの山で、やはり360度遮るものもない
 狭く、風が強いので、早々に下山する。お弁当は、西天狗で済ませててよかった。
 東天狗への登り  西天狗岳(東天狗より)  奥秩父の山々も見渡せる。
   
 東天狗岳2640m  天狗の奥庭
 下山は稜線を中山峠へ下るか、天狗の奥庭を下るか迷ったが、風が強いのと、皆、奥庭方面へ行くので、私たちもそちらの道を行くことにした。
黒百合平まで、低木と大岩がごろごろしたルートで、小さなクレパスのような切れ目が口をあけている。用心深く、でも、リズミカルに大岩の上をピョンピョンと下る。手をかけ足をかけよじ登るところもある。  
 北側の斜面には、がついている岩もあり余計滑りやすく怖い。
  天狗岳より大岩の下り   スリバチ池
ルートを見失わないように、ペンキマークをたどる。神経を使う下りで、とても疲れた。 
 時々、一休みすると、連なる稜線、眼下の町並みが見渡せとってもよい気持ち。天狗岳も、だいぶ遠くなった。黒百合ヒュッテの建物はずっと見えているのに、なかなか近づかない。 
 スリバチ池という水溜りのような池を過ぎ、中山峠からの合流地点につくと、やっと下のほうに黒百合ヒュッテが見えた。まだここから、気の抜けない大岩の下りが待っていた。
   
 黒百合ヒュッテ  滑りやすい下り  渋の湯分岐
やっと平らな地面の黒百合平へ着き、ほっとした。小屋の前のベンチでチョコレートをつまみながら、ゆっくりお茶を飲む。気を取り直し、また出発。これからの下りは楽かと思っていたら、とんでもない。渋の湯分岐まで、ずっと滑りやすい苔むした岩の道だった。天狗の奥庭の下りより、濡れているので緊張する。
   膝が痛くなかった!?
渋の湯分岐を過ぎると、岩がちな道だが、やっと土の上も歩くことができた。ここからの1時間は、それほど危険なところもなく、深い森の雰囲気を感じながら歩けた。。 
 私は、2年前に初めて右膝痛になり、グルコサミンと下山時の膝サポーターはかかせなかった。最近、高尾山の下りくらいでは、サポーターをしなくても痛みがないので、今日は思い切って、サポーターを付けずに歩いてみた。ほとんどが岩の下りなのに、全く痛くならなかった。うれしい、 治ったのか?!
 唐沢にかかる終点の橋  でも、年齢的なものらしいので、グルコサミンは続けてみよう。
 沢の音が聞こえ、明るくなってきた。森から出たところに、唐沢鉱泉の源泉が湧き出ていた。手を入れてみると冷たい。宿では、この鉱泉を沸かしてしるようだ。  
 長い行程だったが、無事出発点に戻ることができた。
 ひなびた良い温泉で疲れを癒し、帰路に着いた。
   唐沢温泉の源泉   唐沢鉱泉ともみじ
クマさんは、今回は遠くの山に行こうと提案だけし、いつも計画を私に任せっぱなしだが、「岩ばっかりで大変だったけどいい山だったな~」と大満足の様子。
 やはり、帰りの高速道路は大月から25キロも渋滞していた。