日の出が5時13分というので皆早起きをして、上着を着こんでテラスに出てきた。一筋煙が登っている山が浅間山だ。そして蓼科山から八ヶ岳、その右には富士山のシルエットもはっきり見える。 |
ご来光 |
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明けの明星金星が明るく光る。5時近くなると空が赤く染まって来た。 |
じっとしていると寒くなる。ご来光ショーが終わると、ロビーには暖かいコーヒーの用意がしてあった。至福のひととき。 |
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ホテル前のテラスでご来光 |
八ヶ岳と富士山 |
6時45分にホテルの前から王ヶ鼻行きのバスが出た。王ヶ鼻は断崖絶壁の上にあり、名だたる名峰をほとんど望むことが出来る。気象条件がよければ百名山の40~45くらい見えるそうだ。 |
南アルプス、中央アルプス、御嶽山、北アルプス・・・ぐるっと見渡せ、麓には松本市街が広がる。今日は大展望が満喫できた。 |
岩の上にあるお地蔵さまは、みな御嶽山を向いて立っていた。 |
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王ヶ鼻(2008m) |
北アルプス遠望 |
王ヶ鼻にて |
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ホテルまで30分ほどの道を私達は歩いて戻る。空気が美味しく清々しい。 |
ホテルで美味しい朝食を頂き、バスで戻る人、バス道をゆっくり帰る人、ハイキングする人と3つのグループに分かれた。 |
全員集合 |
王ヶ頭(2034m) |
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天空の城ラピュタ? |
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美ヶ原の山頂は王ヶ頭で、ホテルから2分のところにあり、 ハイキンググループは、ここから下って行く。 |
振り返ると、ホテルの周りにアンテナが林立し、「天空の城ラピュタみたいだ」とヒロくん。 |
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遊歩道が続く |
王ヶ頭ホテルとアンテナ |
最近山岳もののTVドラマは、この地で撮影することが多いそうだ。簡単に来られて、高山の雰囲気が出せる多様なニーズに合った場所でもある。 |
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烏帽子岩という、鉄平石が重なり突き出た岩場がある。高度感が増し、展望がよい。 |
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緩やかに下って行くと百曲がり分岐になるが、塩クレ場方面に戻ってから稜線を茶臼山へと向かう。 |
ハクサンフウロ |
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烏帽子岩 |
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最後に急登を登ると、南の展望がよい茶臼山山頂に着く。 |
初めての登山が美ケ原だった小学生二人は、登山が好きになった。また来たいと言っていた。最初の山が好印象でよかった。 |
茶臼山に向け草原を行く |
茶臼山(2006m) |
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ここの牧場は夏の間、牛や馬をほったらかしにしているそうだ。そういえば、ニュージーランドも周辺には家がほとんどなく、ほったらかしにしていると言っていた。その方が動物にもストレスがたまらず、元気になるという。 |
塩クレ場というのは、牛の塩分補給に塩をなめさせる場所だそうだ。 |
塩クレ場からは、牧歌的な雰囲気の高原をバスの道を歩く。山本小屋でコケモモソフトを食べようと自然と足が速くなる。 |
塩クレ場 |
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山本小屋駐車場で解散になり、私達は諏訪の温泉に寄って帰ったが、中央高速は事故渋滞が2ヶ所もあり大渋滞に巻き込まれてしまった。 |
今回は幅広い年齢層だったが、大勢参加できるよい所だった。時々はこんな山歩きもいいものだと思う。 |
美ケ原は、観光化している美術館の印象しかなかったが、王ヶ頭は何度も来たくなるところだった。今度は扉峠や三城辺りから登り、『登りついて不意に開けた眼前の風景に、しばらくは世界の天井が抜けたかと思う。』という尾崎喜八の詩を感じてみたい。 |
こうして10年以上も続けていると、世代交代してきたことを実感する。私達も少しでも長く参加できるよう、日々トレーニングしなくては。 |