奥多摩むかし道
 2013/05/26(日)晴れ時々曇り
新緑の頃、奥多摩むかし道を歩いた。旧青梅街道と呼ばれていた道で、奥多摩駅から奥多摩湖までの片道9㎞、約3~4時間のコースだ。小菅から大菩薩を越え、甲府に至る甲州裏街道とも呼ばれていたそうだ。 
案内所で聞いたところ、奥多摩駅から奥多摩湖へ向かう方が達成感があると言われたが、歩き慣れないグループなので、奥多摩湖から歩いたほうが下りが多いというので、逆コースにした。 
この会はS62年に発足し、子供会の時の役員が毎年1回集まり、今年で26年目も続いている。  
 
   奥多摩湖バス停で下車し、水と緑のふれあい館の裏から橋を渡り、階段を降りる。水根入口が奥多摩むかし道入口になる。
急坂を登り、15分ほどで青目立不動尊休み処に着く。奥多摩湖が一望のもとの高台で、まずは手打ちそばで腹ごしらえをする。縁側からは気持ちのよい風が吹き抜け、昼寝でもしたい気分。  
 三頭山から御前山へ続く山並みも大展望だ。
 奥多摩湖むかし道入口    
まずは山道の急坂を下る。途中でシカの親子を見た。   
しばらくは右手に奥多摩湖を見ながら歩く、木陰で気持ちのよい道が続く。  
西久保の切り替えしからは、緩やかで歩きやすい道になる。  
    奥多摩湖
    医者がいなかった昔は、平癒をただひたすら祈るしかなかったそうで、虫歯地蔵耳神様なども祀られていた。 
旧道の難所には牛馬の通行の無事息災を祈った観音様もあった。  
道祖神やお地蔵様も多い。 
 虫歯地蔵   牛頭観音   
今でも水が湧いている馬の水飲み場は、その昔は茶店も3軒あったそうだ。      
不便な旧街道沿いには、廃屋も多いが、今でも暮らしている家もある。急斜面には畑も作られていた。 
    むかし道  馬の水飲み場 
    しだくら吊橋は一度に3人までしか渡れない。中ほどまで行ってみると、惣岳渓谷の巨岩の造形美が見られる。  
1年に一度再会の人も多く、おしゃべりに花が咲く。ここまで快調に歩き、ほとんど予定通りの時間で来られた。 
 縁結び地蔵  しだくら吊り橋   
このコースにはトイレも4か所(1か所は簡易トイレ)が完備されているので、安心して歩ける。     
大勢なので、トイレのある所で休憩を取りながら歩く。
橋詰で長い急階段を登ると、もう大変なところはない。  
   惣岳の成田不動尊  小中沢のトイレ
    途中奥多摩ダム造成の際使われていた、貨物線の廃線が残っていた。  
その時に現在の青梅街道が造られたそうだ。 
槐木で最後の休憩をし、急な羽黒坂を下る。木炭運びの人や馬が苦労した所だという。 
槐木から奥多摩駅までは20分ほどで着く。  
 槐木(サイカチギ)休憩所  氷川むかし道入口   
このプランを皆さんに伝えると「そんなに長い距離歩いたことない」という人もいて、ちょっと心配したが、無理なら途中バス停近くを何ヶ所か通るので、エスケープルートに使える。だが皆さん心配には及ばず、一人も途中でリタイアすることもなく、全員無事奥多摩駅にゴールできた。 
普段ジムに通ったり、朝の散歩を欠かさなかったり、皆体調管理には気をつけているようだ。 
 完歩して、「今日はビールが美味しいぞ!」と八王子駅に到着後は和やかに打ち上げと親睦会になった。