文学散歩⑥
 2013/12/14(土)
第6回文学散歩は三鷹に集合し、近藤勇の足跡や多摩霊園に眠る文士たちの墓所を巡る。
まずはバスで龍源寺へ行き、野川公園の脇を通り、アメリカンスクール前から多摩霊園へと歩く。行程約4キロ。今回の参加者は18名。
私は前回参加できなかったので、半年ぶりに皆さんと会う。初参加の人もいた。
近藤勇
江戸時代末期の武士。「新撰組」局長。享年33歳。
龍源寺には近藤勇の胸像や墓がある。 生家宮川家の菩提寺でもある。
15歳で天然理心流近藤周助に入門し、養子となる。 
龍源寺 近藤勇像
生家は7000㎡の敷地を持つ豪農で、父は近所の子らを集め、学問や武術を教えていたそうだ。
現在は、「近藤神社」と産湯の井戸が残るのみ。
アメリカンスクール前を通る。 
近藤勇生家跡 アメリカンスクール
芥川賞を受賞した小島信夫は小説「アメリカンスクール」に、敗戦国日本の英語教師たちが当学校を見学に訪れる複雑な心理情景をかいたそうだ。(私はまだ読んだことがないが、そのうち読んでみよう)
多摩霊園に眠る文士たち
広大な敷地には、著名人が数多く眠っている。地図もあるが、先生の案内がないと迷ってしまいそうだ。家が立ちそうなくらい広い墓地もある。
最初に童謡作家北原白秋の墓へ。代表作に「この道」や「からたちの花」がある。ちなみに八王子の市歌は北原白秋作詞だそうだ。(知らなかった・・・市歌があるのも知らなかった・・・)
北原白秋 墓前で皆で「この道」を唄う。どなたかとても美しい声の人がいた。
三島由紀夫の墓は家族の意向で、地図にも掲載されていないが、一番多くの花束が供えてあった。墓誌に夫人の、平岡瑶子刀自命59歳とあったが、どういう意味なのか?
与謝野鉄幹、晶子の墓には詩が彫られていた。
菊池寛の墓を周り、最後に堀辰夫・多恵の墓が寄り添うように並んでいた。
訪ねた人達は33歳から63歳で亡くなり、みな短い一生だった。
堀辰夫・多恵 与謝野鉄幹・晶子
左に浅間山公園を見ながら、正門へと向かう。
次回は来年3月。玉川上水へ(国木田独歩・下村湖人)。