陣馬山(855m)
-zinbasan-
  2011年9月17日(土)
行 程(6時間25分分) 
高尾駅 7:45(臨時バス)
陣馬高原下 8:15~30
林道分岐 8:50
陣馬山 10:10~40
堂所山 11:45~12:20
関場峠 12:45
?尾根 13:00
バス代:¥540+490  夕やけ小やけ 14:55~15:47発バス
メンバー:凸凹山岳会・・・5名  高尾駅 16:15
友人の一人が、今年前半は大変なこと続きだったので、慰労山行をしようと西湖近くの十二ヶ岳を計画した。
あいにく台風の影響で山梨方面は天気が悪い。なかなかメンバーの都合のよい日が合わないので、せっかく決めたこの日を無駄にしたくはない。東京は曇りの予報だったので、前夜、急きょ陣馬山に変更した。 
陣馬山は近いがなかなか行く機会がなく、6年前の冬に高尾山まで縦走した以来かもしれない。 
明け方まで降っていた雨も上がった。雨男の2Fさんは気にしているが、凸凹女子晴れ女パワーでたぶん雨は降らないでしょうと、予定通り行くことにした。
バッテリーを忘れた!
陣馬高原行きのバスは、定刻の5分前に急行臨時バスが出た。陣馬高原下で降り、しばらくは林道を行く。
写真を撮ろうとしたらバッテリーが入っていなかった!昨夜充電し、入れ忘れたらしい。またドジった。仕方なく今回は携帯写真です。
林道を20分くらい行くと、杉林の登山口がある。急登が続く。 
登山口 ノコンギクとアザミ
久々のメンバーなので、おしゃべりに花が咲く。 
杉林を抜けると、秋の花もたくさん咲いていた。ソバナノコンギクアザミオタカラコウキバナノアキギリ、冬は氷のオブジェを見せてくれるシモバシラの花も見られた。
シモバシラ ?キノコ
やはり全国的に雨模様なので、湿度が高くここまででだいぶ汗をかいた。
陣馬山に着くと、今年は食べそこなっていたカキ氷の旗が立っていた。今年初で、たぶん最後かもしれないと、早速茶店に走る。 
陣馬山頂 (photo by s) 今年初で最後のカキ氷
展望はないが、「この時期は仕方ない。秋か冬に来ると好展望だから、またいらっしゃい」と茶店の人に言われた。 
カキ氷を食べ、ゆっくり休憩していたので涼しくなった。やはり低山でも山の上は涼しい風が心地よい。 
今回はルートも決めていなかったので皆で相談した結果、まだ行ったことのない夕やけ小やけふれあいの里へ下ろうということになった。
 トレイルラン    
高尾山から陣馬山へのルートは、最近トレイルランの人が本当に多くなってきた。マナーの悪い人もいて、歩いている人が道を開けて当然のように、団体で駆け抜けていった。一言”ありがとう”を言えばお互い気持ちがいいのに。
堂所山でお弁当休憩にした。向かいの山々も見え、雲が切れて青空も見えてきた。 
謎の分岐
関場峠を過ぎ、三本松山の小ピークを越えた先に、手書きの案内板があった。 
赤いテープもまいてあり、”ここにあった看板は取り外しました”と書いてある。 
 タマゴタケ (photo by s)   Sさんが持ってきた詳しい地図を見ると、ここからのルートが記されていた。(昭文社の地図にはない)
 白い卵から真っ赤なプチトマトが顔を出したところまでしか知らなかったが、成長したところは初めて見た。毒キノコのようだが、食べられるそうだ。  謎の分岐点
  行ってみようか?
 バリエーションルートへ   
 今日は経験豊富な2Fさんもいる。トップを2Fさんに変わり、地図を見ながら行くことにした。
看板を取り外したことが書いてなかったら、通り過ぎていたかもしれない。赤いテープもあるし、これはここからバリエーションルートがありますよというようなもの。
最初は踏み跡もしっかりあり、普通の登山道だった。
だんだん道は急になり、杉林の尾根になった。それでもわかりやすく迷うようなところはなかった。下草も刈られていた。
ところどころ白いビニールテープも巻いてあるが、それはあまり当てにならないそうだ。 
道は送電線の下をくぐる。これははっきりした目印になる。
1回目の急登を下ると、道がなくなった。迷った末、左は谷なので、さっきよりも急な斜面を右へ下ることにした。
滑り落ちそうな斜面を、杉の木にかじりつきながら、次の木につかまる。滑ったりしながらもなんとか皆下りきると、細枝に巻いたビニールテープがあった。これは目印のようだ。 
歩きやすい尾根になった。下に林道のガードレールが見える。 杉林の尾根道
ルートはほぼ間違いないようだが、林道まではまだだいぶ距離がある。
地図を見ていた2Fさんが、最後はヤブ漕ぎかもしれない。」
一度見えた林道もその後見えなくなった。だが、標高はだいぶ下がって来た。車のエンジン音がする。
 民家の屋根が見えてきた。最後は下草が茂る中をヤブ漕ぎ。民家のすぐ近くまで下って来たら、人の気配を察したのか、イヌに吠えられた。
前にがある。少し右にルートを変えてみる。 
やっと下りきったが、間には沢があり、前は高い石垣がある。これを乗り越えるのかと思ったら、前を行く2Fさんが、壊れかけた橋を見つけた。恐る恐る渡る。 
壊れかけた橋 林道へ出ると、すぐ近くに夕やけ小やけの里があった。
思いがけず、サバイバルな陣馬山行になった。女子会だけだったらとても無理だったと思うが、2Fさんのおかげでちょっとドキドキの面白い経験ができた。
 慰労登山などと言っていながら、すっかりお世話になってしまった。
でも、バリエーションルートというのは、簡単ではないことがよくわかった。しっかり地図読み、判断ができないと危険が伴う。これからの課題だ。
山では雨に降られなかったが、麓は降った跡があった。帰りのバスからはが見えた。「私達、太陽の女神よ」とSさん。