文学散歩⑧
 2014/06/21(土)
第8回文学散歩は高尾駅に集合し、バスで中村雨紅の郷里恩方地区を訪ねる。梅雨の中休みでよい天気になった。今回の参加者は17名。
中村雨紅
童謡『夕焼け小焼け』は、八王子市恩方に生まれた中村雨紅が郷里の風景を歌ったもので、よく知られた歌だ。
父が宮尾神社の宮司であり、青山師範学校、日暮里の小学校教師時代は、八王子駅まで実家から16㌔もの距離を2時間30分で毎日歩いて通ったそうだ(当時はバスもなかった)。いつも途中で日が暮れ、夕焼け小焼けはその時歩きながら出来た歌だという。
墓地のレリーフ 今ではJR八王子駅の発車メロディーや、夕方になると市内全域から流れている。 
本名は髙井宮吉だが、伯母の家に養子に行き、中村性になる。野口雨情に傾倒し、雨紅のペンネームを使うようになった。
郷里恩方に似た、丹沢山麓の風景を好み、結婚後住んだ厚木市(七沢温泉)にも歌碑が立つ。
宮尾神社に立つ歌碑の前で、夕焼け小焼けの合唱♪ 
陣馬街道を歩く
陣馬街道(旧案下道)は甲州裏街道といわれ、上野原で甲州街道に合流する。
ここには「口留番所」という小規模な関所があり、村人が交代で勤務したそうで、関場という地名が残っている。
この辺りの家は黒板塀で囲まれ、大きな倉を持つ立派な門構えのお屋敷が見られた。
昭和初期の建物と見られる、メルヘンチックなブルーの郵便局も残されていた。 
夕やけ小やけふれあいの里
山歩きをした時、ここに降りて来て休んだり、野菜を買ったりしたことはあったが、入館するのは初めてだ。
中村雨紅前田真三のギャラリーがある。雨紅はなかなかイケメンだった。
恩方出身の前田真三の展示は、以前北海道美瑛町の『拓新館』で見たことがある。今回の展示は恩方の懐かしい風景や、昔の子供たちが多かった。 
photo by s
地元なのに知らないことも多く、いつもながら先生の詳しい説明に教えられることが多い。
今回私はカメラを忘れ、全てSさん撮影によります。ありがとうございました。